日光での湿疹の症状は?原因や治療・予防法は?赤ちゃんは?
日光による湿疹の原因や治療について
日光による湿疹は意外と厄介なもので、日光を防ぐのはなかなか難しいものがあり、症状を予防するのが大変と言われています。
特に肌が弱い赤ちゃんは要注意で、原因に対して細心の注意を払う必要があります。
本記事では日光での湿疹の症状はどのようなものなのかや原因や治療・予防法についてと赤ちゃんの場合の対処法を検証します。
日光による湿疹の症状は?
日光による湿疹の症状は日光に当たった部分にブツブツや赤くて痒みを伴うもの、みみずばれなどが挙げられます。
これは洋服で隠れている部分や日が当たらない部位では症状が出にくく、出やすいのは直接日光が当たる手の甲・腕・顔といったところになります。
夏場なら足も対象となる人もいるでしょう。
基本的に夏場は半袖や半ズボンを着ることも増えるので、日光にさらされる場所が増えて湿疹になりやすいのは必然的に夏場となっています。
原因について
日光による湿疹の原因は実はまだ解明されていません。
ただし最も有力なのは紫外線と言われています。
日光による湿疹が出やすい人は、ステロイドホルモンという炎症を起こしてしまうホルモンを抑制するものが分泌されにくいと言われていて、そのような人は基本的に皮膚の水分が維持できないことが多く乾燥肌気味になっているのです。
乾燥肌の人は日光によるダメージを受けやすいため日光湿疹になりやすくなってしまうのですが、乾燥肌はそれ以外の皮膚病にもなりやすいので注意してください。
検査法について
日光に当たって湿疹が出る人は紫外線アレルギーの可能性が高いと言われているので、紫外線アレルギー検査を受ける必要があります。
これはアレルギー科か皮膚科で受けることができますが、基本的には専門の病院か総合病院で行うことになるでしょう。
小さな診療所では対応していないことが多いので、行く時は確認するといいです。
実際の検査方法はアレルギーの原因を特定するために血液検査とパッチテスト(皮膚に原因と考えられる物質を貼りつけて、皮膚の反応を調べる検査)を行います。
また紫外線アレルギーの疑いが強いなら、光線過敏症テストという紫外線のUVBやUVAの光線を背中やお腹などに浴びせるテストを先に行うことになるでしょう。
ここで異常が出た場合に本当にアレルギーかどうかを確認するべく、その後に血液検査やパッチテストを行うことになります。
治療法について
日光による湿疹がひどい場合は専門医の診断を受けるのが一番正しいやり方と言えるでしょう。
日光による湿疹はタイプによって治療法も異なるので素人判断ではなかなか治すことができないと言われています。
処方されるのは湿疹を抑える薬である抗アレルギー薬や炎症を抑える効果がある副腎ステロイド治療薬、免疫反応を抑えるための免疫抑制薬となるでしょう。
抗アレルギー薬はアレルギー症状を抑える薬で、かゆみを抑えることができるようになるでしょう。
副腎ステロイド治療薬は皮膚にできたブツブツを抑えてくれる効果があるとされています。
また、アレルギーというのは外部からの刺激に対して免疫が過剰に反応することで発生するもので、免疫抑制薬はそれを抑え込むことができるようになります。
日光による湿疹に市販薬を使うなら、湿疹に効果がある薬を使うことが多いですが、これらの薬は人によって効果のある・なしが変わるので頼りすぎるのは危険です。
薬について
先に触れていますが、日光による湿疹に効果があるのは湿疹を抑える薬である抗アレルギー薬、炎症を抑える効果がある副腎ステロイド治療薬、免疫反応を抑えるための免疫抑制薬となっています。
このうち副腎ステロイド治療薬は塗り薬となっていて軟膏と同じように使うことになるでしょう。
また、市販薬に頼りたいという人もいるでしょうが、日光による湿疹は光線過敏型薬疹・光線性接触皮膚炎・日光蕁麻疹・慢性光線過敏性皮膚炎・多形日光疹とタイプが分かれており、原因も異なるものもあるので素人判断で薬を選ぶのはおすすめできません。
実際に炎症部分に自己判断で塗り薬を使うことで悪化した例はたくさんあるので、試みるのは構いませんが悪化することも覚悟する必要があるでしょう。
予防法について
日光湿疹は日光による紫外線の影響が大きいと言われているので、日光湿疹を防ぐ為には言うまでもなく、直接日差しに当たるのを避けることが大切になります。
日光湿疹の疑いがある人は、長袖着用や帽子をかぶるといった対策をとるようにしてください。
また、肌がどうしても出てしまう部分は日焼け止めを使うようにしましょう。
日焼け止めは紫外線をカットすることができるので非常に効果的です。
これは夏場だけではなく冬場も同様で、冬も日差しが強い日は使うようにしてください。
赤ちゃんの日光による湿疹とあせもの違い
夏場は気温が高く汗がたくさん出てしまうので、赤ちゃんはあせもが気になってしまうでしょう。
しかし、赤ちゃんは肌が弱いため肌トラブルが起きやすく、湿疹やあせもがよく出てきてしまいます。
そこでまずは日光による湿疹とあせもの違いを説明しましょう。
日光湿疹の場合は皮膚が露出しているところに出やすいので赤ちゃんの場合は主に、手の甲・腕、首の後ろ・足の甲に湿疹が出てきます。
次にあせもの場合は汗が出やすく詰まりやすい場所にでてくるので、背中・腰・お尻・頭・首に出てくることが多いです。
そのため、まずは症状が出ている場所がどこであるのかを確認して、あせもなのか湿疹なのかを判断してください。
はっきと判断がつかない場合は、やはり病院を受診するのが良いでしょう。
赤ちゃんの日光による湿疹の原因と対策
赤ちゃんの場合でも日光による湿疹の原因と対策は一緒で、原因は紫外線で、対策は紫外線を防ぐこととなっています。
そのため赤ちゃんの場合でも外出する際は長袖を着用させたり、帽子をかぶらせるなどを行って日光を直接浴びないようにしましょう。
日焼け止めを塗ることも有効と言えます。
それ以外にも、紫外線が強い日は外出そのものを控えたり、室内での対策として窓ガラスにUVカットのフィルムを貼るようにしてカーテンも紫外線カットのものに変更するのも有効です。
夏場はどうしても半袖になりがちですので、どうしても出かける必要があるなら日焼け止めを有効に使うようにしましょう。
ただし、赤ちゃんはなんでも口に入れたがる傾向にあるので、口に入れても大丈夫なオーガニックのものを使うようにしてくださいね。
また、日焼け止めを選ぶなら紫外線吸収剤ではなく紫外線散乱剤のほうが皮膚の負担が少ないのでおすすめとなっています。
日光湿疹に有効な食べ物と避けた方が良い食べ物
日光湿疹の有力な原因に紫外線が挙げられています。
ソラレンという物質は紫外線を吸収する性質があるので、避けた方がいいでしょう。
このソラレンが含まれている食べ物はパセリ・セロリ・大葉などの香草類、オレンジ・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類、きゅうりといったものなので、肌に良いとされる食べ物によく含まれております。
ですのでこれらの食べ物は避けた方が良いと考えられます。
一方効果のあるとされる食べ物は、胃腸の調子を整えてコレステロール値を下げる作用があるリンゴや、イオウ化合物のネギ・にんにく・にら・玉ねぎあたりが老廃物を除去する作用が強いので推奨されております。
湿疹に関しましては次のページも参考にしてください。
頭皮湿疹のストレスなど原因は?かさぶたなど治療法や市販薬は?
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では日光での湿疹の症状はどのようなものなのか、原因や治療・予防法および赤ちゃんの場合はどうするべきか検証しました。
日光による湿疹は、はっきりと原因が特定されているわけではないですが、紫外線による可能性が高いと言われていることが分かりました。
そのため対策は日差しをいかに避けるかになるので、露出が増える夏場は要注意であることもわかりましたね。
また、市販薬は悪化する危険性があるということで、症状が重いなら病院に行くことが大切であるということでした。
本記事が日光湿疹における参考の一つとして皆様のお役に立てるものになれば幸いに思います。
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