動悸や息苦しい症状の原因はストレス?
動悸や息苦しい症状とストレスについて
胸がドキドキしてしんどい動悸。
息苦しいといった症状を感じることもあり自分の体はどうにかなってしまったのではないか?と不安に思う方もいるでしょう。
そして病院で検査を受けてみてもどこにも異常がなかったりします。
異常が無いのに動悸が起きる原因は何なのでしょうか?
ストレスなのでしょうか?
原因のほか対処法なども記載したいと思います。
動悸の症状について
動悸とは普段はほとんど気にならない心臓の鼓動が気になり、不快なものとして感じる症状を言います。
動悸が起きている時は脈の心拍数が多い状態と思われる人もいるかもしれませんが、80回/分くらいで気になる人もいれば、気にならない人もいて、1分間に何回以上あると動悸という明確な基準はありません。
ちなみに人前で話す機会があったり、突発的な心配事があって心拍数が上がり、心臓の鼓動が感じられるというのは誰にでもある普通のことです。
寝起きに動悸を感じたり、仕事中や休憩中、家に1人でいる時など、通常であれば鼓動が気にならないような場面で気になって不快に感じるものが異常となります。
動悸がする時に同時に息苦しさや吐き気、めまい、頭痛といった症状を伴う場合もあります。
思わぬところで動悸がおきて、息苦しさやめまいなどが起きたその時から、また起こるのではないかと恐怖感が出てきてパニック障害になってしまう方もいます。
パニック障害につきましては次のページをご参照下さい。
息苦しさの症状について
動悸時に息苦しいという症状を感じることはよくあることです。
人によっては空気が吸い辛く感じ、酸素が足りないような感じがあったりします。
これらは心拍数が通常よりも高くなっている時によく見られます。
これは概ね体内の酸素が現実的に不足しているので息苦しさや酸素が足りなく感じられるのです。
誰でも息をしばらく止めていると酸素不足になり息が苦しくなりますが、普通に呼吸をしていながらも酸素不足になっていると考えられます。
また体が酸素不足になると心臓は早く酸素を全身に送ろうとして心拍数を上げる、または強く心臓を打つので、動悸を感じやすくなります。
息苦しくなる原因に鼻づまりもあります。
鼻づまりに関することは次のページをご参照下さい。
動悸や息苦しさの原因はストレスか?
動悸や息苦しさの大きな原因にはストレスがあります。
不安・恐れ、怒り、緊張、悲しみ、妬みなど心に不愉快な感情を長期間あるいは頻繁に持つと、それはストレスのかかっている状態と言え、動悸や息苦しさといった症状に繋がりやすくなります。
パニック障害や不安神経症といった精神的な症状を持った人は動悸や息苦しさが起こりやすい傾向にあります。
ストレスがかかると体は緊張状態に陥ります。
筋肉が緊張状態になると筋肉は酸素をより多く必要とする一方で、周辺の血管は細くなります。
細い血管でたくさんの酸素を全身に運ぼうとするので、心臓は必死に動きます。
また自律神経において交感神経が過剰に働きます。
こういったことによって動悸や息苦しいといった症状が出やすくなります。
パニック障害や自律神経については次のページをご参照下さい。
よくある動悸の原因は上記のようなものですが、その他にも次のようなケースで動悸が起こる場合があります。
不整脈
下記「動悸と不正脈について」でも触れますが、不整脈が原因で動悸や息苦しさが起こる場合があります。
不正脈には放っておいても問題の無いものと怖いものがあるので、不整脈の疑いを感じた場合は病院の診断を受けることが大切です。
酒
アルコールは血管を拡張させます。
血管が拡張すると血圧が下がり、血圧低下を防ごうとして脈拍数が上がり動悸を感じるということです。
あまりに動悸や息苦しさが激しい場合は心臓神経症といって精神的疲労の蓄積が原因となっている場合があります。
「うつ」に関する内容は次のページをご参照ください。
カフェイン
カフェインの摂り過ぎやカフェイン過敏症といって多少のカフェインで体が反応して動悸が起こる場合があります。
この場合はカフェインの摂取に注意しましょう。
呼吸器系の疾患
気管支炎や鼻炎、肺気腫、気胸など呼吸器系の疾患によって起こる場合があります。
甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
甲状腺ホルモンの分泌量が異常に増え、代謝活動が必要以上に活発になり、動悸や息苦しさが引き起こされるというものです。
病院で診てもらうべきものになります。
睡眠不足などの疲労
体に疲れが溜まっていると動悸を感じたりします。
この場合はゆっくり休みましょう。
不眠に関する内容につきましては次のページをご参照ください。
動悸と不正脈について
不整脈とは脈がゆっくり打ったり、速くうったり、不規則にうったりする症状を言います。
脈が1分間に50回以下の場合は叙脈と言われ、1分間に100回以上の場合を頻脈と言います。
頻脈になると鼓動が気になり動悸を感じることが多くなります。
便秘で便を出そうと気張り過ぎると不整脈が起きることがあるという話もあります。
不整脈については次のページをご参照下さい。
下痢や便秘のことにつきましては次のページをご参照ください。
妊婦の動悸について
妊娠中は動悸を感じやすくなります。
半分くらいの妊婦さんが動悸を感じると言われています。
妊娠前半では赤ちゃんを成長させるために多くの血液を送らなければいけない為、血液は増えるのですが、酸素を運んでくれる赤血球はそれほど増えません。
その結果、貧血や動悸、息切れといった症状が起こりやすくなります。
妊娠後半は赤ちゃんが大きくなってきますので子宮が横隔膜を押し上げ、さらには肺も押し上げられてしまうため、息苦しくなったりします。
また、赤ちゃんに大量の酸素を送らなければならないことに加え、体重増加によっても動悸、息切れを感じやすくなります。
従いまして妊娠時の動悸や息苦しさは、基本的にはあまり心配しなくて大丈夫ですが、かなり酷い場合は病院で診てもらった方が良いです。
妊婦さんの風邪に関することについては次のページをご参照下さい。
食後の動悸について
食後に動悸が起きるという人は原因として日頃からの糖分の摂り過ぎが考えられます。
食後は食べ物が消化され血液中に流し込まれた糖を全身に運ぶためにインスリンというホルモンが膵臓から分泌されます。
糖が全身に運ばれると血液中の糖は減ります。
通常であれば問題はないのですが、日頃から糖質を多く摂っていたり、食事の最初の方に糖質を摂っていたりすると大量のインスリンが出るような体質になります。
すると一気に血液中の糖分が全身に運ばれるようになり、低血糖状態になりやすくなります。
低血糖状態を回避する為に体に蓄えられている糖分を血液中に送り込む為にアドレナリンが出てきます。
このアドレナリンは自律神経の交感神経を刺激し、脈が速くなります。
心当たりのある人は糖質を控え目にしましょう。
糖尿病になる危険性も潜んでいますので注意しましょう。
インスリンの働きや糖尿病に関する内容は次のページをご参照下さい。
動悸・息苦しさの対処法
基本的にはストレスを受けないようにすることです。
その為には物事に対する考え方が大切です。
もちろん容易なことではないのですが、できる限り楽観的に物事を捉えることが大切です。
「なるようになる!」とか「起きていることは全て未来の自分の為になる」とか「まあいいか」とった感じの思考パターンにすることでストレスが軽くなりやすいです。
決して物事に対して手を抜くとか甘くなるとかいうことではありません。
この辺りの切り分けが難しいところかもしれませんが、行動は全力を尽くす一方で精神的には楽観的にという感じです。
またストレス発散法がいくつかあるといいですね。
散歩をするとか、好きなドラマを観るとか、趣味に没頭するなどなど。
それから自律神経の働きを整えることでも、ストレスは軽減されます。
自律神経が乱れているとストレスを受けやすくなります。
そしてストレスを強く受けると自律神経が更に乱れるという悪循環に陥ります。
従いまして日頃から自律神経の働きが整うよう努めましょう。
自律神経につきましては次のページもご参照下さい。
その他、日常生活を整えることも大切です。
基本的な項目としては食事、運動、睡眠になります。
バランスの良い食事を心がけ(1日2~3食で腹7~8分目)適度な運動を行い、しっかり睡眠を取りましょう。
動悸が酷い場合は病院の何科を受診?
動悸が酷い場合は、まずは病院に行って診てもらうのが良いでしょう。
具体的に推奨される科は、内科・循環器内科など内科系になるでしょう。
メンタル的な部分が関わっている場合は心療内科や精神科に行くのが良いでしょう。
とは言え、まずは内科系で体の状態を確認した後に、精神的な部分を診てもらうのが良いかと思います。
バセドウ病に関する内容は次のページをご参照ください。
動悸につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
動悸とは心拍数に関係なく心臓の鼓動が気になる症状を言います。
動悸がある時に息苦しさを感じる場合も多々あります。
酸素不足で心臓が必死に全身に酸素を運ぼうとしていることで息苦しさを伴うものと考えられます。
妊婦さんの場合は赤ちゃんにたくさん血液を運ぼうとする働きにより動悸が起きやすいです。
また赤ちゃんが大きく成長してくると体重が増えるのと、また横隔膜や肺が圧迫されることによっても息苦しさを感じやすくなります。
ですので妊娠時の動悸や息苦しさはあまり心配はいりませんが、かなり酷い場合はお医者さんに相談しましょう。
動悸の原因で最も多いのはストレスによるものです。
従いまして、これを機会に自分の思考パターンを見つめ、できる限りストレスのかかりにくい考え方を身につけたいものです。
またストレス発散法をいくつか持つといいです。
その他病気が原因になっているケースもあるので、やはりまずは病院で診てもらうことが大切です。
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