子供の下痢や腹痛が続く病気と原因!食事など対策は?
子供の下痢や腹痛が続く原因と対策について
子供は大人よりも下痢になりやすく、下痢をだけではどのような病気なのか判断できないことが多いです。
そのためにも下痢に腹痛が伴うのか、発熱を伴うのかなど下痢以外の症状をみる必要があります。
本記事では子供の腹痛や下痢が続く場合どのようなことが原因として考えられるのか、また食事などの対策はどのようにしたらいいのかを考察してお伝えしていきたいと思います。
子供の下痢や腹痛が続く病気
子供は消化器官の発達が未熟であること、また腸が敏感であることが原因で比較的簡単に下痢になってしまいます。
ですので下痢をしたからといってそれほど心配をする必要はありませんが、長期間下痢が続いている場合には何らかの病気を疑った方がいいかもしれません。
まず考えられるのはノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルスや細菌による感染性胃腸炎が考えられます。
その他に考えられるのは吸収不良症候群です。
この症候群の中にはウィルス性胃腸炎に引き続いて起こる二次性乳糖不耐症も含まれており、これが発症すると乳糖分解酵素の働きが低下して乳製品が一時的に消化しにくくなってしまいます。
急性の下痢の後に、下痢が長く続く場合はこの症状である可能性が高いようです。
他には虫垂炎が原因で軽い下痢が続くことがあります。
こちらの場合は吐き気・嘔吐・食欲不振・発熱といった症状が伴うことがありますが基本的に放置するのは危険であるため必ず病院に連れていってあげましょう。
胃腸風邪や風邪につきましては次のページを参考にしてください。
原因について【病気以外】
先に記述した症候群や病気以外でも、下痢が続くことが子供の場合よくあります。
そこでまず考えられるのが消化不良です。
小さな子どもや赤ちゃんの消化器官は未熟であるため、消化不良は頻繁に発生します。
食べ過ぎ・飲みすぎ・冷たいものの摂りすぎには十分気を付けましょう。
基本的に軽い消化不良なら少し安静にして消化にいいものを食べさせることで自然と治ります。
次に考えられるのがお腹の冷えです。
お腹の冷えはどうしても下痢になりやすくなってしまうため寝冷え・プール・冷房などでお腹を冷やす行為を行った場合には温かい食べ物や着ている服に工夫をしてケアしてあげましょう。
ここでケアをしても下痢が治らない場合には他の原因があると思ってください。
また、子供の場合でも強いストレスにより下痢となるケースがあり、新学年・新学期スタートなどの緊張する行事がある場合にどうしても下痢になってしまう子供もいます。
これも自然と治まるものであるため、そこまで注意する必要がありませんが、症状が強い場合には小児科を受けるようにしてください。
子供の腹痛や下痢が続く時の食事は?
食事が原因で下痢になることが子供の場合多いので、下痢の症状が続いているなら一度食事内容を改善する必要があります。
まず乳児の場合は授乳はいつも通りにしてください、もし授乳をすることで下痢になっている場合には医師に必ず相談してください。
離乳食を摂っている赤ちゃんの場合はストップするか一段階戻したほうがいいでしょう。
また、冷たいものや硬いもの、油ものや生ものは避けてください。
下痢となっている場合にこれらの食べ物は大きな負担となります。
下痢となっている場合、脱水症状となることがあるため、必ず水分補給をイオン飲料や母乳でするようにしてください。
それと、お腹に優しい温かいスープや柔らかいお粥などを食べさせることも大切です。
お腹に負担が少ないものを食べさせるようにしましょう。
対策について
子供の下痢が続く場合、まず腹痛があるのか、熱があるのか、食事がとれるか、吐き気がするのか、便の状態がどうなっているのか、下痢の回数はどうなっているのかを確認してください。
ここで嘔吐が伴う場合や便の色が白っぽい場合はウイルス性の下痢の可能性が高いと言えるでしょう。
便に異臭がしたり血が混じる場合は細菌性の下痢の可能性が高いです。
注意点としては安易に自己判断しないで、これらの情報をもって可能なら嘔吐物や便を持参して病院にいって検査や診断をすることが大切になります。
下痢となった場合にはこれらの状態をチェックして早い段階で病院を受診してくださいね。
慢性的な下痢であったとしても大きな病が隠れているかもしれないので、すぐに症状が治るものだったとしても長期にわたって続く場合には病院を受診するようにしましょう。
子供が元気でも病院に行くべき?
先ほどの「子供の腹痛や下痢が続く時の対策は?」にも記載したとおり、すぐに症状が治るけれども慢性的に下痢が続く場合、大きな病が隠れている可能性があるので一度は病院に連れていったほうが良いでしょう。
それ以外に突発的にお腹が不調になった場合、その後に食欲がでてきて元気であった場合には心配はいらないと言えるでしょう。
食事の内容に気を付けつつ様子を見守ってくださいね。
危険な病気かそうでないかを見分けるためには下痢以外の嘔吐・発熱・痛み・だるさといった症状があるかどうかになります。
必ず全身の状態を確認するようにしましょう。
幼稚園はどうする?
幼稚園や保育園はインフルエンザや水疱瘡などに感染した場合に登園許可証が必要になりますが、下痢が続く場合にはどうするのが正解なのでしょうか。
基本的に行っていいのかどうかは登園許可証が必要な病気でない場合には自己判断となりますが、まずは幼稚園に相談する必要があるでしょう。
そこで下痢の状態を説明して問題なしと言われたら登園するのが良いでしょう。
自分である程度判断するラインとしては24時間以内に2回以上の水様便があるかどうか、または食事をすると下痢になるかどうかです。
これらの症状が出ているなら保育園や幼稚園は休んだほうがいいでしょう。
基本的に小さい子供は抵抗力が低いため感染しやすく感染力の強い胃腸炎となってしまうと集団感染に発展してしまう危険性があります。
例え感染力が強くなくてもウイルス性のものはうつることが多いため休むことを先決しましょう。
それに下痢の状態になると大人でも力が入らなくなり、だるい状態になることが多いものです。
それは子供でも同じであるため、まずは治すことを優先したほうがいいのではないでしょうか。
下痢に関しましては次のページも参考にしてください。
ずっと下痢が続くのと腹痛がある原因と治し方
下痢の原因は食べ物・冷え・ストレス?血便を伴うのは危険?
乳児の下痢は母乳が原因?緑や黄色・血便の時は?離乳食は?
腹痛の下痢に吐き気・発熱・血便・頭痛などを伴う原因と対処
下痢が続くのは危険?病気など原因は?妊娠初期や生理前は?
子供の下痢に関しましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
Medical Note 子どもの下痢でよく見られる原因、病気
最後に
以上、いかだでしたでしょうか?
今回は子供の下痢について、原因と対策を中心にお伝えしてまいりました。
子供は消化器官の発達が未熟であり、腸が敏感であるため非常に下痢になりやすいです。
そのために下痢になった場合には大人がその状態を正確に捉えてあげる必要があります。
その判断基準として、下痢以外の症状があるのかが大切であり、病院に連れていくための事前情報として下痢の状態や便の色、それ以外の症状の確認が大切ということでした。
また長期にわたって下痢が続くのなら、例えすぐに治るものであったとしても必ず病院に連れて行くことが大事となります。
今回のこの記事が子供の下痢に対しての参考になれば幸いに思います。
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