下痢が続くのは危険?病気など原因は?妊娠初期や生理前は?
病気など下痢が続く原因と対策について
下痢は非常に身近にある症状で、長い付き合いになっている人も多いのではないでしょうか?
そのため、非常に軽く見られがちですが、それが長期にわたって続いている場合、何らかの病気が原因となっている可能性があります。
本記事では下痢が続くのは危険であるのか、また原因は何なのかを中心にお伝えしてまいりたいと思います。
下痢が続く時に考えられる病気は?
下痢があまりにも続く場合には何らかの病気にかかっている可能性があります。
具体的にどのような病気があるのかをまずお伝えします。
・大腸癌
・潰瘍性大腸炎
・クローン病
・吸収不良症候群
・肝臓病
・糖尿病
・慢性膵炎
・胃癌
などとなっており、大まかに分けると腸の病気・肝臓の病気・膵臓の病気・胃の病気で下痢が続くということになります。
この他にもバセドウ病という甲状腺からホルモンが多量に分泌されてしまい全身の代謝が高まる病気でも下痢が続いてしまうでしょう。
新陳代謝を促進されてしまうことにより腸のぜん動運動が活発になりすぎることが原因です。
バセドウ病につきましては次のページを参考にしてください。
バセドウ病の初期症状や男性・女性・子供の病状と治療法
バセドウ病【甲状腺機能亢進症】の食事制限や量およびレシピ
バセドウ病で妊娠すると奇形児の心配は?薬やリスクは?
バセドウ病は治るのか?の完治率や治療期間は?
病気以外の原因
下痢が続く場合には病気ではなく他の原因であることも多々あります。
例えば食生活が乱れていて暴飲暴食が続いて酒も大量に飲む人。
まずアルコール類は胃腸に大きな負担となりますし暴飲暴食も胃腸に大きな負担となります。
そのためこのような生活が続いている人は病気ではなかったとしても下痢が続くことがよくあるでしょう。
次に暴飲暴食はしていなかったとしても、冷たい飲み物や食べ物ばかり摂取していると下痢が続くことがあります。
冷たいものばかりを摂取するとどうしても腸のぜんどう運動が異常に早くなってしまうため、水分の吸収に必要な時間をかけることができなくなってしまい下痢になってしまいます。
次はストレスです、
ストレスが強すぎると胃や腸にくる病気を引き起こしてしまい下痢になりやすくなってしまいます。代表的な病気は過敏性腸症候群でしょう。
それ以外にも運動不足によって腹筋が弱り、腸の働きが少なくなっている人も要注意です。
運動不足の人はたとえ病気ではなかったとしても上記の理由のどれかにあてはまってしまうとすぐに下痢になってしまうでしょう。
妊娠初期に下痢が続く原因は?
妊娠初期の症状として、下痢が発生することがあります。
だいたい発生時期は妊娠1~4ヶ月くらいであるため妊娠初期の期間といえるでしょう。
原因は体内のホルモンバランスが急激に変化することにあります。
同時に起こる症状としてはつわりがあり、合わせてよく生じる妊娠初期症状となっているようです。
もう少し深く解説します。
女性は妊娠するとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が増えて体が栄養や水分を蓄えようとする状態に変化していきます。
こうなると代謝が悪くなって便秘になりやすくなるのですが、つわりによって食べられるものが減ってしまうと偏食がすすみやすくなり、脂っこいものの過剰摂取や冷たい食べ物や飲み物の過剰摂取に繋がることがあるのです。
そのため便秘から一気に下痢になってしまったりします。
生理前の場合は?
女性が妊娠することによって便秘や下痢になりやすくなるのですが、生理前に下痢が続くといった症状が出る人もいます。
これもホルモンバランスが原因で、生理前はプロゲステロンが大量に分泌されるようになって腸の動きが押されられて便秘気味になるのですが、生理直前になると分泌量が減っていくため、今まで抑えられていた腸の動きが一気に活発になります。
この状態になった時に、下痢が引き起こされる人が出るということです。
つまり、便秘気味だった人がいきなり下痢気味になってしまうのです。
また、生理直前の下痢は生理になってからも続いたり、場合によっては悪化することもあります。
生理期間中はとにかく精神が不安定になりがちでストレスが溜まりやすいため、このストレスによって下痢の症状が続くことが多いようです。
女性に多い下痢の原因は?
一般的に、男性に下痢が多くて女性には便秘が多いといわれております。
その中で、逆に女性で下痢が多い人はいったいどのような原因があるのでしょうか?
考えられるのがアルコールやか辛いものを食べすぎたことで胃腸に刺激を与えすぎた影響やウイルス性の胃腸炎などの病気でしょう。
特に、女性でも人によって夏場は冷たいものをたくさん摂取しますので胃腸トラブルが発生しやすくなります。
慢性的な下痢の場合は女性ホルモンのバランスが変化しているかもしれません。
ストレスがたまりすぎている場合は過敏性腸症候群の可能性もありますので要注意です。
風邪で下痢が続く場合の症状
もし風邪で下痢が続いてしまった場合、下痢以外の症状が出ることがあります。
例えば下痢のし過ぎによって起こる血便が生じることがあります。
ここで注意すべきなのが黒っぽい色をしているタール便なのか赤い色をしている血便なのかです。
もし下痢の症状が続いて血便が出た場合には単なる下痢ではなくなっていることがありますので、必ず医師の診断を受けて下さい。
次に起こりやすくなるのが脱水症状です。
激しい下痢はとにかく水分が失われるため、経口補水液のような吸収しやすい飲み物を積極的に摂取する必要があります。
糖分の少ないジュースやスポーツ飲料もいいでしょう。
気を付ける点は一度に大量に飲んでお腹に負担をかけないことと、アルコール類でごまかそうとしないことでしょう。
風邪などによる感染性急性下痢の症状はさまざまで、軟便から水様便まで程度に差があります。
また、
・発熱
・腹痛
・吐き気または嘔吐
などを伴うことも特徴として挙げられます。
下痢の期間は、たいてい1~3日で治まりますが、1週間以上続くケースもあります。
風邪に関しましては次のページも参考にしてください。
下痢が続く時の食事は?
下痢は暴飲暴食や冷たいものの摂りすぎ、またはおから・グリンピースのような不溶性食物繊維の摂りすぎなど食事が原因であることが非常に多いです。
そのため食生活の改善や摂取する食べ物を見直すことで治ることがよくあります。
まず、下痢の原因となる食べ物を食べないようにすることから始めてください。
そこから体内の悪玉菌を退治してくれる食物繊維のペクチンが含まれているリンゴや消化を遅らせてくれる効果があるニンジン、大腸菌などを撃退してくれるはちみつ、便を硬くしてくれるタンニンが多く含まれるウーロン茶や紅茶を摂取しましょう。
また、急性の下痢となった場合には胃腸に負担をかけないようにするため半日から1日絶食するという方法もあります。
それと前述したとおり、下痢は脱水症状になりやすいため胃腸への負担を考えた常温のスポーツドリンクなどを少量ずつ摂取することも大切です。
対策について
まず、下痢になってしまう原因は大きく分けて病気かそれ以外かになります。
ここでまず暴飲暴食・冷たいものの過剰摂取・ストレスの溜めすぎなど病気以外の原因が思い当たらない場合には必ず病院に行くことをおすすめします。
そうではなく、病気以外の原因に心当たりがある場合には、そこを改善することから始めましょう。
そうしなければ、いくら胃腸に良いことをして一時的に治したとしても根本の原因が取り除かれないため必ず再発する日が来るでしょう。
市販薬について
下痢が生じてしまう場合、外出がしにくくなるなどの影響があるためどうしても市販薬の下痢止めに頼りたくなりますが、場合によってはその行動が良くないケースがあります。
良くないのはウイルスなどの細菌感染性の胃腸炎などの下痢の場合です。
この時の下痢はあくまで病原菌を体の外へ出すための防衛反応であるためここで下痢を止めてしまうと病原体が出ていかなくなってしまい、症状が長引く可能性があるためです。
そのため病気による下痢と判断した場合には市販薬に頼る前に病院に行くことを強くおすすめします。
下痢に関しましては次のページも参考にしてください。
ずっと下痢が続くのと腹痛がある原因と治し方
下痢の原因は食べ物・冷え・ストレス?血便を伴うのは危険?
子供の下痢や腹痛が続く病気など原因は?食事など対策は?
乳児の下痢は母乳が原因?緑や黄色・血便の時は?離乳食は?
腹痛の下痢に吐き気・発熱・血便・頭痛などを伴う原因と対処
下痢が止まらない原因につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
NHK健康ch 【特集】止まらない下痢 主な原因や注意したい病気、対処法
最後に
いかがだったでしょうか?
本記事では下痢が続く原因と、続いた場合の対処法についてお伝えしてまいりました。
下痢という症状は一般的に起こりがちなものであるため、どうしても軽く見られがちです。
それでも日常生活において不便となることが往々にしてあるものですから、治せるなら治したい症状であると言えるのではないでしょうか。
そのため、今回あげた病気以外の理由が当てはまる人にはまずそこから改善していただきたいと思います。
ストレスがかかると、はどうしても胃腸に症状が出やすいため、発散するよう努める必要があります。
それ以外の原因も可能な限り取り除いて下痢になり難い体にしましょう。
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