骨折の完治までの期間やより早く治す食べ物やサプリメント
骨折の症状や治療法および痛みはいつまで続くのかとリハビリ法
そこまで激しい運動をしていない方でも、ちょっとした拍子で転倒すると骨折してしまうことがあります。
骨折のが治るまでの過程においては色々な不都合や症状による不快感があったりするので、できるだけ早く治したいと思われることでしょう。
食べ物やサプリメントを利用して完治までの期間を短くすることはできるのでしょうか?
リハビリなんかも大切になるかもしれませんね。
本記事では骨折の完治までの期間や少しでも早く治す方法などを中心に記載していきます。
骨折の完治までの期間の目安
骨折による完治までにかかる期間は大きく異なります。
参考にGurlt(グルト)とColdwell(コールドウェル)の表Gurlt(グルト)とColdwell(コールドウェル)の表を使って比較してみると、手の指ならば機能回復までだいたい6週間と言われておりますが、大腿骨の頚部の場合は機能回復まで60週間と言われております。
このように期間は大きく異なるのです。
手の指や足の指を例にすると完治するまで5~6週間はかかるといわれておりますが、実際は4週間ほど固定してあとは状況次第で判断されるでしょう。
骨折の治る速度というのは人によって異なるので、状態をよく見た上での判断となります。
ちなみに、足首の踵骨の骨折だと大人なら12~16週間、手首の場合は大人なら10週間、上腕骨骨幹下部なら大人の場合は8~12週間と言われております。
より早く治すための食べ物やサプリメント
骨折をした時に効果のある栄養素というのは実は発表されています。
それはコラーゲン合成物質であるコラーゲンとビタミンC、そしてカルシウム吸収成分であるカルシウムとビタミンDとビタミンKとマグネシウムです。
人間は骨を形成するときに骨タンパク質であるⅠ型コラーゲンの合成が必要で、その合成に必要な栄養素とカルシウムの吸収を助ける栄養素とカルシウムそのものが必要になるということです。
これらの栄養素は魚や野菜や果物などから摂取できますが、一人暮らしの方は自炊して補給するのは大変なことも多いので、そのような場合はサプリメントから摂取するようにしましょう。
骨折の症状について
骨折の症状はシンプルで痛みが発生することです。
この痛みは骨折の重症度によって大きく異なります。
それこそ、変形がはっきりと分かるレベルの骨折なら出血と併せて大きな痛みが発生するでしょうが、小さなひび程度の場合は痛みも小さくなります。
しかし、小さな骨折であっても押した時に痛みを感じるので、これで気がつける人も多いでしょう。
この痛みを「圧痛」といいます。
骨折の頻度にもよりますが、骨折をすると骨がずれることも多いので、骨折部に変形が発生したり、溜まった血液が固まることで血腫が発生することもあるでしょう。
それ以外には、炎症によるむくみが発生することもあります。
骨折周辺部は血管が傷つくことが多いので、内出血や炎症による腫れが発生するのです。
基本的な応急処置
明らかに骨折と分かるような状態になったのなら、病院に行くことが正解ですが、その前に必ず応急処置をしてそれ以上の悪化を防ぐ必要があります。
骨折における応急処置は部位によってやり方は変わりますが、基本的な考え方は変わりません。
それは患部を冷やすこと、可能なら心臓よりも上に挙げるようにすること、添え木になるものをあてて包帯や布で固定することになります。
肘や手首などの腕の部分ならば三角巾などを使って支えるように固定するのもいいでしょう。
基本的な考え方はこの通りなので、この考えに沿って骨折した部位によって対応を変えるということになります。
特に、添え木の当て方は異なりますので、随時確認した方がいいでしょう。
ただし、固定する時に強すぎると痛みが増幅するので、きつくしばり過ぎないよう注意しましょう。
治療方法について
骨折の治療方法における考え方は、折れた骨の位置を元に戻す整復、そして元に戻した骨に刺激を与えないようにするための固定、そして固定することである程度の治療が終わったのならリハビリを行うようになるでしょう。
これが基本となります。
ただし、骨折の重症度によっては最初の折れた骨の位置を元に戻すための手法が手術になることもありますし、皮膚の上から医師の手を用いて位置を戻す徒手整復を行うこともあるでしょう。
状況次第では輸血が必要になるので、輸血をしつつ正常な位置に戻す作業を行うこともあります。
これらの治療方法は一般的ではありますが、時間が経過することで対応が難しくなってしまうこともあるようです。
一説には放置することで骨折は骨折部が大きく腫れあがってしまい、徒手整復ができなくなってしまうようです。
傷を負ってから6時間以内とのことですので、骨折をしたのなら応急処置をしてすぐに病院で診てもらうようにしましょう。
手術になるケースとその方法
骨折における手術はかなり骨の位置がずれているときに行われる整復方法となっております。
整復は先ほど記載したように徒手整復というやり方があるのですが、それ以外にずれた骨を持続的に引っ張って正常な位置に戻すという牽引による整復方法もあるのです。
骨は分離独立しているわけではなく、必ず周辺の筋肉や腱などに引っ張られているので人力では戻せないことも多いようです。
ただし、こちらも手術を行うわけではありません。
手術は牽引も不可能なレベルの骨のずれが大きい時に行われます。
粉砕骨折・血管への大きな損傷・大腿骨骨幹部骨折や股関節の骨折などの重傷・開放骨折(骨折した際に皮膚が破れて、骨が外に露出する状態)・骨端部骨折やずれのある関節内骨折など、重傷という位置づけになる骨折の時に手術となるでしょう。
リハビリについて
骨折をしてしまうとその部位は動かせなくなるので、筋肉が萎縮してしまいます。
重症になればなるほど筋肉の萎縮が進むので、最悪の場合、動けなくなるほどです。
そのようなことにならないようにするためにも、しっかりと筋肉や関節機能を取り戻すためにリハビリを行うのです。
リハビリの内容としては腕や脚ならば、ベッドの上にいる時から動かせる範囲でリハビリを行うようになるでしょう。
そのやり方は医師によって異なってきますが、腕の骨折ならば手指のグーパー運動、脚ならば足首の曲げ伸ばしなどを行うようになっていきます。
骨折した部位周辺はどうしてもむくみが進むので動かして少しでも血行をよくする必要があります。
ギプスを外してある程度動かせるようになったのなら、本格的なリハビリを開始するでしょう。
痛みはいつまで続く?
骨折の痛みもどの部位を骨折したのか、骨折の程度はどのレベルだったのかで大きく異なります。
基本的な考え方は骨折の治癒過程は炎症期・修復期・リモデリング期(骨の再形成の期間)に別けられ、このうちの炎症期は痛みが発生するというものです。
この炎症期は免疫細胞が骨のかけらや内出血した血液などを取り除くために活発に動いているのですが、それは血流量の増加と免疫細胞の活動量増加によるものなので、活発に動き続ける間は痛みが続くのです。
本当に大雑把な目安としては1週間程度と考えておくといいでしょう。
腫れももちろん発生するのですが、こちらは痛みがなくなっても続くことが多いので、違和感はしばらく残り続けることになるようです。
骨折しやすい部位は?
骨折しやすい部位は人によって変わってきます。
疲労骨折の場合はスポーツ選手に多いですが、スポーツ選手の場合はすねや足の甲で骨折が多く見受けられるようです。
すねは跳んだりはねたりする動きの激しいスポーツでかなりの負荷がかかっているので、もろくなっていると折れてしまうのです。
足の甲はいわゆる中足骨とよばれる部分なのですが、サッカーやバスケットボールのような瞬間的な早さが必要なスポーツをしている人が痛めやすいです。
中でも足の小指側に起こる第5中足骨疲労骨折は高頻度とのことです。
その他、転倒をするといったケースもありがちで、肩や手首、背骨や股の骨が折れやすい部位と言えるでしょう。
骨折に関しましては次のページも参考にしてください。
骨折を早く治す方法として食事【コラーゲンなどの栄養素】が大切?
骨折の痛みはどのくらいの期間続くか!緩和には痛み止めの薬が有効?
骨折の完治までの期間につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
看護roo! 骨が折れてもいずれ治るのはなぜ?|骨折が治癒するまでのプロセス
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では骨折の完治までの期間や早く治す方法、そして治療の仕組みなどに触れさせていただきました。
骨折は子供の頃にしたことがあるという人も多いでしょうが、子供の頃は骨の形成も大人よりも圧倒的に早いので、1.5倍ぐらいの速度で治ることもあります。
大人になってからの骨折というのはその回復能力が失われているため、治療に長くかかると思ってしまうことでしょう。
しかし、栄養素次第では回復速度も上がりますので、食べ物にも気を使いましょう。
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