発達障害の症状の特徴【赤ちゃん・2歳頃・小学生・中学生】
子供や高校生・大人の発達障害の特徴と対応のポイント
発達障害の症状はある程度成長しないと分かり難いと言われており、赤ちゃんの頃は分からないという考え方が浸透しております。
2歳頃や小学生あるいは中学生など色々な年代における発達障害の症状にはどのようなものがあるのでしょうか?
本記事では発達障害の症状の特徴についてお伝えしたいと思いおます。
発達障害の症状はいつからが分かりやすい?
発達障害とは一言で表しておりますがいくつもの症状があるのでまずはそれを理解して頂けたらと思います。
計算や各能力が低く苦手になってしまう学習障害、ドモリ症と呼ばれる一言目がなかなか出てこない言語障害、不規則な動作を繰り返したり不規則な音声を繰り返すこともあるチック症、自閉症やアスペルガー症候群を含む広汎性発達障害など多くのものがあるのです。
そのため、どのような症状が出ているのかによって気が付きやすさも大きく変わってきます。
知的な遅れで気が付くのは言葉の遅れなどが目立ち始める時期なのでだいたい3歳頃と言われておりますが、他の状況の場合には小学校に上がるかあがらないかといった段階で気が付くケースが多いようです。
一応、赤ちゃんの時にも傾向はあるようですが、赤ちゃんのうちに気が付ける人はなかなか稀なようです。
発達障害の症状の特徴と対応のポイント
では子供の時期別の症状の特徴を見てみましょう。
赤ちゃんの場合
赤ちゃんの場合はなかなか判断がし辛いのですが、ある程度傾向はあるとのことですので、その傾向を下記に記載します。
・落ち着きがなく目が離せない
・意思の疎通が何となくうまくいかない感じがする
・一つのことに対してのこだわりがすごく強い
・聴覚や視覚で得た情報処理がうまくいかないので過敏に反応することがある
・2時間おきに目を覚ますなどの睡眠障害がある
・表情がやたらと乏しい
・なかなか目を合わせない
・抱っこを極端に嫌がる
・あまり泣かない
これらの症状に多くあてはまると確かに発達障害の可能性は高いと言えるかもしれませんが、子供の個性の可能性もありますので、確定させることはできないのです。
つまり、この段階ではそこまで気にする必要はないでしょう。
ただし、あまりにも目立った行動が多く親の負担が大きい場合には一度専門家に相談することをお勧めします。
早い時期に相談した方が育て方についての情報を専門家から入手できるというメリットがあります。
2歳頃の場合
2歳ぐらいになると言語の発達が急激に進みます。
このころの子供たちは様々な言葉を発するようになるでしょう。
しかし、発達障害がある場合にはこの段階で言葉をうまく発することができなかったり、うまく対人関係が作れなくなっていくのでコミュニケーション能力が中々形成されなかったりします。
それ以外にも、話しかけられてもなかなか声が理解できない・ひたすらマイペースに過ごし続ける・一人で遊ぶことが増える・歩きだしが遅い・視線を合わせないなどの特徴が出始めるようです。
ただし、2歳児でも成長の度合いの個人差は非常に大きいのでこれらの症状があったからといって即座に発達障害と断定するのは早計でしょう。
心配な人も多いでしょうし、そういう場合は保健センターや子育て支援センター、児童相談所や発達障害者支援センターなどに相談してみてください。
小学生の場合
小学生にもなると特別支援学級にするのか通常の学級にするのか悩むようになるので、対応に困ることでしょう。
集団行動が主体となる年齢になるので発達障害における特徴が顕著に表れるようになり、違いが出るようになります。
発達障害の種類は多く、特徴をいくつか記載すると算数や漢字などの暗記といった一部に強い特徴を持つ・授業中に静かに座れない・ルールを守れない・その場の雰囲気がつかめない・理解力が低い・いじめられるようになる・変化を極端に嫌う・我慢ができない・順番を守れない・忘れ物が多い・片付けが苦手・一部の強化が極端に苦手・稀にパニックになるなど、すべてではないのですがこんなにあるのです。
対策方法としては必ず隠さないで教師に状態の説明をすることです。
必ず教師の方に事情を理解してもらうようにしましょう。
発達障害の子はトラブルを起こしてしまうことも多々あるので、教師に協力をしてもらった方がいいでしょう。
中学生の場合
中学進学でも小学校の頃と同じく特別支援学級にするのか、通常の学校にするのかを選択する必要があります。
諸学校の頃は全てを大人の人たちが判断しておりましたが、中学校に入るころには自我もはっきりしているため、子供の意思も確認する必要があるでしょう。
そのため、まずは子供としっかり相談してどうするのかを決めるのがいいでしょう。
また、このころになると子供も自分が他の人と違うと気が付いてしまうようになるので、あえてどのような障害の疑いがあるのかを伝えるという方法もあるのです。
これには賛否両論があり、伝えた方が良いという人と伝えない方が良いという意見があります。
個人的には周りの人たちに言われることで気が付くよりも、親がしっかりとわかりやすく説明してあげた方が良い結果になると思っております。
対策としては、ここまで来たのなら何が良くて何が悪いのかをしっかりとお伝えし、身だしなみもしっかりと理解させることが重要となるでしょう。
高校生の場合
高校生になった場合は進学先の決定に非常に迷うようになると思います。
必ず本人の了承を得て行動をしましょう。
その後に、一般校に入るのか特別支援学級に入るのかを決めましょう。
最近では発達障害に対するサポート体制を整え始めている私立の学校も増加傾向にあるので選択肢は増えていると言われているようです。
この頃において大切なことは、選ばせることと将来何をさせたいのかです。
発達障害の子供は症状にもよりますが客観的に物事を考えるのが苦手な傾向にあるため、真剣に話し合うようにしてください。
大人の場合
大人の発達障害は子供の頃と同じくコミュニケーションが上手くとれない傾向があり、落ち着きが極端になく、なかなか教えられていることが上手くできなくて苦しむことが多くなります。
そのためある程度は仕事を選ばないといけなくなるでしょう。
自分の関心ごとを掘り下げられるようなルールが決まっている人付き合いが少なめの仕事がおすすめでしょう。
特徴として好きな作業における集中力や能力が非常に高く、その方面における知識量も豊富なのでそれらを活かせる仕事に就くといいでしょう。
発達障害の原因は?
発達障害の原因は未だにはっきりしておりません。
どうして脳機能障害が引き起こされるのか、長い期間かけて研究をしているのですが、まだまだ解明していないのです。
なので、現代医療においても発達障害は原因不明ということになっています。
昔は、親の愛情が不足していることが原因であるとか、親のしつけ方が悪いとか、育て方が悪い等色々と言われていましたが、これらの説は医学的に否定されておりますので、別のことが原因という説が強いです。
その説とは遺伝によって引き起こされているというものと、環境的な要因というものです。
このように親の育て方などは原因として否定されておりますが、まだまだ周りの人との関わり方や育つための環境によって発症しているという考え方は根強く残っております。
なので、現在の発達障害の原因の考え方は遺伝的な要因と環境要因が偶発的に影響し合うことで発症するというものになります。
広汎性発達障害とは?
広汎性発達障害とは発達障害の分類のことでアスペルガー症候群や自閉症などを含みます。
その他にもレット障害、小児期崩壊性障害が含まれているでしょう。
主な症状としては社会性の欠如や対人障害、行動の偏りなどがあり、感覚過敏という症状が発生することもあるようです。
発達障害はこの広汎性発達障害と注意欠陥や多動性障害のADHD、学習障害のLDに分けられます。
発達障害に関しましては次のページも参考にしてください。
発達障害につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
発達障害は様々な病気の総称なので、一言で表されていたとしても、症状が大きく異なることがあります。
はっきりと症状が自覚できるのは小学校に入る前後だと思いますが、親が早く気が付けた方が対応は確実にしやすいのでしっかりと確認を行うようにしてください。
思い違いの可能性もありますので、心配なら専門の医師に確認してもらいましょう。
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