網膜剥離の原因は?ストレスやコンタクト・白内障・アトピー?
ストレスやコンタクトなど網膜剥離の原因
網膜剥離は失明する可能性のある危険な症状ですが、原因はいったい何なのでしょうか?
ストレス・コンタクト・強い衝撃・白内障などの眼の異常・アトピーと様々なものが原因と言われていますがはたして本当なのかよく分からないものもありそうです。
本記事では網膜剥離の原因は何なのか?ストレスやコンタクト・白内障・アトピーは原因なのかを検証します。
網膜剥離の原因について
ストレスや加齢?
網膜剥離の原因に確実に関係しているのは加齢になります。
年をとってしまうと自然と硝子体(眼球の内部の大部分を満たしている無色透明のゼリー状のもので99%が水)が網膜から剥がれるようになってしまうので、この時の剥がれ方が悪いと網膜剥離が発生してしまうことがあるのです。
この老化現象による硝子体の委縮による網膜からの剥がれは避けられないので、発症するかどうかははっきりいって運によるところが強いと言えます。
また、ストレスの方は関係しているという説もあります。
ストレスが大きくなると活性酸素が多く発生するようになり、硝子体の組織を変質させると言われています。
そのため飛蚊症を起こしやすくなり、眼をこする回数が増えてしまうので網膜剥離になりやすくなると言われているのです。
コンタクトやパソコン?
網膜剥離は眼にかかる負担が大きければ大きいほど発生確率が上昇します。
その原因には疲れ目というものがあり、疲れ目の原因としてコンタクトを使用し続けることやパソコンやスマホの画面を見続けることが挙げられます。
コンタクトをしている人は無意識に目をこすることが増えていることがあるので、その結果負担に繋がっている人もいるので注意が必要です。
また、パソコンやスマホをよく使う人も眼が疲れやすくなっていてドライアイ気味になってしまい目をこする回数が増えている傾向にあります。
基本的に目はデリケートな部分なのであまりいじらないことが大切なのです。
実際に長年の刺激が眼球に影響するケースもあるので、小さなことでも繰り返し行われるのは危険なのです。
白内障や糖尿病?
網膜剥離は白内障の手術を行うことで影響が出ることがあります。
白内障の手術をすると硝子体が変化して後部硝子体剥離が起きやすくなってしまうので、白内障の手術経験がある人は網膜剥離になりやすいのです。
それ以外にも眼の手術は網膜に影響を及ぼす可能性があります。
また糖尿病の合併症の一つである糖尿病網膜症は成人の失明原因で最も多いものとなっています。
もともと網膜には神経細胞や細かい血管があるのですが、血糖値が高い状態が続くと血管が詰まってしまい酸素が行きわたらなくなり、新しい血管を次々に増やして酸素不足を補う行動にはしります。
しかしこの新しい血管はもろいので簡単に出血してしまい網膜にかさぶたが多数出現して網膜剥離になりやすくなるのです。
アトピー性皮膚炎?
白内障のような眼に異常が出るものから網膜剥離に繋がるのは予想しやすいと思いますが、なんとアトピー性皮膚炎が網膜剥離の原因になることがあるのです。
これはどういうことかというと、アトピー性皮膚炎の症状が長引いてしまった場合は眼にも合併症を引き起こしてしまう確率が高まって、白内障や網膜剥離を引き起こす可能性があるのです。
特に注意が必要なのが目の周りの皮膚が皮膚炎になっているケースです。
基本的にアトピー性皮膚炎の症状がある人はその部分がかゆくなってしまうことが多く、無意識で発症部位をかいてしまうのですが、それが眼の付近にできてしまった場合は何度もその部分をこすってしまうようになるため、網膜剥離などの眼の症状を引き起こしやすくなっていると言われています。
外傷?
眼に衝撃を受ける可能性のあるスポーツ選手は網膜剥離になりやすく「○○選手、網膜剥離で現役を引退」などのニュースで報道されることがしばしばあります。
特に多いのがボクサーで、彼らは顔面を強打することが基本的に多く、眼にダメージを負ってしまいがちなのです。
眼に強い衝撃を与えられてしまうと網膜に亀裂が入ってしまうケースがあるので、強い衝撃は非常に危険なのです。
これはボクシングに限った話ではなく、野球選手の自打球が顔面に当たったりデッドボールが顔に当たった場合にも良く発生します。
そのためスポーツ選手は己の肉体だけではなく、眼との付き合いも大切にする必要があるのです。
近視?
強い近視の人は眼球の奥行きが普通の人の目よりも長くなっているので、眼球の壁が薄くなってしまいます。
こうなると網膜にも薄くなってしまう部位が自然と作られてしまうので、網膜剥離が発生する確率が高まると言われております。
比較的小さいうちに近視になってしまったという人は、網膜剥離になってしまう確率が高まるという情報もありますので、若いうちから近視の方は気をつけた方がいいでしょう。
もちろん近視だと網膜剥離になるというものではありませんが、発症率は高まるので網膜剥離になり得る原因を遠ざける生活をするよう、より心がけると良いかと思います。
若年や小児が網膜剥離になる大きな原因は?
若い人や子供が網膜剥離になるケースは、近視が極度に進んだ場合かスポーツによる負傷が原因のことが多いです。
特に近視については遺伝的になりやすい人やなり難い人もいて、さらには網膜も遺伝的に薄い部分が多い人や薄い部分が少ない人と別れているので、人によって普通に生活していても網膜剥離になりやすい人はどうしても発生してしまいます。
スポーツの場合はどんなに眼に異常が無かったとしても、強い衝撃が発生してしまうと年齢に関係なく、すぐに網膜剥離になってしまう可能性があるので顔面へのケアには気を付けるようにしてください。
スポーツが盛んな国ではスポーツをすることで眼が負傷することも日常茶飯事なので、網膜剥離に対するケアが非常に進んでいるところもあります。
治療法について
網膜剥離による治療は進行度がどの程度のものなのかによって変わってきます。
網膜へのダメージがまだ剥離にまで至っていない裂孔や裂け目といった段階だった場合はレーザー治療を行います。
これは裂け目や裂孔の周りにレーザーをあてて瘢痕(はんこん:傷あと)をつくって接着していきます。
そうすることで剥離が広がらなくなるのです。
これは入院する必要はなく1時間以内で終わるケースも多いので、通院して治療を行うこともできるのです。
もし、網膜剥離がレーザー治療で対処できない段階にまで進んでいた場合は硝子体のなかに器具を挿入する硝子体手術か眼内に手術器具を入れないで眼球の外だけで治療するバックリング手術を行うことになるでしょう。
どちらも一長一短なので患者の状態に合わせて医師が最適な方法を行うことになります。
網膜剥離の初期症状
最後に網膜剥離の初期症状に触れておきたいと思います。
それは蚊が飛んでいるように見える「飛蚊症」と光が視界に見える「光視症」が代表的なものとなっています。
「飛蚊症」は実際に蚊が飛んでいるわけではなく、黒い点が蚊が飛んでいるように見えるからつけられているもので、人によっては見え方が異なります。
例えば糸くずがゆらゆらと飛んでいるように見えたり、ゼリー状の奇妙な物体が動いているように見えたりとバラバラです。
次に「光視症」はこれも名前の通り光が突然見えてくるもので、カメラのフラッシュが視界にあらわれる感じと考えてください。
そのため明るい場所では気が付きにくく、暗い室内などで見ることが多いでしょう。
しかし、これら二つとも年をとることで硝子体が網膜から剥がれると発生することもあるので網膜剥離の初期症状ではない時があります。
さらにはこれらの症状が全くない人もいて、視野欠損が生じて初めて気が付く場合もあるのです。
網膜剥離につきましては次のページも参考にしてください。
網膜剥離の原因等につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では網膜剥離の原因は何なのか、ストレスやコンタクト・白内障・アトピーなのかを検証しました。
ストレスは万病のもととなっていますが、網膜剥離においても原因の一つになっていることがわかりましたね。
また、網膜剥離の初期症状は人によっては全くないということもあって、視野が減少して初めて気が付く人もいるという恐ろしいものであることもわかりました。
そのため、大切なことはできる限り眼に負担をかけないようにして眼をこすらないようにしていきましょう。
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