突発性難聴の原因はストレスか!ステロイドの点滴で完治する?
耳鳴りやめまいなど突発性難聴の症状と治った後の再発は?
突発性難聴は現代でも多くの方々を苦しめている症状で、原因としてストレスが関わっている可能性があり、現代はストレス社会だから増えているなどと言われております。
治療でステロイドの点滴を行えば完治するものなのでしょうか?
本記事では突発性難聴の症状や原因、治療方法などについて調べて記載していきます。
突発性難聴とは?
突発性難聴とはテレビやメディアで芸能人が発症しているという情報が流れるようになったので、知っている人も確実に増えています。
年間約4万人が発症している難聴であり基本は40~50代の方々に発症するものだったのですが、10代や20代でも発症するようになってきたので、若い人たちも注意するべき症状となってしまいました。
この難聴は感音性難聴の一種でいきなり片耳が聞こえにくくなる病気です。
難聴には中耳炎や鼓膜損傷などが原因の音を拾って増幅する器官である外耳道や鼓膜に異常が発生する伝音性難聴と、メニエール病や先天性難聴及び突発性難聴のように音を信号に変換して脳に伝える内耳や大脳等の神経系に異常が出る感音性難聴に別れているのですが、この感音性難聴のほうが伝音性難聴に比べると回復するのかどうかが微妙となる難聴なのです。
原因はストレス?
この突発性難聴の原因ははっきりしておりません。
この難聴になってしまう原因には、ウイルス感染説や循環障害説、そしてストレス説があるのです。
実際に、発症していた人は精神的にストレスを強く感じていたり、肉体疲労が積み重なることで発症したケースがかなりあるようで、何らかの因果関係がストレスとの間であると言われているのです。
実際にストレスは溜まりすぎることで免疫力の低下を発生させますし、循環器系にも異常をもたらすようになるので、無関係ではないでしょう。
難聴の中には心因性難聴という精神的なストレスが溜まりすぎることで発症するものもあるので、無関係であると切り捨てることはできないでしょう。
治療方法は?ステロイドの点滴で完治する?
この突発性難聴の治療方法は飲み薬と点滴が基本となっているようです。
その飲み薬はステロイド剤・ビタミン剤・血流改善剤・代謝促進剤などが該当していますが、最も早く状態を回復させたいのなら点滴を使っての回復薬投与がベストのようです。
発症後1週間以内にしっかりとした治療を行うことが重要なので、発症してすぐに点滴治療を行うのがいいでしょう。
どれだけ治療を行えたかで、後遺症が残るかどうかも変わってくるようです。
完治につきましては点滴でというよりは早期発見早期治療ができている人は、高確率で治るようですが、発症してから日付がたてばたつほど完治までの道のりが遠のいていくようですので、必ず完治させるためにも異常を感じたらすぐに医師に相談しましょう。
治療期間について
発症後早期に治療を開始し、治るケースでは治療期間は1~2週間くらいのようです。
この期間で治らないようでしたら、良くなる可能性は非常に低いと言われています。
耳鳴りやめまいなど突発性難聴で起こる症状は?
この突発性難聴はまず、片耳の聞こえが急に悪くなります。
徐々に症状が悪くなることで気が付くものではなく、はっきりと症状として出てくるようになるので、見逃すことはないでしょう。
何月何日に発症したのかはそのためすぐに分かります。
また、稀にですが両耳に同時に発症する事もあり、耳鳴りやめまいなどの症状が前後して生じることもあるようです。
めまい症状が出ている人は吐き気を伴うことになるので、立っていることもつらくなるでしょう。
前兆症状として閉塞感が耳で生じるようになるとか、平衡感覚が何となくおかしいと感じるようになるとか、聴こえが普段より悪く耳鳴りがするようになるというものがありますので、その症状の後に耳の聞こえが一気に悪くなったのなら突発性難聴を疑ってみましょう。
診断基準について
突発性難聴かどうかの診断基準は、突然耳が聞こえなくなったのかどうかから始まります。
つまり、問診である程度判断されると言うことです。
その後、耳の視診検査を行って鼓膜に異常が発生しているのかどうか、外耳道に閉塞が発生しているかどうか、聞こえなくなっているのは片耳だけなのかを確認し、突発性難聴かどうかを判断します。
もちろん、ほかの症状にめまいや耳鳴りもありますのでこれらの症状があるのかも問診チェックします。
診断はかなりスピーディーに行われますので、耳の異常が発生したらすぐに病院で診てもらうといいでしょう。
というのも、この突発性難聴は原因不明であり、治療開始が遅れるほど治りにくくなる傾向にありますので、早めに動かないとマイナス要素が大きくなってしまいます。
ちなみに、厚生労働省では突発性難聴の診断基準を設けているので、そちらを参考にするという方法もあります。
判断材料はいきなり耳が聞こえなくなる・原因不明である・高度な感音難聴であるというもので、副症状としては耳鳴りやめまいや吐き気があります。
これらの症状がある場合は突発性難聴として扱うと記載されています。
入院や手術について
先にも記載しましたように突発性難聴は治療開始までの期間が長ければ長いほど、症状の治りも悪くなり完治する確率もかなり低下します。
そのため、医師が症状が重いと判断した場合は手術を行って入院することもあるでしょう。
ただ、手術について色々と調べてみましたが、突発性難聴の主な治療は薬剤治療が基本となっているので、外科的な手術による治療はほとんど無いようです。
中耳炎などによる伝音性難聴なら手術を行うと早く治るようなのですが、こちらの難聴はまた別ものと考えた方が良いでしょう。
もし、手術が必要となっている人がいた場合、それは人工内耳埋め込み手術でしょう。
内耳や蝸牛神経の障害が重くなってしまったため、殆ど耳が聞こえなくなってしまった人が対象となる手術です。
結論として、症状がある程度重い方は安静にするために入院することは多いですが、治療目的で手術をすることは稀ということです。
再発しやすい?
この突発性難聴は再発しないことが今のところの通説です。
これは難病情報センターなどでも再発しないことが特徴という記載があるので、再発することは無いと考えてもいいのではないかと思います。
もし、似たような症状が出ている時は、同じ突発性難聴が発症したのではなく、別の病気になったと考えられます。
具体的には低音障害型感音難聴などが挙げられます。
この難聴は突発性難聴と症状が似ているものであるため、ついつい再発したと感じてしまうとのことでした。
ただし、こちらの難聴は聞こえにくくなる音のレベルが低いので聞こえの低下で気が付くのではなく、耳の詰まり等の症状で気が付くと言われております。
障害者認定について
突発性難聴は高度の難聴と表現されるようになっており、完全な治療法も確立されておらず、ある程度治ったとしても後遺症として耳が聞こえにくくなるという人が多く発生しております。
そのため、ある程度耳が聞こえないという状態になった場合、障害者認定されるようになるのでは?という疑問を抱く人もいるでしょう。
この障害者認定は1級から3級まであり、厚生労働省から基準が設けられておりますが、耳の聞こえが悪くなったからといって障害者認定を確実にされるようになるわけではないようです。
基準の参考は次の通りです。
1級:
両耳の聴力レベルが100デシベル以上のもの
2級:
両耳の聴力レベルが90デシベル以上のものまたは 両耳の聴力レベル値が80デシベル以上で、かつ最良語音明瞭度が30%以下のもの
3級:
両耳の聴力レベル値が70デシベル以上のもの。
両耳の聴力レベル値が50デシベル以上でかつ、最良語音明瞭度が50%以下のもの。
以下の障害手当金相当の程度で、症状が固定していないもの
障害手当金:
「一耳の聴力レベル値が80デシベル以上のもの」で症状が固定しているもの
※一耳だけでみると症状が80デシベル以上で固定していても、両耳が同一傷病である場合、もう一方の耳の症状が固定していないのであれば、症状が固定してないとされます。
突発性難聴につきましては次のページも参考にして下さい。
突発性難聴につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
耳鼻咽喉科 日本橋大河原クリニック 発症後1週間以内に受診を 突発性難聴
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では突発性難聴について触れてきました。
突発性難聴は若い人たちも発症例が増えている病気ではありますが、明確な原因が分かっておらず、とりあえず薬を飲んで安静にするのがベストという非常に悩ましいものとなっています。
医学が進むことで明確な原因が分かれば、その原因次第で治療方法も確立されるでしょうが、原因がストレスだった場合はむしろ発症者は増えるかもしれません。
今後の医学の発展に期待したいところです。
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