下痢の原因は食べ物・冷え・ストレス?血便を伴うのは危険?
食べ物や冷えなど下痢の原因について
下痢になる原因は多岐にわたっており、一つに絞り込むことはなかなかできません。
例えば食べ物であったり、例えば冷えであったりと原因は種々様々となっております。
そして稀に血便が混ざることもあったりします。
本記事では下痢の原因として考えられる要素の他、血便が出た場合の危険性などについてもお伝えしてまいります。
下痢が続く原因は食べ物?
下痢は病気の症状の一種であることも多いのですが、原因が食べ物であることもよくあるのです。
まず具体的な食べ物というわけではありませんが、冷たいものの過剰摂取は腸のぜんどう運動が異常に早くなってしまうため下痢になりやすくなります。
次にアルコール類の過剰摂取も胃腸に大きな負担となってしまい下痢になることがあるでしょう。
もちろん暴飲暴食も同じ理由で原因となります。
これらの要素以外にも、下痢になりやすい食べ物というものがあります。
第一に不溶性食物繊維の多いものです。
これは体にはいいのですが水に溶けないため、水を吸収して膨らんで腸を刺激する作用があり、どうしても腸のぜん動運動が活発になってしまうため摂取しすぎると下痢になったりします。
代表的な食べ物はおから・ゴボウ・サツマイモなどです。
次に脂っこくてこってりとしたものの摂取しすぎも良くありません。
基本的に消化が悪いものであるため、腸のぜん動運動を活発化しやすく下痢になりやすくなります。
それ以外では香辛料、キシリトールなどの糖アルコールなども過剰摂取で同じような理由から下痢になることもあるでしょう。
また乳糖を分解する消化酵素を持たない人の場合は牛乳を摂取することで下痢になってしまう人もいますし、何らかの食物アレルギーを持っているとアレルギーの原因となる食べ物を摂取することで下痢になってしまう人もいるようです。
冷えが原因?
お腹が冷えると下痢になるというのは経験したことがある人は多いのではないでしょうか?
例えば、夏場だからと言って調子に乗って冷房を低い温度でかけて冷たいものを過剰摂取したら、おなかの調子が悪くなるといった経験を一回くらいはみなさんしたことがあると思います。
ここで疑問になるのは冷えるとなぜ下痢になるのかです。
冷えると下痢になることは知っている人も多いと思いますが、そのメカニズムまでわかっている人は少ないでしょう。
そのメカニズムとしてよく言われるのが自律神経の乱れです。
これは非常に多くの人が主張する定説となっていて「冷えると自律神経が乱れて腸の異常収縮が発生し、下痢になる」とされています。
ただ、この説は定説ではありますが、あまり信用度は高くないと思われます。
もう一つの説として下痢をすることで熱が逃げてしまうことを防ぐというものです。
体が急激に冷やされた場合にお腹周りなどの人体において大切な部分の熱量を保持するために、エネルギーを大量に使う発熱機関として大腸の動きを活発化させて下痢となるという理論となっております。
こちらのほうが説得力があるように感じます。
原因が何れにしましても、冷えは下痢の原因になりますので、体を冷やさないような意識付けは大切かと思います。
ストレスも影響?
あらゆる病気のもととなっているストレスですが、下痢の原因となることもよくあります。
まず下痢には「急性下痢」と「慢性下痢」と二種類あるのですが、ストレスの場合「過敏性腸症候群」により「慢性下痢」を引き起こすことがあります。
具体的には月に3回以上の腹痛や下痢が3カ月以上続く、または症状が3週間続くといったものです。
これらの症状がある方は「過敏性腸症候群」の可能性があります。
これは非常に厄介でたとえ検査をしたとしても異常が見つからないのです。
ストレスから下痢になる理由は自律神経が関係しております。
胃や腸をはじめとする内臓は自律神経と深く結びついているため、大きなストレスを常に感じていると自律神経が乱れて腸の動きがいきなり激しくなったり、場合によっては腸管が痙攣するといった現象があらわれ下痢や便秘となってしまうのです。
食べ過ぎも?
食べ過ぎや飲みすぎはかなりの確率で吐き気や下痢といった症状を引き起こします。
これは腸のぜん動運動が活発になって腸内で吸収されるはずの水分が吸収されなくなってしまい便の水分量が増えてしまうことが原因となっています。
それ以外にも体が非常に疲れている状態では胃腸の消化機能が弱まっているため、うまく消化ができなくなっており、食べ過ぎるとどうしても下痢になりやすくなってしまいます。
血便を伴うのは危険?
下痢の症状が続いていると血便が出ることがあります。
血便が出た場合、大きな病気が隠れていることがあるため要注意であり、まずは必ず観察を行ってください。
ここで大切になるのは便の色です。
血便は大きく分けて「タール便」と「血便」となっており、色で判断されています。
基本的に黒っぽい色が「タール便」で赤い色が「血便」と思っていただけいるといいでしょう。
まずタール便の場合は肛門から遠い部分で出血していることが考えられるため胃潰瘍や十二指潰瘍などの病気が考えられます。
また便が黒いということは、それだけ出血量も多いことが考えられるため深刻度がかなり高いです。
一刻も早く医療機関の診察を受けてください。
次に血便は肛門の近くで血が混ざった状態であるため腸炎やポリープ、または痔などで肛門が切れたことも考えられます。
最悪の場合は癌の可能性もあるでしょう。
鮮やかな赤色であった場合は明らかに痔であることが分かりますが、腹部の痛みがあり、かつ血便の場合は一度医療機関の診察を受けましょう。
その他の下痢の原因
病気やストレス、暴飲暴食や食べ物を原因からのぞいたとしても下痢になる原因がまだあります。
例えば女性の場合、生理前のホルモンバランスが変わるため下痢になりやすくなり、下痢になってしまう人もいるでしょう。
その他、運動不足。
運動不足の人はどうしても腹筋が弱くなってしまうので、腸の働きが鈍くなってしまいます。
そのため下痢になりやすい体質となってしまうため、腹筋を全くしていない人で下痢が続くなら腹筋を鍛えることを強くお勧めします。
胃痛や吐き気を伴う下痢の原因は?
胃痛や吐き気を伴う下痢の場合、可能性として最も高いのは急性胃腸炎でしょう。
冷たいものの摂りすぎ・アルコールの摂りすぎ・カフェインの摂りすぎ・刺激の強いものの摂りすぎ・ストレスによる胃酸過多・ウイルス性胃炎で胃の粘膜が荒れているなど様々なことが原因としてあります。
基本的にこれらの原因があると、どうしても胃はダメージを負ってしまうため消化機能が低下してしまいます。
そのため消化や吸収ができなくなってしまい下痢となってしまうのです。
みぞおち辺りが痛むなら急性胃炎を疑うといいでしょう。
だいたい2~3日で痛みが治まる場合が多いため、半日~1日は食事を控えて消化の良いものを食べるようにしましょう。
胃腸風邪や風邪に関しましては次のページを参考にして下さい。
対策について
下痢の対策は他の病気と同じく原因に当てはまらないように日常生活を改善するか、病気になり難い体を作ることが大切です。
下痢という症状がかなり身近にあるものであるため、食生活改善・運動不足改善などの効果が目に見えて出てくるようになると思います。
また、今回記載した体にはいいけど過剰摂取することで下痢になる食べ物にも目を向けてくださいね。
それとストレスの影響は胃腸によく出てくるため、ストレス発散方法を身に着けることも非常に大切と言えるでしょう。
下痢に関しましては次のページも参考にしてください。
ずっと下痢が続くのと腹痛がある原因と治し方
子供の下痢や腹痛が続く病気など原因は?食事など対策は?
乳児の下痢は母乳が原因?緑や黄色・血便の時は?離乳食は?
腹痛の下痢に吐き気・発熱・血便・頭痛などを伴う原因と対処
下痢が続くのは危険?病気など原因は?妊娠初期や生理前は?
3日以上下痢が続く場合は病院に?何科を受診?
下痢というのはなかなかにやっかいで、それだけの症状では何が原因なのかはっきり言ってわかりません。
ここまで色々な原因を記載してきたようにストレスなどのメンタル的なものが左右している時もありますし、何らかの食中毒の可能性もありますし、最悪の場合ガンが原因のことだってあります。
ですので3日以上下痢が続くような場合は念のために病院で検査してみた方が無難でしょう。
基本的には胃腸を詳しく見ることができる、消化器内科に行くことになります。
そこで下部消化管内視鏡検査を受けてどのような原因があるのかをはっきりさせましょう。
小さなクリニックでも胃カメラ検査ができるところは多いですが、腸をカメラで検査できるところは少ないので、確認してみてできないようであれば大きな病院に行った方がいいでしょう。
そこで内科系の病気ではない自律神経失調症等を併発している場合はうつ病などのメンタル的な部分が原因となる可能性が高いので、心療内科の治療にうつる必要があります。
基本的に下痢がひどいという場合は、消化器内科で一度は診てもらいましょう。
下痢の原因につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
第一三共ヘルスケア くすりと健康の情報局 下痢・食あたり(食中毒)の原因
最後に
以上、いかがでしたでしょうか?
今回は下痢の原因が何なのかを細かく調べてお伝えしてまいりました。
下痢の原因が非常に多岐にわたっていることが今回の記事で皆様ご理解いただけたと思います。
そのため原因が何なのかを特定するのが難しいこともあるでしょう。
よくある症状ではありますが、通勤・通学中、または大事な要件をしている最中にお腹の調子が悪くなるのはどうしても避けたい症状であると言えます。
そのためにも、今回上げた原因に心当たりがある方は少しでもいいので体の健康に意識を向けていただきたいと思います。
今回のこの記事が下痢に対する参考になれば幸いに思います。
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