乳歯の虫歯は白い?治療は神経を抜く?永久歯への影響は?
乳歯の虫歯の治療法や永久歯への影響について
虫歯は皆さん嫌なものだと思いますし、お子さんの乳児が乳歯になるのも避けたい所でしょう。
乳歯の虫歯は白いと言う話がありますが、ずっと白いままなのでしょうか?
また治療方法はどうしたらいいのかを気にしている人もいるでしょう。
可愛い我が子の歯だけに神経を抜く必要があるのか、永久歯への影響はあるのか非常に気になりますよね。
本記事では乳歯で虫歯になった場合の影響や治療について記載したいと思います。
乳歯の虫歯の初期は白い?
永久歯の虫歯は黒くなったり茶色になったりするので簡単に気が付くことができますが、乳歯の虫歯は初期段階は白く濁った状態なので気が付かないことが多々あります。
ある程度悪化すると乳歯でも茶色や黒くなっていくようなのですが、初期段階では白が基本なので気が付かない人も多いでしょう。
また、乳歯の虫歯は進行が早く広範囲に広がることがあるので要注意とも言われているのです。
さらに歯と歯の隙間に虫歯ができやすく痛みがかなり少ないので気が付かないことも多々あります。
それ以外にも要注意なのが哺乳瓶でミルク以外にジュースや甘い飲み物を飲ませている方々で、そのような環境で育てられた子供は哺乳瓶の飲み口付近に当たる歯が虫歯になる確率がかなり高くなっています。
乳歯が虫歯になった場合の治療法
乳歯が虫歯になった場合の治療法は初期状態なら、歯を削らないでフッ素を塗ったりカルシウムを摂り込ませて治療することもあるようです。
また、この時に歯の磨き方や食事習慣についてもいろいろと指摘されるでしょう。
ある程度症状が進行してしまった場合は虫歯をとってからプラスチックで詰める治療を行うことになるでしょう。
もっと悪化した場合は神経をとったり、切断したりすることになるでしょう。
基本的に歯と歯茎の間・上顎の前歯の間・奥歯といった部分は虫歯ができやすいので、この部分のケアは気を付けるようにしましょう。
子供は痛みの感覚が発達していないので、気が付かないことが多々あり、気が付いたときにはかなり進行している可能性があるので注意が必要です。
そうならないようにするためにも、お子さんの歯をよく観察して虫歯がないかをチェックしてください。
乳歯の虫歯は初期段階なら白く濁った状態であることを忘れずに!
神経を抜くこともある?
乳歯も基本的には永久歯と同じなので、虫歯になって神経に影響が出るレベルまで悪化していたら神経を抜く処置が必要になることもあるようです。
先述したように、乳歯は虫歯になりやすく悪化しやすいので、神経に達する可能性は高く、さらにエナメル質と象牙質の厚みが薄いゆえに神経に達するまでの速度も速いのです。
従いましてすごく注意が必要ということです。
永久歯への影響は?
乳歯の虫歯の永久歯への影響はあるようです。
前述したように虫歯菌が多くなると永久歯が生えても永久歯が虫歯になる確率が上がります。
さらに、乳歯の虫歯がひどくなると、場合によっては早く抜けてしまうことがあり、奥の歯が徐々に前方に動き始めるようになります。
もし抜けた影響が虫歯によるものだと永久歯のスペースが無くなっていくので、生え方が悪くなる確率が高まるようです。
場合によっては、ずれてしまったり角度が変わってしまうこともあるでしょう。
また、歯の影響ではありませんが、乳歯が抜けた後にも残る影響として虫歯による痛みがあると虫歯がある側の歯を使わなくなるので噛む回数に左右で差が大きく出るようになってあごの発達が左右不均等になったりします。
そうなると噛む力やあごの発育に支障が出るようになるので、例え永久歯になったとしてもしばらくは支障が出るようになると思われます。
放置するのは危険?
どうせ生え変わるので乳歯の虫歯はどうでもいいだろうと考えて放置されている方がしばしばいますが、放置しすぎた場合、永久歯にも悪影響が出るので放置は危険です。
先に記載の通り実際に乳歯の虫歯を放っておくと、口の中にいる虫歯菌が大量になってしまうので、例えその乳歯が抜けたとしても次に生えてくる永久歯でも虫歯になる確率が上昇してしまうのです。
また、虫歯によって歯の形が崩れてしまうと歯並びが悪くなって永久歯がうまく生えなくなってしまうケースもありますし、歯の根の先などに膿が溜まると永久歯がまっすぐ生えないで曲がって生えてくることもあるでしょう。
なので、放置するのはできる限り避けましょう。
乳歯は虫歯になりやすい?
乳歯は虫歯になりやすいというお話を親の方々なら聞いたことがあるでしょう。
しかし、なぜ虫歯になりやすいのかを分かりやすく解説できる人は少ないです。
その理由をできる限りわかりやすく記載していきます。
まず、乳歯はエナメル質が薄いです。
永久歯は固いエナメル質でコーティングされているので虫歯になりにくいですが、乳歯は半分以下の厚さしかありません。
そのため、大人より子供の方が虫歯になりやすいと言えます。
そして、子供はあごが小さいという特徴があるため、奥歯を磨くのが難しく虫歯になりやすい面があります。
また、子供の奥歯は大人よりも形状的に凸凹が激しいので、歯磨き難易度が高くどうしても虫歯になりやすくなってしまいます。
進行度合いについて
既に記載していますが、永久歯と比べて乳歯は虫歯の進行が早いです。
なぜなら乳歯はエナメル質が薄くなっている上、歯の質も柔らかい状態なので、虫歯菌の悪い影響を受けやすいのです。
また、乳歯が生えている時は歯の内部にある神経の部屋が大きくなっているためすぐに神経に到達してしまいます。
しかし、神経に到達したとしても子供は大人よりも痛みを感じにくいため気が付かないこともあります。
要するに進行速度が速い一方で、気が付きにくいのが乳歯の虫歯ということなので、親の方々はちょくちょくチェックしてあげるようにしてください。
乳歯の虫歯のできやすい場所は?
虫歯ができやすいところは既に記載していますが、歯と歯の間・上顎の前歯の間・歯と歯茎の間・奥歯といったところになるでしょう。
これも先ほども記載した内容ですが、哺乳瓶でジュースを与え続けた場合、前歯に糖分が触れ続ける状態なので、前歯が虫歯になる確率が非常に高くなります。
また、子供の歯茎は柔らかいので歯ブラシによっては痛みを感じることがよくあります。
そのため、歯と歯茎の間は嫌がられることが非常に多く、うまく磨くことができないといった問題が多々おきます。
そうなると虫歯になってしまうことがあるので、痛みが出にくい歯ブラシを使って丁寧に磨くコツをお子さんには教えるようにしてください。
子供の虫歯は初期状態では白く発見するのが困難なので、虫歯にならないようにパパとママは細心の注意を払いましょう。
予防法について
乳歯の虫歯を予防する方法は小まめに歯磨きすることです。
幼児の場合は食事の回数が多いので、そのたびに磨くのもいいでしょう。
特に大切なのが寝る前に磨くことで、一番丁寧に磨くようにしてください。
寝ている時は唾液の分泌が少ないので口の中の細菌が繁殖しやすいのです。
ただし、歯磨きを嫌がるケースもあるので力を入れすぎないようにしましょう。
力の入れ具合を確認するために自分の手に当てて確認することも大切です。
しかし、磨きすぎも乳歯に悪影響をもたらすことになるので、できる限り間食を控えるのも大切になります。
赤ちゃんにはお菓子をついついあげてしまうものですが、歯の健康を考えた場合できる限り食べさせる回数を減らしてあげてください。
また、前歯の間や奥歯は虫歯になりやすいのでデンタルフロスとかを使うのも有効でしょう。
それ以外には他者からの虫歯感染を予防するために、ママやパパの使ったスプーンをそのまま使うのは絶対に止めてください。
口にキスするのも避けましょう。
虫歯菌をうつす可能性のある行動は減らしましょう。
虫歯に関しましては次のページも参考にしてみてください。
親知らずの虫歯の放置は危険?口臭やリンパの腫れ・頭痛だけでない!
乳歯の虫歯につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
小林歯科クリニック 乳歯の虫歯ができる場所と治療法
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では、乳歯で虫歯についてお伝え致しました。
乳歯は虫歯になりやすいのですが、虫歯を放置すると永久歯に影響を及ばすので放置するのは良くないということでした。
乳歯は虫歯になりやすいところがあるのでケアはしっかり行うようにしてくださいね。
LEAVE A REPLY