母乳なのに乳児が便秘になるのは何故か!母親の食事?
母乳なのに乳児の便秘は何故かについて
最も自然な育て方である母乳をあげているにも関わらず、乳児【赤ちゃん】が便秘になってしまう。
それは何故なのでしょうか?
このページでは乳児において、どのような状態を便秘と言うのかや何故母乳で育てているのに便秘になるのか、母親の食事に問題があるのか、などについて記載したいと思います。
乳児の便秘とは?
赤ちゃんの便が2日くらい出なかったとしても、ちゃんと2日に1回便が出ていて食欲があり、元気であれば特に気にすることはありません。
3日以上便が出ない場合は便秘と言えます。
ただ毎日の便がなく食欲がなかったり、ご飯を食べたり母乳を飲んだりした後に吐いてしまったり、大声で泣き続けたり、便をするたびに痛がってそうだったり、お腹が明らかに張っている感じがあったりする場合は便秘の可能性があり、便秘対策を取った方が良いかもしれません。
赤ちゃんの無呼吸症候群や風邪をひいた時の食事に関しましては次のページを参考にしてください。
母乳で育てているのに何故便秘に?
一般的に母乳で育てている赤ちゃんは便秘になりにくいと言われています。
母乳の中には天然のオリゴ糖が含まれていて、このオリゴ糖は腸内環境を整えてくれます。
ですので基本的には母乳で育てている赤ちゃんはミルクの赤ちゃんより便の回数が多めになり、母乳を飲む毎に便が出ることもあります。
ではなぜ便秘になるのか?について考えられるものを挙げてみたいと思います。
母親の食事の影響で母乳の質が良くない
産後の女性はとかく体形を気にするもの。
体形を戻そうと、極端な食事制限などを行うと当然ながら母乳はお母さんの摂った食べ物から作られるので質が悪くなります。
あるいは動物性たんぱく質の摂り過ぎなど、偏った食事によって母乳がドロドロになり母乳の質が悪くなったり、乳腺が詰まり(乳腺炎になる可能性もあります)母乳の出が悪くなったりします。
母乳不足
これは最も大きな原因として考えられるものです。
ミルクの場合は哺乳瓶からあげるので、どのくらい飲んでいるのか分かりますが、母乳の場合は分かりづらいところがあります。
母乳不足かどうかは赤ちゃんの発育状態を見てチェックします。
発育曲線に沿って、体重が増えていれば(低めであっても)問題ないでしょう。
もし体重の増え方が鈍い場合は母乳不足が考えられます。
あと、1回の授乳において30分以上かかる場合は母乳不足の可能性が大きいです。
オムツかぶれや痔がある
オムツかぶれや痔によってあかちゃんが不快感を避けようとして便が出づらくなることもあります。
また入浴中など思わぬ時の便で叱ったりすると、そのお母さんの感情を読み取り、赤ちゃんが便を我慢してしまいがちになることもあるようです。
赤ちゃんの「下痢」や「気管支炎」に関しましては次のページを参考にしてください。
母乳不足の原因は?
赤ちゃんが便秘になる最も多い原因は母乳不足ですが、母乳不足になる原因を挙げて見たいと思います。
生活習慣の乱れ
ここで言う生活習慣とは食事、睡眠、運動です。
母乳はお母さんの摂っている食事から作られます。
食事の量が少なすぎたり、バランスが崩れたりしていると、どうしても母乳の作られる量が減ってしまいます。
また睡眠不足だと体から疲労感が抜けず、体内の活動が悪くなり、母乳が作られにくくなります。
極端な運動不足も健康を害する恐れがあり、母乳不足に繋がります。
不眠症につきましては次のページを参考にしてください。
授乳回数が少ない
赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、良い刺激が加わることで、母乳が作られます。
従いまして授乳回数が減ってくると作られる母乳の量が少なくなります。
冷え
体が冷えると血行が悪くなります。
血行が悪くなると体全体の代謝が悪くなり、母乳の作られる量が少なくなります。
冷え性に関しましては次のページを参考にしてください。
ストレス
ストレスは体の活動を鈍らせる大きな要因です。
体の活動が鈍ると母乳の作られる量が少なくなります。
赤ちゃんの「アトピー」「熱中症対策」「紫外線対策」に関しましては次のページを参考にしてください。
乳児の便秘の対処方法
お母さんの生活習慣を正す
もし生活習慣に乱れを感じるようでしたら、食事、睡眠、運動といった生活習慣を正しましょう。
食事は栄養バランスの良い食事を食べ過ぎず適量(腹八分目)を摂りましょう。
産後の体形が気になり無理なダイエットをしてしまう女性もいるかもしれません。
その場合は食事は適切に摂り、運動を取り入れたダイエットを心掛けましょう。
水分も不足すると母乳の量に影響が出ますので、水分補給もしっかり行いましょう。
睡眠は赤ちゃんの授乳や夜泣きでなかなか思うように取れないかもしれません。
赤ちゃんがお昼寝をしている時はできる限り一緒にお昼寝しちゃいましょう。
その他、疲れを感じる時はご主人さんの休日や周りに援助して下さる方がいる場合は、赤ちゃんを見てもらって睡眠をとりましょう。
運動もハードなことは避け、無理のない適度な運動を心掛けましょう。
赤ちゃんを抱っこして外を散歩するのは良い気分転換にもなると思います。
生活習慣が整うとお母さんの体調も整い、質の良い母乳がたくさん出やすくなります。
現実的には言うは易し、行うのは難しかもしれませんね。
無理し過ぎず、できる範囲で実行し、思うように生活習慣を整えることができなくても、「しょうがないや」とできる限り楽観的に考えられるよう努めて頂けたらと思います。
授乳の回数を増やす
母乳の回数を増やすことで、おっぱいに良い刺激が定期的に加わり、母乳量の増加に繋がります。
母乳が不足している場合はミルクもあげる
母乳が不足している場合は母乳を増やす対策をとりつつも、ミルクも補助的にあげると良いでしょう。
栄養不足に陥らず、しっかり便が出ることが期待できます。
体が冷えないよう心掛ける
寒さを感じないよう服を着込んだり部屋を暖かくして過ごしましょう。
あと上記の運動も体を温めます。
あまり時間をとれないかもしれませんが、自分の体温4℃くらい高めの湯船に10分くらいつかるのもいいです。
また食べ物によっても体を冷やす食べ物と温める食べ物がありますので、冷え性だと感じる方は体を温める食べ物を少し多めに摂られるといいでしょう【とは言え極端に温めるものばかりを食べるという偏った食事は避けましょう】。
体を冷やす食べ物と温める食べ物につきましては次のページをご参照下さい。
ストレスを解消する
育児は個人差があるようですが、楽しめる部分もあれば、寝たくても眠れなかったり、自分のやりたいことが一切できなかったり、ご主人さんが頼りにならなかったりとストレスになる部分も多々あるかと思います。
人それぞれ子育ての環境が違うわけですが、ストレスを強く感じる方の中には、他人の子育て環境をうらやむことでもストレスになる方も多いようです。
できる限り自分に与えられた環境の中で、何かしらストレスを解消する手段があると思って、心が楽になる方法を探してみるといいと思います。
そして育児は大変ですのであまり「○○しなければならない」というような考え方はしないようにして「○○でいいや」くらいの考え方で楽観的に物事を考えられると良いかと思います。
例えば赤ちゃんが泣き止まない場合「泣いていてもいいや」くらいに考えるということです。
もし頼れる人がいたらできる限り頼りましょう。
同じ子育て環境にある人が身近にいれば、そのような人達と雑談するのもいかもしれませんね。
ストレスがかかり過ぎると「うつ」になる可能性もあるので注意が必要です。
「うつ」に関しましては次のページを参考にしてください。
おむつはこまめに変えてあげましょう
オムツかぶれにならないよう、定期的にオムツをチェックし、交換してあげましょう。
赤ちゃんが思わぬ時に便をしても優しく接する
通常の便やおしっこで不機嫌になることはないかもしれませんが、お風呂に入れてあげている時やオムツ換えの時などに不意に排便があるとイラッとして叱ってしまうかもしれません。
そこは何とか抑えて穏やかに接してあげましょう。
私も昔、子供と一緒に湯船に浸かっていた時に排便されてしまった事がありました。
ちょっと焦ってしまったのを覚えています。
赤ちゃんのお腹をマッサージする
「の」の字を書くように赤ちゃんのお腹をやさしくマッサージしてあげるのも効果的です。
赤ちゃんの大腸に良い刺激となり、便の移動がスムーズになりやすくなります。
おっぱいマッサージをする
おっぱいをマッサージすることで、母乳の詰まりがある場合、解消され母乳の出が良くなることが期待できます。
産婦人科でも行っている所がありますので、受けてみるのも良いでしょう。
以上が乳児の便秘の対処方法ですが、生後2ヶ月頃に赤ちゃんの腸の成長過程において一時的に便秘がちになることもあります。
あまり深刻にならずに状況に応じでお医者さんと相談しながら、対処していきましょう。
大人の便秘解消法については次のページをご参照下さい。
乳児の便秘につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
エリエール 赤ちゃんの便秘
最後に
赤ちゃんの便秘の目安は3日以上便が出ない場合です。
ただそれ以内でも食欲など赤ちゃんの様子を見て判断する必要があります。
母乳で育てていても母乳の量が少なかったり、母乳の質が悪かったり、オムツかぶれや痔があったりした場合、便秘になる場合があります。
母乳不足になる原因としてはお母さんの生活習慣の乱れや授乳回数の減少、冷え、ストレスなどが考えられます。
赤ちゃんの便秘対策としてはお母さんの生活習慣を見直す、授乳回数を増やす、母乳不足の場合はミルクもあげてみる、体を冷えないようにする、ストレスを解消するなどがあります。
多くのお母さんが心配になりながらも乗り越えてきたテーマですので、あまり深刻にならずに、場合によってはお医者さんとも相談し、考えられそうな原因に対して1つ1つ対処していきましょう。
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