骨折による手術の時間や費用と術後のリハビリや痛みについて
骨折での入院期間や手術で入れたプレートやボルトは抜く?
骨折はスポーツを行っている方なら十分あり得る怪我で、状況によりけりですが手術を行うこともあります。
もし手術となった場合に気になる点として、時間や費用、リハビリや術後の痛みなどが挙げられるでしょう。
本記事では骨折における手術に関する内容についてお話ししていきたいと思います。
骨折による手術の時間は?
これはどのレベルの骨折なのかで大きく変わってきます。
例えば交通事故で腰椎の圧迫骨折が発生した例では、神経を圧迫してしまっている可能性があるので牽引を使っての整復を断念して手術を行ったようです。
もちろん、手術に耐えられるかどうかなどをレントゲンやCTを使って判断することになるのですが、ここでは手術と判断しています。
この手術にかかった時間は神経を圧迫している骨の切除などを行って1時間~1時間30分程度で終了したようです。
他には、大腿骨骨折で人工骨を埋め込む手術をした人は45分~1時間ぐらいかかったようです。
費用について
これも骨折部位によりますが、実際に生命保険文化センターの資料として記載されていた一例を見て説明していきます。
症状としては「スノボで足を骨折し22日間入院」した人の費用です。
リハビリ料金、入院料、手術料など全てを含めて合計で1,670,730円となっており、3割負担でだいたい50万円というところです。
22日の入院でこれだけ発生するのでかなり高額ということが伺えます。
ただし、限度額80,100円を超えているので、高額療養費を受け取ることができるようになるので、実質的には自己負担合計額は94,137円となったようです。
手術後のリハビリの開始時期と内容
現代医療におけるリハビリテーションは術後翌日からでも実行するようになるようです。
最初からいきなりたくさん動かすわけではありませんが、可能な範囲で動かすことになるのでしょう。
骨折した部位によってリハビリの内容も異なりますが、足首を骨折してしまった人の場合は最初に脚関節周りの筋力アップを行います。
ギプスなどを使って固定している状態でできる筋トレと思われるといいでしょう。
関節を動かさなくても筋肉を働かせることはできるということです。
ギプスで固定している状態でつま先を上に上げるとか下に下げるという運動を行います。
次に、足関節底背屈運動というものを行います。
これはギプスなどの固定が外れたら行うようですが、手やタオルを使ってつま先を横方向へひねらないように注意しながら行います。
最後に荷重歩行訓練を行います。
いわゆる歩行訓練です。
このように歩行訓練に移るまでにリハビリをいくつかこなしていくということになるようです。
手術後の痛みについて
手術後の痛みも個人差や骨折の度合いによります。
ただし、手術を行った場合は骨折による痛み以外にも手術で切開したことによる痛みが発生するようになるので、痛みの内容も異なるようです。
骨折時に強打している場合は打ち身などの別の痛みも発生することでしょう。
手術で切開したところの痛みはいろんな方々の実体験や医師の方々の説明を見てみると1週間とか2週間という意見が多いようです。
炎症による痛みもありますので、炎症管理をどの程度行っているかで痛みの度合いも変わってくるでしょう。
また、人によっては痛みが1ヶ月ぐらい続く人もいます。
そのような人は筋肉を痛めている可能性があるでしょう。
体の弱い部分を補おうと体は反応するので、過剰に働くようになって痛みを感じるようになるのです。
鎖骨を折った人は2~3週間ほど痛みが続いたという記載もあったので、1ヶ月程度は続くと考えた方がいいかもしれません。
入院期間は?
骨折によって入院をする場合、手術の当日か前日から入院することになります。
しかし、骨折は基本的に最初にどれだけ早く対応したかが大切なので、手術が必要な場合は運ばれてきて可能ならすぐに行うことの方が多いかもしれません。
病院が満杯の場合は間が必要になって1週間ほど待たされることもあると言われております。
また、入院期間はどの部位を骨折したかにもよります。
足を骨折して手術をした人曰く、手術した足に体重がかけられるまで入院する必要があったとのことですので、1ヶ月~2ヶ月は入院をする必要があったと説明しておりました。
軽傷ならば1日、重傷ならば1ヶ月~年単位になると思われるといいでしょう。
頭蓋骨骨折や脊髄損傷という怪我の場合は年単位になってしまいます。
骨折の仕方にもよりますが、神経や筋肉が損傷していることも多く、その場合はリハビリ期間が長くなってしまい入院期間が延びるという人もいます。
骨折で手術をするケースについて
骨折の治療法における手術は必要になれば実行しますが、それ以外の場合は骨の位置を人力で戻す徒手整復などを実行するので、それほど多くはないのです。
では、どのような場合に手術を行うのでしょうか?
その基準としては、明らかに重傷だと判断され、手術以外で整復作業が困難だと認識した場合や、整復を手術を行った方が明らかに正確に行えると医師が判断した時です。
皮膚や軟部組織が破れるような開放骨折といった非常に重度の骨折や、骨が完全にばらばら粉々になってしまうような粉砕骨折をしてしまった人も手術になると考えられるといいでしょう。
複雑骨折や粉砕骨折という言葉が出たら高確率で手術となるようです。
手術の内容は?
骨折における手術にも色々と種類があります。
麻酔をした上で皮膚を切開するのは同じなのですが、部位次第で部分的な麻酔になるのか全身麻酔になるのかも異なるでしょう。
全身麻酔が必要なケースとは、一般的に顔面・頭部・首・胸部・腹部の上半分・背中といわゆる上半身の頭からお腹および背中に骨折が発生したときで、腕や脚は局所麻酔となるようです。
ただし、麻酔時間は手術時間を踏まえて考えるので、部位的に部分麻酔で済むところであったとしても、全身麻酔と医師が判断することもあるでしょう。
このような麻酔をした上で皮膚を切開して金属のピンやワイヤーなどを使って骨を固定するのです。
感染にも強くてMRIの撮影も可能なチタンが素材としては使われるようです。
キルシュナー鋼線を使って針金を骨に刺して折れたところをつなげる「ピンニング」や金属製のプレートを使って骨折部位を骨ごとねじ止めする「プレート固定」などがあります。
骨折の手術で入れたプレート・ボルトは抜いた方がいい?
骨折した状況にもよりますが、早く整復するためにもボルトやプレートを使って固定することがあります。
レントゲンを撮ってみるとはっきりと見えるのがこれらのプレートやボルトです。
結論から言えば抜いた方がよいという意見の方が多いです。
インプラントは軽量化しており強度も上がっているので体内に入れたままでも安全なのですが、保証が40年となっているため、20代などで入れたという人は将来的に取り除く必要に迫られるので除去した方がいいのです。
また、金属探知機に引っかかる可能性が非常に高いので飛行機を多く利用する人にとっては面倒になってしまいます。
それらを踏まえた上で外した方がいいでしょう。
骨折しやすい人とは?
骨折しやすい人の傾向としては骨量の低下(骨粗鬆症)や筋力・バランス機能の低下等により転倒しやすくなっていることが挙げられます。
女性におきましては閉経後はエストレゲンの減少により骨粗しょう症のリスクが高まり、骨折のリスクが高まります。
こういったことから高齢者ほど骨折しやすいと言えるでしょう。
但し、若い方でもホルモンバランスの乱れにより、エストロゲンの働きが弱くなって骨が弱くなり骨折しやすくなる確率が上がったりします。
無理なダイエットなどで、カルシウムやビタミンDなど骨の形成に必要な栄養が不足している方や、ほとんど日光に当たらずに運動不足の方も骨折しやすくなる恐れがあると言われています。
骨折に関しましては次のページも参考にしてください。
骨折を早く治す方法として食事【コラーゲンなどの栄養素】が大切?
骨折の痛みはどのくらいの期間続くか!緩和には痛み止めの薬が有効?
骨折の手術につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では骨折における手術について紹介して参りました。
手術の時間やリハビリ内容を理解して頂くと同時に、入院費用や合計の医療費がかなり高いことに驚いた人も多いと思います。
しかし、骨折した場合は手術や入院はあり得るものなので、皆さんも骨折しないように気を付けて動くようにしてください。
スポーツ大好きな人は要注意です。
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