慢性疲労症候群の病院での治療法は漢方薬か!食事法は?
慢性疲労症候群に効果的なサプリメントや薬など治療法
日本でも多くの方を悩ませている病気の一つに慢性疲労症候群というものがあります。
そのため、病院に行った場合、どのような治療法が行われるのかを知りたいと思われる方もかなりいらっしゃっています。
漢方薬が使われるのでしょうか?
食事による対策も必要なのでしょうか?
本記事では慢性疲労症候群についてできる限り詳しくお伝えしたいと思います。
慢性疲労症候群とは?
慢性疲労症候群とは世界でも猛威を振るっている病気で英語名は「Chronic Fatigue Syndrome」と呼ばれており略称として「CFS」と呼ばれることもある病気です。
筋痛性脳脊髄炎やウイルス感染後疲労症候群とも呼ばれることがありますが、日本では基本的に慢性疲労症候群と呼ばれていると考えられるといいでしょう。
主な症状は名前の通り、慢性的に疲労感が体を襲う病気なのですが、重度の人たちは身体及び思考力両方の激しい疲労を伴うようになり日常生活が普通に送れなくなってしまうのです。
病理学的に完全には定義はされておりませんが、世界基準や日本基準での判断基準も作成されており認知度は確実に広まっております。
それでも、まだまだ研究段階にある病気で日々最新の情報が蓄積されていっている段階となっているようです。
慢性疲労症候群の病院での治療法は薬?
慢性疲労症候群の治療は薬物療法が中心で、そこでよく使われるのが「捕中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などの漢方薬になるでしょう。
それ以外にも活性酸素による細胞障害を減らすためにも抗酸化作用が強いビタミン剤の摂取を促されることもあります。
ただし、睡眠障害や認知力低下などの諸症状に合わせて処方される薬や治療方法は変わってきますので、薬だけの治療になるとは限りません。
あくまで薬に頼る可能性は高めというだけなので、専門の医師の判断に従うようにしましょう。
ちなみにイギリスでは641人の慢性疲労症候群患者が参加した実験を行っており、認知行動療法で100人中41人の疲労が改善されたという報告もあります。
そのため、これらの海外の実績を活かした治療を実行する医師もいるかもしれません。
漢方薬について
先に記載しました通り、慢性疲労症候群の治療方法として有効と言われているのが漢方を使った治療ですが、抵抗力や回復力を改善させる捕中益気湯(ほちゅうえっきとう)の他に疲れやだるさ、そして体力低下に効果があると言われている十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)を使うこともあるでしょう。
これは食欲不振が続いている時や疲労感や倦怠感が続いている時に使われる漢方薬なのですが、著しく胃腸が弱っている人の場合は要注意とのことでした。
他には2精神の疲れをいやして気持ちを安定に導く柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)が使われることもあるようです。
東洋医学では検査によって異常が見つからないような体の異常も経験的に理解して治療ができることもあるので、このような原因不明な病気には現代の進歩した医療の中でも有効な方法となっているのでしょう。
食事について
慢性疲労症候群の治療方法としては薬物療法が基本ですが、栄養不足の気配がある人はその栄養素を補うサプリメントを促されるようになります。
しかし、しっかりと食事ができている人たちにはそれらのサプリメントを促されることは無いでしょう、
とは言え、慢性疲労症候群の方は症状として疲労感以外にも食欲低下が起きやすいので普通に食事がとれない人も多いようです。
吐き気などの症状に苦しめられている方は食事の仕方についても医師から言及されますので、それを守る必要があります。
例えば、胃痛や吐き気が出ないようにするためにも消化の良いものを食べるように食事制限されるようになるというケースがあるでしょう。
食事療法は健康な体をつくる上で大切ではありますが、普通に食事ができない人は最低限度の食事で栄養素を摂取できるように心がけましょう。
効果的なサプリメントについて
慢性疲労症候群の方は疲労回復のためにもそれに伴った栄養を補給するように促されることがあります。
特に推奨されるのがビタミンBやビタミンC等のサプリメントでしょう。
ビタミンは体の中の補酵素として働いてくれるので酵素の働きを促進させてくれるのです。
ビタミンの補酵素としての働きはエネルギー代謝効率を上昇させてくれるという点です。
特にビタミンB1やB2はエネルギー代謝効率を上昇させてくれますし、ビタミンCは抗ストレスホルモンに作用してストレスに負けない体をつくるのに必要な栄養素として働いてくれることでしょう。
また、体力的な疲労がひどい場合はクエン酸や酢酸をサプリメントとして摂取することもあるようです。
運動療法は効果的?
慢性疲労症候群は疲労感が強いので、できる限り動きたくないと思うのは当然のことでしょうが、実は運動療法を行った方が治りは早いという報告もあります。
実際にウォーキング・水泳・自転車・ダンスといった有酸素運動や無酸素運動を慢性疲労症候群の方に実施させている研究報告があり、それらのほとんどで疲労感が減ったという結果になっているのです。
ただし、これらのデータは未だに研究段階であり、100%運動療法を実行することが正しいと断言できる状況ではありません。
一部の研究機関からの報告で、運動療法は効果的であるというデータが集まりつつあるくらいの認識としましょう。
病院は何科を受診?
慢性疲労症候群を治療する際には病院に行くことになりますが、血液検査などをしても発見することができないので現在医療では診断がかなり難しいようです。
そのため、人によっては病院を転々として何ヶ月か経過した後に特定されるということすらあるようです。
そのため、自分である程度慢性疲労症候群であると見当をつけて、「慢性疲労外来科」の診療科目がある病院を調べるか、「病院なび」などのネット検索サイトから慢性疲労症候群の治療が可能なところを調べるという手段が必要になるでしょう。
それでも、対応可能な病院自体がまだまだ少ないのでその病院が最寄りにないのなら心療内科や精神科に行って受診するのが妥当かと思います。
慢性疲労症候群の原因は?
この病気はいまだに原因不明です。
血液検査などを含む全身の検査をしても病気が見つからず精神疾患も見つからない場合に診断されるようになります。
いろいろな説が推奨されているのですが、いまだにはっきりとした原因は特定されていないのです。
ストレスや何らかの感染症、免疫異常やホルモン異常などが考えられておりますが、あくまで推測であり特定できる段階にはたどり着いておりません。
精神的ストレス・肉体的ストレス・科学的ストレス・生物学的ストレスなど様々なストレスが複雑に重なり合うことで免疫力や代謝調整機能が低下して脳神経機能に障害が発生しているという説が有力視されているというお話もあります。
完治する?
慢性疲労症候群は原因が不明であり、人によって症状の重さもかなり異なるので治療期間が大きく異なり、半年程度である程度は治る人もいれば10年以上治療を続けている人もいて、なかなか治る時期については判断が難しい病気となっております。
医師によって見解は異なりますが症状を緩和させることができるという意見は多数となっておりました。
しかし、「完治する」とか「完全に治療できる」という言葉はほとんどありません。
そのことからもこの病気は完治することが難しい病気であるということが伺えます。
慢性疲労症候群に関しましては次のページも参考にしてください。
慢性疲労症候群の治療につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
CLINIC FOR 日常生活に支障をきたす「慢性疲労症候群」とは?症状、治療について、医師が解説します。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では慢性疲労症候群について色々とお伝えしてまいりました。
慢性疲労症候群は完治することが難しく、発症する原因も分からない非常に厄介な病気です。
一般的に完治は容易ではなく具体的な防ぐ手立ても明確になっていないので、現代日本の医療からすると発症しないことを祈るしかないのかもしれません。
完璧主義者でストレスが溜まりやすい人、そして常に疲労が溜まっているような人は発症する確率が高いと言われておりますので人に気を使い過ぎず、休む時はしっかりと休むようにしましょう。
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