乳児の湿疹はいつからいつまで続く?原因はママの食事で母乳?
乳児の湿疹の原因といつまで続くのか?
乳児の湿疹は非常に頻繁に起こるもので、母親は対応に追われることが多く、いつまでこの状態が続くのか気になってしまうでしょう。
また一説には食事内容が良くない母親の母乳が原因というものがありますが、果たして本当なのでしょうか?
本記事では乳児に湿疹が出る場合、いつから始まっていつまで続くのか、原因はママの食事による母乳の質が関係しているというのは本当なのかをお伝えします。
乳児の湿疹はいつから始まる?
乳児の湿疹は生後数週間ぐらいから起きやすくなり、だいたい生後4カ月目までは皮脂の分泌量が多い時期になるので乳児脂漏性湿疹が出やすくなります。
しかし4カ月~9カ月頃になれば皮脂が減っていくことになりますので、この湿疹は減っていきます。
逆に肌が乾燥し始める時期になっているので乾燥による湿疹が出てくることがあります。
いつまで続く?
乳児脂漏性湿疹に限定した場合は10カ月~1歳頃になれば出にくくなるので、1歳になれば無くなると考えていいでしょう。
しかしアトピー性皮膚炎による湿疹や食物アレルギーによる湿疹、または日光による湿疹などは期間が定まっているわけではなく、原因となっているものに触れたり食べたりすることで発生することになります。
そのため1歳を過ぎたとしても湿疹の症状が全く治まらないのなら乳児独特の湿疹ではなく、体質的な症状として湿疹が出ていると考えて、原因を突き止める必要が出てくるでしょう。
原因がわかれば、それを避けることができるようになるので湿疹の症状が無くなっていきます。
原因はママの食事内容による母乳?
湿疹の原因に母乳をあげる人もいますが、そもそも乳児湿疹において「原因はこれ!」と断言できるものはないので必ずしも母乳が原因となるわけではありません。
母乳で育てている場合は母親の食事が赤ちゃんの湿疹や健康状態に関係していると言われることもありますが、あくまで要因の一つというだけでこれのみが原因というわけではないのです。
ただし、偏った食事が続いてしまった場合は湿疹が出やすくなるだけではなく、赤ちゃんの体調が悪くなって病気になりやすくなってしまうので、母乳の質を高めることは湿疹防止だけではなく赤ちゃんの健康のためにも必須となるのです。
乳児の健康を保つためには母親がバランスの良い食事を摂取することにあるので偏食しないようにしてください。
油っぽいものの食べ過ぎやお菓子やケーキなどの食べ過ぎには注意してくださいね。
乳児の湿疹の様々な原因
赤ちゃんは肌が弱いため肌トラブルが非常に起きやすく様々な湿疹症状が出てきます。
種類が豊富なので次々と記載していきます。
まず新生児ニキビという皮脂の分泌過多によって起こるものがあります。
これは皮脂が多すぎるために毛穴に溜まってしまうことが原因です。
場所は顔全体に広がることが多く赤いぶつぶつが顔中に出ることもあります。
乳児脂漏性湿疹とは同じく皮脂が多すぎることが原因で顔面と頭部に赤い湿疹がでてかさぶたやフケのようなものがでることもあります。
あせもは赤ちゃんは汗腺が未発達で体温が高めなため、汗が溜まりやすいことが原因で首の周り・背中・おしりなどの汗をかきやすく蒸れやすい場所によく出てきます。
アトピー性皮膚炎はダニやハウスダストのようなアレルゲンに触れることで発生する皮膚炎で、顔・頭・耳たぶなどに赤い湿疹が出てきます。
食物アレルギーは卵や小麦などのアレルゲンとなる対象を食べてしまうことで、口の周り・口の中・全身などに赤い湿疹がでてしまいます。
日光湿疹は紫外線を浴びることで湿疹が出てくると言われているので、日の光が直接当たりやすい手の甲・腕・首の後ろ・足の甲などに赤い湿疹が出てきます。
症状について
大人と比べると肌が弱い赤ちゃんは肌のトラブルが非常に出やすく、アトピーや湿疹が良く症状としてあらわれます。
まず、湿疹の場合は乳児脂漏性湿疹であることが多いでしょう。
この湿疹は主に顔面と頭部に炎症を引き起こしたりフケやかさぶたを生じさせます。
この脂漏性湿疹は大人でも皮脂が多すぎると発生するものなのですが、赤ちゃんは新陳代謝が非常に良いことと女性ホルモンが大量に残っていることが原因で大人よりも圧倒的に皮脂が多くなっており非常に出やすくなっているのです。
それ以外に考えられるのがアレルゲンに触れると引き起こされるアトピー性皮膚炎や食べ物アレルギーによる湿疹、日光アレルギー(紫外線アレルギー)による湿疹でしょう。
これらは皆赤い湿疹といった症状が出てくることになります。
アトピーの違いは?
アトピー性皮膚炎はアレルゲンに触れると引き起こされる皮膚炎で、乳児に多い乳児脂漏性湿疹は皮脂が多すぎることで引き起こされる湿疹です。
このように原因は異なるのですが、症状ははっきりいってほとんど同じであるため、湿疹とアトピーを見分けることはほぼできません。
これは素人だからというわけではなく、医師でも見分けるのは難しいと言われているので見た目だけで判断することはできないと考えてください。
しかし乳児脂漏性湿疹は時期が過ぎれば出なくなっていくので清潔にするなどのケアさえしっかりしていれば問題ないのですが、アトピーの場合はケアしていたとしても原因を取り除かないと症状が出続けるのでその点が差となるでしょう。
いつまでたっても赤い湿疹の症状が治まらない場合は、乳児脂漏性湿疹ではなく他の湿疹かアトピーの可能性が高いです。
ケアの方法について
乳児が湿疹になってしまった場合、大切なことは患部の状態を清潔にすることと正しいケアを行うことになります。
新生児ニキビや乳児脂漏性湿疹の場合はしっかりとスキンケアを行って汚れや皮脂が溜まらないようにしてください。
あせもの場合は汗をかいていることに気が付いたらそのまま放置しないで、衣類をこまめに取り換えたり、おむつを交換してあげるようにしましょう。
服の選び方も大切です。
アトピー性皮膚炎の場合は肌の乾燥を防ぐことが何よりも大切で、赤ちゃん用の保湿剤やベビーオイルを使って保湿するようにしましょう。
乾燥がひどいなら1日に3~4回は塗ってください。
食物性アレルギーがでたなら、まずはアレルゲンの特定が必要なので医療機関を受診してアレルギー検査をしましょう。
湿疹に関しましては次のページも参考にしてください。
頭皮湿疹のストレスなど原因は?かさぶたなど治療法や市販薬は?
病院を受診するべき?
既に記載していますが、基本的には乳児の湿疹は生後10ヶ月~1年で収まりますのでそこまで心配する必要はないという声が多数あります。
生後1年以上経っても治らない場合やかゆみ以外の別の症状が出ている場合、そしてかなりかゆがっている場合は小児科や皮膚科に診てもらった方がいいでしょう。
また、乳児はかゆみを我慢できないので、見ていない間にブツブツをひっかいてしまうことも多々あります。
できる限り爪は丸く切りそろえて、ひっかくことができないようにしてください。
ちゃんとベビーソープを使って汗と皮脂を洗い流してあげることも大切です。
湿疹に関しましては次のページも参考にしてください。
乳児の湿疹につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
エリエ-ル 乳幼児に起こりやすい「乳児湿疹」の基礎知識とアトピーの違い
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では乳児の湿疹はいつからいつまで続くのか、原因はママの食事で母乳とは本当なのかを中心にお伝えしました。
赤ちゃんは肌が弱いため赤ちゃん独自の湿疹がたくさんあることが分かりました。
特に1歳になるまでは出やすい状況が続くのできちんとケアすることが大切ということでしたね。
しかし、1歳以上になっても湿疹が治まらない場合は、体質的な湿疹が考えられるのでアトピーなどのアレルギー症状を考えて一度病院で診てもらうようにしましょう。
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