前歯が黒い・痛いのは虫歯?治療は神経を抜く?銀歯になる?
前歯の虫歯の治療法や費用について
虫歯は奥歯にできやすいというイメージがありますが、前歯にだって発生することがあります。
その兆候として歯が黒いものとなったり、痛いと感じるようになると言われております。
前歯が虫歯になった場合、その治療方法はどのようなものなのだろうか?と疑問を感じたりするかもしれません。
神経を抜く必要があるのだろうか?と思ったりもするかもしれません。
本記事では前歯が黒い場合は虫歯なのか、前歯の虫歯なら治療はどうするのかといった内容を中心にお伝えします。
前歯が黒いのは虫歯?
歯が黒ずむということは多くの方が体験しているものですが、黒ずむ=虫歯というわけではありません。
確かに、虫歯によって黒ずむこともありますが、それ以外の原因もかなりあります。
代表的なものはタバコやワイン、そして紅茶といったもので着色されてしまったケースでしょう。
特にタバコをたくさん吸う人はヤニで黒ずむことがあります。
また、歯周病が進んでいる方の歯石は黒くなってしまうことがあるので歯石の黒ずみも考えられるでしょう。
あとは、前歯の場合は薬の影響で黒ずむこともあります。
具体的には妊娠中や幼少期の抗生物質の影響が大きいと言われております。
他にも銀歯の金属イオンが漏れ出して黒ずんだり詰め物の劣化で黒ずむことがあります。
痛いのは虫歯?
前歯が痛くなる原因はいくつかあり虫歯ではないケースもあります。
具体的に記載すると虫歯・知覚過敏・歯周病・根尖性歯周炎・噛み合わせ異常・歯髄炎といったところでしょう。
確かに虫歯の可能性もありますが、その場合は表側ではなく裏側になるでしょう。
表側の虫歯ははっきり申し上げて気が付きやすいのですが、裏側の虫歯は結構気が付きにくいので知らず知らずのうちに虫歯になっているかもしれません。
また、ご存知の方も多いでしょうがエナメル質を削りすぎてしまうと知覚過敏が発生して痛みを感じることがあるでしょう。
歯と歯茎の間に細菌が繁殖してしまう歯周病になっている場合も痛みを感じることがあります。
噛み合わせ異常の「咬合性外傷」になっている場合も、前歯の痛みに繋がる可能性があるでしょう。
このように虫歯以外でも痛むことがあるので、いろいろと調べてみるといいかと思います。
前歯の虫歯は神経を抜くのが良い?
ここでは前歯の虫歯の治療について触れていきます。
前歯が虫歯になってしまった場合、小さな穴なら詰め物を入れる治療を行うのが一般的ですが、虫歯が進行して神経に到達しているなら神経を抜く必要があります。
ただ、神経を取り除いてしまうと歯に栄養や酸素が供給されなくなって黒ずむことが多くなり、強度も低下してしまうので、取り除いた部分に差し歯をする必要があるようです。
神経を抜くのは必須ではありませんが、症状が進行しているならば前歯であっても神経は抜くものだと考えられると良いでしょう。
これは他の歯も同様ですね。
ちなみに、前歯の神経を抜いた場合のかぶせ物は金属・プラスチック・セラミックなどいろいろとありますが、見た目上もっとも綺麗に出来上がるのはオールセラミックでしょう。
しかし、セラミックは保険適用外なのでかなりの高額です。
おそらく1本10万円くらいします。
一方、お手頃価格のプラスチックは透明感が無く変色しやすいので、何を優先するかを考えておかれると良いでしょう。
治療すると銀歯になる?
虫歯の治療として一般的なのが治療した後に詰め物を行うか銀歯にするといったものなのですが、これは前歯も一緒で場合によっては銀歯にすることもあるでしょう。
しかし、前歯は何かと目立つ部分なので、前歯に銀歯を使ってしまうと見た目上どうしてもよろしくありません。
なので、現代の方々は銀歯にすることを拒否する方も多いようです。
そのような方は、コンポジットレジンというプラスチックで詰め物をして白くするようにしているようです。
これも時間経過で色が変色してしまうのですがやむを得ない所があります。
セラミックがベストではありますが、かなり高いので一般人向けではありませんしね。
治療方法について
前歯の虫歯もどの程度進行しているかによって治療方法が変わってきます。
まず、小さな虫歯ならば虫歯を除去してプラスチックを詰めて終わりでしょう。
ある程度進行している場合は歯があまりボロボロではないなら神経の治療を行った後にコンポジットレジンを詰めて終わりという感じになると思われます。
しかし、歯が欠けていたり、折れてしまうほどぐらついているなら神経を抜いて根っこの部分に土台を立ててかぶせ物を行うことになるでしょう。
この状態になっている方は歯の痛みがひどく炎症が発生していることが多いので、虫歯除去と共に神経を抜く治療が行われるようです。
また、前歯が黒ずんでいる場合は神経が死んでいるか、神経を抜いた歯が変色したケースでしょう。
この場合は根の治療を行いウォーキングブリーチで歯を白くして詰め物を入れてしまうと思われます。
ただし、歯質( 歯の中心部と表面のエナメル質との間を占める部分)があまりきれいに残っていないのならば土台を立たせてかぶせ物をするようです。
保険適用は可能?
これは治療にもよるでしょう。
例えば詰め物を入れたり、神経を抜いたり、根の治療を行ったり、神経が無いので土台を入れてかぶせ物を行う場合は保険が適用されるでしょう。
しかし、土台をゴールドコアやファイバーコアを使ったり、オールセラミックにした場合は保険適用外となり、費用がかなり高額になります。
他にも人工の歯根を埋め込み、かぶせ物をするインプラント治療は保険適用外となります。
ちなみに、インプラント治療の場合は保険適用外で費用が50万円くらいになることもあります。
個人的にはものすごい値段で高すぎると感じているので、この治療をすることはいくら見た目が綺麗になるからと言われても行わないでしょう。
さすがに50万円は高すぎます。
治療費は?
保険適用内にするか、保険適用外の治療をするかによってかなり異なります。
基本的に保険適用範囲内の治療のみを行えば、例え神経を抜いたとしても5000~7000円程度で済みますが、ここで、保険適用外の治療を行うようになると大体費用が5倍から100倍になります。
いくつか具体的に金額を記載すると土台をメタルコアという保険適用されるものを使った場合は600円程度で済みますが、ゴールドコアやファイバーコアを使った場合1~5万円ほどかかるでしょう。
そして、歯質が無くてかぶせ物が必須の場合でもレジン前装冠なら8000円程度で、オールセラミックなら8~15万円となります。
さらにインプラントを行った場合は30~50万円ほどかかるとのことです。
治療期間は?
虫歯は状況次第ではありますが、とても治療期間が長いです。
会社勤めで有休がほとんどとれない環境にあるような人になると半年以上も期間がかかってしまうでしょう。
ほとんど初期の状態の虫歯ならば1回の治療で終わることもあるなどで、1ヶ月もかからないですが、神経に達するかどうかといったかなり深い虫歯になると、4回以上の治療が必要になり、通うことがなかなかできないという人になると4ヶ月以上かかるケースが多いようです。
大まかな考え方として痛みがある虫歯は1~3ヶ月程度かかり、末期の虫歯は部分入れ歯やブリッジで対応する人なら3~4ヶ月程度かかり、インプラントとなると半年以上かかるという感じです。
どれだけ悪化しているのかでかなり治療期間が変わるということになります。
歯医者に行きたくないという気持ちが芽生えるのはとてもわかりますが、あまりにも治療が遅れると非常に厄介なことになるのが虫歯ですので、1年に1回くらいは検査を受けて異常がないのかどうかを確認してもらった方が良いでしょう。
抜歯や神経を抜く状態になると本当にいろいろと大変な状況になるかと思います。
子供の虫歯の見つけ方
子供の虫歯を見つけることは親の役目ではありますが、そのためにはある程度の知識を備えておくことが必要です。
なぜなら乳歯は永久歯と違って色々と異なる部分があるため、大人の常識が通用しない部分が多々あるからです。
まず、乳歯の虫歯は最初黒くならず白くなるので気づきにくいところがあります。
そして、この白い虫歯はかなり進行するのが早いので要注意となります。
また、子供は痛覚がまだ発達しきれていないので痛みがあっても気が付かないことがあり、発見したときには相当ひどい状況になっていることがありますので、定期的に歯において透明感のある薄いクリーム色ではなく、白い箇所がないかチェックされると良いでしょう。
とは言え分かりづらいようですので、定期的に歯医者さんでチェックしてもらうのが最良でしょう。
乳歯はエナメル質と象牙質の厚みが薄く神経に到達するまでの速度も速いので、そうなる前に発見して治療をしてもらいましょう。
虫歯に関しましては次のページも参考にしてみてください。
親知らずの虫歯の放置は危険?口臭やリンパの腫れ・頭痛だけでない!
前歯の虫歯につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
むかえ歯科・小児歯科 前歯にできた虫歯の原因は?予防法・治療方法も合わせて解説
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では前歯の虫歯の治療法や費用についてお伝えしました。
虫歯治療は保険適用範囲内ならば金額もある程度抑えられますが、見た目も考えて本格的に治療を施したい場合はかなりの費用が掛かります。
なので、虫歯にならないように対策をするのが最も有効な手法となります。
特に前歯は奥歯と違って簡単に磨ける位置にあるので、しっかりとケアをしましょうね。
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