クラミジア感染症の症状【男性・女性】や感染経路と潜伏期間
クラミジアの症状や原因と治療・予防法!不妊との関係は?
クラミジア感染症の症状は男性と女性では異なるところが多く、それぞれどのような症状が出るのでしょうか?
その外にも感染経路や潜伏期間といったところも気になる点かと思います。
本記事ではクラミジア感染症の症状や感染経路および潜伏期間を中心にお伝えしたいと思います。
クラミジア感染症の症状【男性・女性】
クラミジア感染症は性病の一種で、男性や女性にかかわらず感染し得ます。
男性の場合は尿道炎が起こることが多く、尿をする時に痛みが出るようになるようです。
この痛みのレベルも人によって様々で、しみるといった小さな症状の人もいれば、焼けるような痛みに襲われてかなり辛い思いをしたという人もいます。
ここからさらに放置すると菌が尿道の奥へ移動するので前立腺炎になってしまったり、副睾丸炎になってしまうでしょう。
女性の場合は無症状がかなり多いのですが、子宮頚管部粘膜に感染することが多いので膣内の抵抗力が低下して他の細菌感染率が上昇し、膣炎の症状が出始めたりします。
こうなるとおりもの異常が発生して、色が白や黄色になってしまったり、量が多くなってしまったり、臭いがきつくなってしまうようになったりするのです。
それ以外にも、下腹部に痛みを感じるようになって生理周期に乱れが出るようになったりもするようです。
また、卵管炎になる可能性もあるので不妊症になってしまうこともあります。
感染経路について
性病の一種なので感染経路は単純です。
いわゆる感染者との粘膜接触によって感染します。
またこの粘膜接触は口の中の粘膜でも発症する可能性があるので、オーラルセックスなどで咽頭クラミジアになってしまうこともあります。
このクラミジアは非常に厄介なことに無症状であることが男性も女性も多いので、気が付かないうちに感染させているケースが多いのです。
気が付いたら発症しており、気が付いたら他の人にうつしていたなんてことにならないように注意しなければなりません。
潜伏期間について
クラミジアは無症状の場合が多く、さらには潜伏期間があるため、状況次第では無自覚にうつしてしまうようになります。
その潜伏期間も幅広く一般的には1週間~3週間程度といわれております。
しかし、症状が出ない期間が長い方もいて、ずっと気が付かない状態で体の中に菌を保有している状態なので、何年も潜伏しているケースもあります。
そのため、移してしまった相手が先に発症し、病院で検査をする際に移した側も一緒に検査をした結果、潜伏していたことが判明したというケースも多々あるようです。
検査方法について
クラミジアのような性病の検査の方法は泌尿器科や産婦人科で検査をしてもらうか、性病クリニックで検査をしてもらうか、自宅で検査キットを使って検査をするのかになるでしょう。
病院やクリニックで検査をする場合は、男性ならば尿道にクラミジアが感染するので尿検査をして調べます。
女性の場合は排尿器官ではなく内臓である子宮へとつながる部分に感染するので子宮頸管の分泌物や腟壁の分泌物を検体として採取して調べることになるでしょう。
性病検査キットを使えば病院に行かなくても調べることは出来ます。
とくにクラミジアと淋菌のセット検査は予想以上に需要が多く数社が開発及び発売をしているので、その中から選んで使うことになるでしょう。
性病検査に抵抗感のある方も多く、そのような方は検査キットを使う傾向があるようです。
クラミジアは自然治癒する?
クラミジアは性病です。
病気には色々とありますが、その中で最も治療に関しておろそかになりがちなのがこの性病となります。
理由はシンプルで恥ずかしいからとか他の人に知られたくないからという部分でしょう。
そのため、何らかの症状があったとしても放置する人が非常に多いのです。
しかし、このクラミジアに感染してしまった場合、自然治癒することはないというのが通説です。
アメリカのとある研究機関からの報告では放置していたら4年後には95%が治ったという報告があります。
しかし、病院やクリニックの方々の意見を見ると「放置すると治らない」という意見がほとんどです。
これは病院の経営に直結するという意見もありますが、何とも言えない状況のようです。
若い人の場合は免疫力が強いのでクラミジアに打ち勝てる可能性があるのかもしれませんが、意見がバラバラなので、「自然治癒するという噂もあるけど、基本的には治らない病気と位置付けられている」という感じで曖昧になっていると考えた方がいいでしょう。
治療法について
クラミジアに感染してしまうと色々と世間の目というのが気になってしまいますが、治療自体は非常に楽にすみます。
その方法は抗生物質の内服による治療です。
外科的な手術とかはありません。
使われる薬は1度内服すれば効果が1週間持続する「ジスロマックSR」と呼ばれている薬で、これがあれば9割のクラミジア感染者の治療が終わると言われております。
他にも「ビブラマイシン」や「レボフロキサシン」といった薬があるようですが、基本は「ジスロマックSR」の内服と思われると良いでしょう。
治るまでの期間は?
クラミジア感染症になってしまった人でも抗生物質を飲むことで早期改善が可能です。
早い人では1週間以内に治療完了となりますし、遅くても2週間程度で治療が終わるようです。
ただし、お酒を飲むと効果が薄れるといった点などがありますので、治療期間中は医師の指示に従って処方を続けてください。
薬によっては「〇日間飲み続けること」などの指示がありますので、途中で止めることなく続けるようにしましょう。
また、内服終了後に検査をして菌が消滅しているのかどうかを確認することも大切です。
薬を飲んで終わりだとは思わないで、しっかりと治療が終わったのかどうかを確認するようにしましょう。
クラミジアと不妊との関係
クラミジアで放置することが良くないとされる一番の理由が、不妊症となってしまう可能性があるからです。
女性の場合、子宮内膜炎や卵管炎などの症状が出るようになって卵巣炎になってしまい、子宮外妊娠や不妊につながるケースがあります。
卵管が炎症すると閉塞につながってしまって不妊症になってしまう恐れもあるのです。
母子感染による赤ちゃんのリスクもありますので、クラミジア感染をしたまま妊娠することも危険な状態であるといえるでしょう。
クラミジア感染症は無症状であるケースが多く、気が付かないうちに胎児にリスクを背負わせている可能性もあるので、クラミジア感染症は子供のことを考えると非常にリスクが大きい病気なのです。
予防法について
クラミジア感染を防ぐには粘膜接触を減らすしかありません。
クラミジアに感染している相手の粘膜に触れることで感染するので、そのリスクを減らすことが予防となります。
性行為の際はコンドームなどを利用するのもいいでしょう。
相手が感染していても発症していない可能性もあり、こういったケースでは回避することは難しいでしょう。
感染者数は?
日本では性病は減少しているというイメージがありますが、実はクラミジアは発症者数や潜在的な患者が多いと言われており、潜在的な患者数は100万人以上いるのでは?とすら言われております。
びっくりするような数字です。
ただ報告数だけ見ると2万5千人程度となっており、100万人には遠く及んでいません。
それがこのクラミジアの特徴で、クラミジアは感染したとしても自覚症状がない方が非常に多く、男性ならば5割程度の人が、女性ならば8割程度の人が気がつかないとすら言われております。
つまり、本人たちが気がつかないうちに感染を広げているということです。
そこから潜在的な患者数は100万人という数字が出てきてしまうのでしょう。
参考サイト1)http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/nenpo/2018_37/37-II.pdf
参考サイト2)https://www.mizoguchi-cl.com/column/chlamydia.html
クラミジアにつきましては次のページも参考にしてください。
咽頭クラミジアの症状と行く病院や検査・治療法【自然治癒も?】
クラミジアにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事ではクラミジア感染症についていろいろと記載をしてまいりました。
無症状というのは体としては楽なので良いのですが、気が付かないうちに他人にうつしてしまうというのがなかなかに厄介です。
特に、女性の場合は不妊症のリスクがありますので非常に危険といえるでしょう。
怪しいと思ったら、病院に行くのは恥ずかしいという方でも検査キットを使って調べるようにしてください。
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