便秘に即効性のある食べ物!根本的な解消法は?
便秘に即効性のある食べ物と根本的に解消させる方法について
便秘になるとお腹が張って、痛くなったり、時には吐き気をもよおしたり。
本当に辛いですよね。
便秘になると腸内の悪玉菌が増え、肌荒れや、イライラなどのストレス、疲労感や痔になりやすかったりと心身にデメリットが及ぶ危険性をはらんでいます。
ですので、便秘はできるだけ早く解消したいものです。
ここでは慢性的な便秘を解消する方法と合わせて、比較的即効性のあると言われている食べ物について記載したいと思います。
便秘に即効性のあるとされる食べ物
以下便秘に比較的即効性の期待できる食べ物を挙げたいと思いますが、器質性便秘(別途以下に説明があります)の場合は重大な病気が潜んでいる可能性もありますので、まずは病院で診てもらった方がいいでしょう。
ヨーグルト
ヨーグルトに含まれるビフィズス菌が善玉菌を増やし腸内環境を整えてくれるので便秘に効果的です。
ヨーグルトにも色々な種類があり、効果の出方に個人差もあるようなので、自分に合ったヨーグルトを見つけると良いでしょう。
玄米
玄米には不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
不溶性食物繊維は腸内で水分を吸って膨らみ、その刺激で腸内が活発に働き便の排出を良くする効果があります。
但し、一方で水分が取られ過ぎると便が出にくくなるという面もあります。
玄米を炊く時、少し水分を多めにして炊いたり、食事の時に水分を多めに摂ったりするという工夫もした方が良いでしょう。
またよく噛んで食べることも腸内への負担を減らしてあげられるので便秘解消には必要なことです。
バナナ
バナナの中に含まれる栄養素に【レジスタントスターチ】があります。
この物質は食物繊維に似たような作用をしてくれ、便の排出を促してくれます。
またバナナに含まれるフラクトオリゴ糖はビフィズス菌と同じように腸内の善玉菌のエサになり、善玉菌を増やす作用があります。
このようなことから便秘解消に効果的です。
納豆
納豆にはオリゴ糖と食物繊維が含まれており、オリゴ糖は善玉菌の働きを活発にしてくれます。
また納豆には大豆イソフラボンが含まれており、この成分は女性ホルモンの減少による女性の「更年期障害」の症状を改善させる効果や骨粗しょう症を予防する効果、美肌効果などが期待できるというメリットもあります。
ただ大豆イソフラボンの1日の摂取上限量は70〜75mgと言われています。
納豆100gには約73.5mgくらいの大豆イソフラボンが含まれていますので、他の食べ物からの摂取も考慮し90g(2パックくらい)を上限にするのが良いでしょう。
さつまいも
さつまいもも玄米同様不溶性食物繊維が豊富です。
ですので便の排出を促してくれますが、同時に玄米同様、食事の中で水分を多めに摂るようにした方が良いでしょう。
リンゴ
リンゴには水溶性食物繊維のペクチンが含まれており、ペクチンは腸の動きを活発にしてくれます。
そしてリンゴに含まれる果糖は便を軟らかくしてくれます。
またリンゴの皮に食物繊維がたくさん含まれていますので、皮をむかずによく洗ってそのまま食べるのが理想です。
根本的な便秘解消法
器質性便秘(別途以下に説明があります)の場合は病院で診てもらった方が良いですが、それ以外のケースで便秘に即効性のある食べ物を摂り続けても便秘が解消されない場合は食べ物以外に根本的な原因があることが考えられます。
一つは体に歪みがあるということです。
体に歪みがあって全体のバランスが崩れていると、大腸の局部的な所に負担がかかり、蠕動運動(筋肉の収縮によって生じたくびれが波のように徐々に伝わっていき便が押し出されていく運動)の働きが悪くなったりします。
従いまして体の歪みを取り除くと良いでしょう。
体の歪みの施術については整体院やカイロプラクティック院で行っていますので、このような施設を利用すると良いと思います。
その他、②でも記載していますが大腸の働きには自律神経という神経が大きく関わっています。
自律神経の働きが整うよう心掛けてみると良いでしょう。
自律神経の働きに関しましては次のページをご参照下さい。
乳児の便秘に関しましてはこちらのページをご覧下さい
便秘の症状について
便秘というと皆さんほぼ同じような症状を思い浮かべると思いますが、一応記載したいと思います。
ここからは正常でここからは便秘というはっきりとした仕切りは無いですが、概ね3日ほど排便がない状態、あるいは毎日排便はあるけれども、便が硬くなかなか出なかったり、量が少なく残便感があったりした場合は便秘と言えるでしょう。
ちなみに正常な便の目安は1日に1~3回で排便がスムーズで排便後はすっきり感のあるものになります。
健康的な便というのは、一般的に水分の割合が70~80%くらいで、バナナのような形をしています。
色はこがね色~茶色までが健康的です。
便秘と下痢を繰り返す症状の方もいます。
下痢に関しましては次のページを参考にしてください。
便秘の種類について
弛緩性便秘
一般的に言われる便秘はこの弛緩性便秘で使われることが多いです。
便というのは大腸の蠕動運動(ぜんどううんどう:収縮して食べ物を移動させる運動)によって移動し排泄されます。
大腸の筋肉がゆるむことで、この蠕動運動の力が弱まり、便を押し出す力が弱まって便秘状態になるものを弛緩性便秘と言います。
痙攣性便秘
自律神経は内臓全般をコントロールしている神経ですが、自律神経の働きが乱れることで大腸をうまくコントロールできなくなり、大腸が痙攣を起こしたような状態になり引き起こる便秘です。
この便秘の特徴は下腹部に痛みが生じ、便秘と下痢を繰り返すところです。
直腸性便秘
便は大腸を経て直腸に入ります。
直腸には伸展受容器といって、便が溜まってきたら脳に知らせる役割をもつ部分があります。
便意をもよおしてきても便を我慢したり、自律神経の働きが乱れたりするとこの伸展受容器の感度が鈍り、便が来ても正しく脳に伝達されなくなることで便秘になります。
食事性便秘
食べ物が胃の中に入ると、その情報が脳に伝わり、脳からの指令で大腸の蠕動運動が起こり食べ物のカスが腸に送られていきます。
食べる量が少ないとこの蠕動運動が起こりにくくなり、便秘になってしまいます。
また食物繊維が足りないと腸に刺激が加わらず、この場合でも便秘になってしまいます。
器質性便秘
これまで記載した便秘は機能性便秘という分類になりすが、それとは別に器質性便秘と言われる便秘があります。
これは大腸の形の異常や、腸の腫瘍や炎症、キズ、閉塞など大腸そのものの疾患で起こるものを言います。
器質性便秘になると、吐き気や嘔吐、激しい腹痛、便に血や粘液が混じる、発熱などの症状を伴うことが多いと言われています。
こういった症状がみられる場合はすぐに病院で診てもらった方が良いでしょう。
過敏性腸症候群につきましては次のページを参考にしてください。
便秘の影響
慢性的に便秘が続くと体に悪影響が及ぼされやすくなります。
例えば次のような症状に繋がったりします。
肌荒れ
便というのは老廃物であり、できるだけ早く体外に排出されるべきものです。
老廃物が長期間大腸に滞留すると発酵・腐敗が起こります。
すると腸内の善玉菌が減り、悪玉菌がはびこり有害物質が出てきます。
この有害物質は大腸の壁から吸収され、血液に流れ込み全身に送られます。
肌は老廃物を毛穴から非出するよう働いてくれるのですが、この処理に時間を取られ、肌そのものの代謝活動がおろそかになり、肌荒れが起こりやすくなります。
肌荒れにつきましては次のページを参考にしてください。
肥満
便秘になると腸の中にあまり排泄物が溜まらないよう消化・吸収の速度が遅くなります。
その結果、栄養分が脂肪として体内に蓄積されやすくなります。
また大腸をはじめ内臓の働きが悪くなるので、代謝が悪くなって消費カロリーが落ち、太りやすくなります。
口臭や体臭が酷くなる
先にも記載しましたが便が長時間大腸に溜まり続けると、有害物質が発生します。
その有害物質が皮膚や口を通って外に排出されます。
その結果、それらから発する臭いが酷くなります。
痔になりやすい
大腸に大量の便が溜まるので、排泄の時肛門にかなり負担がかかります。
あまりに強い負担がかかると肛門が切れて切れ痔になったりいぼ痔になったりします。
アレルギー
発生する有害物質がアレルゲンとなり、体質によってはアレルギーの原因になる可能性も指摘されています。
アレルギーの1つに花粉症があります。
花粉症につきましては次のページを参考にしてください。
むくみやすくなる
有害物質の発生は下腹部の静脈やリンパ管を圧迫してしまいます。
静脈やリンパ管が圧迫されると血液やリンパ管内を流れる水分が滞留しやすくなり、むくみが生じやすくなります。
むくみに関しましては次のページを参考にしてください。
高血圧
何とか便を出そうといきむことが多くなり、このことで全身の血の巡りが早くなり高血圧に繋がる可能性があります。
高血圧に関しましては次のページを参考にしてください。
便秘と食べ物との関係につきまして、次のサイトも参考にしてみて下さい。
クラシエホールディングス株式会社 便秘になりやすい食べ物とその関係|よくあるご質問
最後に
便秘というのは概ね3日ほど排便がない状態、あるいは毎日排便はあるけれども、便が硬くなかなか出なかったり、量が少なく残便感があったりするような状態を言います。
便秘の種類には機能性便秘と器質性便秘があります。
機能性便秘には弛緩性便秘、痙攣性便秘、直腸性便秘、食事性便秘があります。
器質性便秘の場合は何かしらの疾患があるかもしれませんので、すぐに病院で診てもらった方が良いでしょう。
便秘を放置しておくと、肌荒れ、肥満、口臭や体臭、痔、アレルギー、むくみ、高血圧などの症状に繋がる可能性がありますので、早めに解消した方が良いです。
便秘に比較的即効性のある食べ物にはヨーグルト、玄米、バナナ、納豆、さつまいも、リンゴなどがあります。
このような食べ物を摂取しても便秘が解消されない場合は体の歪みや自律神経の乱れなどが原因となっていることが考えられますので、これらの症状を取り除くことを試みられると良いでしょう。
LEAVE A REPLY