ストレスなど胃痛の原因とその時の食事!ヨーグルトや梅干で治る?
ヨーグルトや梅干など胃痛時の食事について
とにかくデリケートでストレス等からすぐに痛みが生じやすい「胃」。
人生を謳歌する中で何回も胃痛に遭遇する人もいます。
そういった方は当然その胃痛を防ぎたいわけですが、有効な食事はあるのでしょうか?
梅干しやヨーグルトがいいという噂があるのですが、本当なのでしょうか?
もしかしたら、あなたも聞いたことのある話かもしれませんが、本記事ではそこをより掘り下げて具体的に調べていきたいと思います。
ストレスで胃痛が起こる?
ストレスで胃痛が起きるか否かを端的に示した場合、胃痛は起こると言えます。
胃というものはストレスを感じやすい部位です。
ストレスを多く受けると自律神経の乱れを生じさせ胃酸が大量に分泌されるようになり血流が悪くなります。
そのことにより胃の粘膜が傷つけられてしまい胃の痛みに繋がります。
このように胃は自律神経の働きに大きく影響を受ける器官であるため、ストレスを感じやすい器官と呼ばれているのです。
胃痛が起きるケースとして胃腸風邪があります。
胃腸風邪に関しましては次のページを参考にしてください。
夏ばてで胃痛が起こる?
夏バテの症状は体が重くなり下痢をしやすくなって食欲がなくなるといったものですが、実はこれ自律神経の乱れが原因なのです。
自律神経は気温の上昇に応じた動きと、気温の低下に合わせた動きをしてくれます。
そのため冷房の効いた部屋から一気に暑い場所に移動を繰り返すことにより、自律神経がオーバーワークとなりバランスがとれなくなってしまいます。
この自律神経の乱れがストレスの項目でも説明したとおり胃に影響を与えてしまい胃の血管収縮等の機能低下を起こしてしまいます。
そのために胃痛にまでつながってしまうのです。
空腹時に胃痛が起こる原因は?
空腹による胃痛は胃酸過多症や十二指腸潰瘍、急性胃炎等が考えられます。
胃酸過多症は胃酸が過剰分泌される病気で、空腹時に痛みを感じることが多くなります。
胃に何か食べ物が入った時に胃酸が分泌されるのが普通なのですが、胃酸過多症は胃に食べ物が無くても胃酸が分泌されてしまい痛みを引き起こします。
十二指腸潰瘍の人は食事をすると痛みがなくなり、夜の間にみぞおちの部分に痛みを感じることが多いのが特徴です。
逆に痛みが生じないでひそかに症状が悪化する場合もあります。
急性胃炎が空腹時に痛みが強くなるのは胃液による刺激が患部に直接行ってしまうのが原因となっております。
基本的にこれらの病気の原因はストレスや飲酒・喫煙・刺激の多い食事・疲労等になっております。
胃痛時の食事にはヨーグルトが効果的?
胃痛に対して効果的な食べ物に牛乳やヨーグルトがあります。
乳製品には胃液を薄める働きがあるため胃酸や胃液から胃を守る効果があります。
乳製品は他の消化のいい食べ物と比較した場合、胃の中に滞在する時間が長いため胃の粘膜保護に効果的であります。
胃痛の時に気を付けるべきこととして冷たい物や刺激物をとらないことがありますが、ヨーグルトや牛乳も同じくホットヨーグルトやホットミルクにするのがいいでしょう。
ヨーグルトの場合、温めるとビフィズス菌等が活発化するためその観点からも温めることは効果的であると言えます。
梅干が効果的?
牛乳やヨーグルトとはまた違い、梅干しにも胃痛に対する効果が期待できます。
胃の痛みの原因にピロリ菌によるものがありますが、梅干しは胃炎や胃痛の原因となるこのピロリ菌を抑える力があります。
これは梅干しに含まれる抗酸化物質シガレシノールがピロリ菌の動きを抑制するためです。
実際に梅干を食べる習慣がある人は食べない人より胃が健康的であるというデータもあるようです。
また梅干しは唾液の分泌を促進させるためその点も消化の促進に役立つものとなっております。
その他、胃痛時の食事について
胃痛時に摂取する食事の基本は流動食になります。
お粥やスープ、葛湯等の消化に負担が少ないものが良いです。
調理方法はゆでる、煮る、蒸すことでやわらかくして味付けは薄くします。
一度の食事で摂取する量にも気を付けてください。
たくさん食べずに少量を複数回に分けてよく噛んで食べるのが基本となります。
優先的に摂取して欲しいのは先の説明にあった梅干しや牛乳、ヨーグルトや大豆製品です。
大豆製品は良質な植物性タンパク質であり胃の回復力低下を防いでくれます。
ただし固い豆のままの摂取ではなく煮込むなどして柔らかくするのがポイントです。
食べてはいけないものとしては、冷たいもの・熱いもの・脂っぽいもの・刺激の強いもの・アルコール等で、とにかく刺激するものはいけません。
繊維が多い物も避けたほうがいいでしょう。
妊婦の胃痛時の食事は?
妊婦の胃痛は妊娠段階によって変わります。
妊娠初期の胃痛の原因の多くはつわりによるものです。
妊娠によるホルモンバランスの変化によって胃腸の働きが弱まるため消化不良が起きやすくなり、胃痛を引き起こします。
その他にもストレスが原因の時もあります。
妊娠中期~後期も胃痛の原因はつわりによるものが多いです。
妊娠後期の場合、赤ん坊が大きくなることで胃を圧迫してしまい、胃の機能が低下して胃痛になることもあります。
この時の食事は前の項目でもおすすめした胃に優しいものを食べるようにしましょう。
ヨーグルトや梅干し、ホットミルク等は変わらずおすすめできます。
胃痛に下痢や嘔吐が伴う場合の食事は「抜き」が良い?
胃痛や下痢、嘔吐がある場合、食欲がなくなることがよくありますが何も食べないというのも一つのようです。
食事を摂ることよりも、食事を摂らず胃腸を休めることを優先と考えている医師も多いようです。
ただ絶食が続くと栄養が不足してしまいますので、少し胃を休める為に食事を控えた後は適度に胃にやさしい食べ物を摂るというスタンスがおすすめかと思います。
飲み物は牛乳が効果的?
昔からおばあちゃんの知恵袋的な存在として「お腹が痛くなったら牛乳を飲んだほうがいい」という情報があります。
果たしてこれは真実なのでしょうか。
結論から記載すると、胃痛がひどい場合は牛乳は効果があるということが医師からも認められております。
詳しい記載を見てみると、牛乳は胃酸を中和できる乳脂肪が存在するので胃の粘膜を修復する作用につながると言われております。
よく「牛乳にはバリア機能があるから胃痛には効果がある」と言われますが、正確には胃酸を中和して粘膜を保護する作用があると言えるのです。
また、ストレス性の胃痛だった場合でも牛乳に含まれているカルシウムはストレスを軽減させてくれる作用もありますので、粘膜保護以外の観点からも有用であると言われているのです。
ちなみに、大切なのは乳脂肪といわれる脂質なので、低脂肪牛乳や豆乳のような脂質が少なめの牛乳は選ばないほうがいいでしょう。
調整豆乳ならある程度の脂質はあるのですが、カルシウムやビタミンB2などの胃痛に有用な成分が少な目になってしまうので、牛乳がベストになります。
胃痛など胃腸の調子が悪い時の食事につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
東京都病院経営本部 胃腸の調子が悪い時の食事
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
今回は「ストレスなど胃痛の原因とその時の食事!ヨーグルトや梅干で治る?」と題しまして、胃痛に対するヨーグルトなどの乳製品の効果と梅干しの効果などを記載して参りました。
ストレスで胃痛が起こるのは知っている方も多いかと思いますが、夏バテで胃痛になるのは知らなかった人も多いのではないでしょうか?
デリケートな臓器と言われている胃は様々なものが原因で痛みをよく生じるものです。
しかし痛いからと言って取り換えることなんてできません。
とにかく労わってあげることが大切なのです。
今回のこの記事が胃痛に対する知識の幅を広げることに繋がれば幸いに思います。
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