発達障害の原因となる要素【妊娠中・母親・母乳・家庭環境?】
食べ物やワクチン・タバコ・遺伝・高齢出産など考えられる発達障害の原因
多くの方々に影響を及ぼしている発達障害は妊娠中・母親の接し方・母乳・家庭環境・食べ物など様々なことが原因ではないのかと推測されておりますが、いまだに推測の域を出ず、現代医療でもわからないことが多い状態です。
それでも、推測を知っておき避けられる可能性を少しでも高めておきたいところです。
本記事では、現代の医学において発達障害の原因がどこまで特定できているのかをお伝えしたいと思います。
発達障害の原因は?
妊娠中にある?
新生児期の間に脳の発達に影響が出るという考え方から、原因は妊娠中にあるのではないのかという説があります。
しかし、説と一くくりにしていますが、この説の中でも細かく推測が分かれているので、意思統一はされていないようです。
一応の意見をまとめると、インフルエンザや麻疹などのウイルス疾患を胎児がいる時に発症してしまったことが原因とか、極度の栄養障害が発生して胎児の成長がうまくいかなかったことが原因とか、胎児がいる状態で飲酒やタバコをし続けてしまったことが原因となったというところでしょうか。
実際にあった事例としても、子供ができていることにまったく気が付かないで飲酒やタバコを控えないでいた結果、脳に障害を抱えた子供が産まれてしまったというケースもあるのです。
母親や父親の接し方にある?
発達障害の原因としてよく言われるのが親の育て方とか母親や父親の子供に対しての接し方というものです。
しかし、この説につきましても肯定する人たちと否定する人たちがいるので何とも言えない状況になっております。
否定する方々の意見としては、「生まれつきの脳の障害が原因なのだから親の育て方や接し方は全く関係ない」というもので、逆に肯定している人たちの意見は「親の接し方や家庭環境によって発達障害のリスクは引き上げられるので間違いなく関係している」というものです。
この意見を聞いてもなかなかこちらが正しいと断定はできないでしょう。
母乳にある?
母乳が原因で発達障害になるという説はそこまで騒がれていなかったのですが、久保田史郎医師が完全母乳により重大な後遺症が出る危険性があると全国規模で発表したことにより、Yahoo!ニュースにもなったので多くの方々が目にすることになりました。
これの最大の理由は母乳が主体の育児なら問題ないのですが、完全母乳だと低血糖症になってしまい、栄養不足にもなってしまうので脳に障害が発生する確率が上がるというものです。
完全母乳では母乳の分泌が十分でない生後間もない期間では栄養が補いきれないので、新生児にとってのマイナス面が大きすぎると言われております。
母乳はプラスの面ももちろんたくさんありますが、それだけでは栄養不足になる確率が高くなるかもしれないというのは覚えておいたほうがいいかもしれません。
家庭環境にある?
発達障害の原因の一つとして家庭環境が良く取り上げられるのですが、この意見に対しても否定している人と肯定している人がいるのでどちらが正しいのかはわかっておりません。
親の養育態度次第で6割の人たちが発症するという人もいますが、いろんな方々の意見やデータなどを参考にしてみても、多くの方の意見は「家庭環境は関係ない」とか「生まれ持った脳のトラブルだからどうしようもない」というものに終始しているので何を信用していいのか分からない状況なのです。
ただし、家庭環境が発達障害の原因ではないとしても子供の精神面を豊かにする上では大切ですので、暖かい家庭環境を構築する努力は親として必要になるでしょう。
食べ物にある?
発達障害の原因として栄養不足や食べ物の偏りを主張する人がいます。
現代日本では食事のバランスが偏っている家庭が非常に多く、バランスの良い食事ができていない子供たちが多いのです。
発達障害の子供は集中力がなく落ち着かないで情緒不安定になってしまうものなのですが、これは脳に必要な栄養素が不足しているから起きていると考える方々もいます。
栄養バランスが偏ると免疫力も落ちますし病気になりやすくなり、カルシウムなどの栄養素が少ないとイライラが溜まるようになって精神的に不安定になるのは事実でしょう。
発達障害は先天的な脳の機能障害ではありますが、それは食生活によって悪化することもあれば症状が鎮静化する例もあるということで、主原因ではなく悪化させる要因の一つとして考えている人の方が多いようです。
ワクチンも関係している?
これも真相がはっきりしない推論なのですが、発達障害などの病気の原因にワクチンが関わっているという意見があります。
具体的にはアルミニウムは認知症やアルツハイマーの原因となり、チメロサールには自閉症や発達障害の原因になるなどワクチンにこれらの物質が含まれている場合には注意するようにという情報が流れているのです(他にはホルムアルデヒドやグルタミン酸ナトリウム)。
英国の有力な雑誌においてワクチンが発達障害の原因となるといった文面が記載されたこともあるようで、海外でも話題となっているようです。
ただし、2004年に米国科学アカデミーの医学協議会では自閉症との関係を否定していますし、WHOも「ワクチン中のチメロサールにさらされた小児、成人における毒性を示す根拠はない」と証言しているので、この説は正しいとは言えないのではないでしょうか。
タバコは?
発達障害の原因として出てくることが多いのがタバコです。
特に多いのが妊娠中に母親が喫煙していることで発達障害になる確率が上昇するという説です。
実際に統計学的にデータを集めて本当に確率が上昇しているのかを調べたものもありましたが、そのデータを見た限り確実に悪影響をもたらしていることが判明しております。
もちろん、タバコが全ての原因となるわけではありませんが、何らかの悪影響をもたらしているのは事実と言えると思われます。
遺伝が関係している?
発達障害の原因として多く取り上げられるのがこの遺伝的要因です。
これも確定事項として広まっているわけではないのですが、血縁者をたどっていくことで発達障害の人がいる場合にはいない人と比べると発症する確率は高いと言われているので、全てを否定することはできないでしょう。
いまだに因果関係をはっきりさせることはできておりませんが、主要因の一つという考え方が現代医療でも有力視されています。
高齢出産は関係している?
高齢出産をすると、産まれてくる子供が発達障害などの脳に障害を抱えてしまうことが多くなるという説があります。
これはアメリカやスウェーデンの研究所や医科大学で研究報告があり、信憑性は高いと思われます。
これは母体だけではなく男性の方も精子の衰えと関係していると言われているので、要注意です。
詳しい原因はわかりませんが、統計学的にそのような傾向にあるということを覚えておいて頂けたらと思います。
発達障害の原因と脳との関係
人間の脳は大脳・間脳・脳幹・小脳に分けられるのですが、社会性の欠如やコミュニケーション能力の不足というのは脳の大脳にある海馬とその周囲の発達が遅れているのが原因であると言われております。
脳の記憶をつかさどる部分の海馬の発達が遅れると性格上のトラブルやコミュニケーション能力不足が発生するという見解を示す医師が多いようです。
発達障害の種類と特徴
発達障害にはいくつかの分類があります。
それはコミュニケーションを取ることが苦手で社会性がなくなってしまう広汎性発達障害(通称PDD)と年齢に相応していない言動や不注意が多くなり衝動性や多動性の症状が複数発生する注意欠陥・多動性障害(通称AD/HD)、知的発達に関しては問題ないが聞く・書く・話す・読むといった特定の能力がどうしても身につかず極端に困難な状態になる学習障害(通称LD)となります。
これらの障害を持っている人たちは、一見すると特に障害に苦しんでいるようには見えませんので、対応する側も困惑することがあるかもしれません。
特に、広汎性発達障害の人は目線を合わせることが苦手で対人関係の構築が苦手という特徴や物事に非常に強いこだわりがあって柔軟な思考ができないという特徴がありますが、これらは人によっては「人付き合いが苦手な人」として一蹴されてしまいがちなのです。
世の中全般において発達障害の認知度を広げていくことが課題となっています。
発達障害に関しましては次のページも参考にしてください。
発達障害につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では発達障害の原因についてまとめてきました。
発達障害の原因については推論を交えての記載になりますので、よくわからない部分もあったかと思います。
それでも、○○すると発達障害になる確率が上がると言われているものの中で、できるものは念のために気を付けられるといいのではないかと思います。
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