突発性難聴は入院が必要か!期間や治療費用・保険適用は?
入院か通院か?突発性難聴の治療法は点滴?
突発性難聴は若い人たちの発症例が増えてきている要注意な病気です。
そういったことから、この疾患にかかった場合、入院の必要性があるのかや、治療期間および費用、保険が利くのかといったことを調べる方も多くなってきています。
本記事ではこの突発性難聴になってしまった時のための様々な情報をお届けしたいと思います。
突発性難聴を治すには入院が必要か?
突発性難聴を治す方法は症状が重すぎるのなら手術が必要になりますが、基本は点滴か投薬でビタミン剤や血行不良を改善する薬、およびめまいや炎症を抑える薬を投与することになるのです。
基本的に、症状がそれなりに重い場合は治療の性格上、完治をできる限り確実にしたいという方は入院するのがベストのようです。
しかし、症状がそこまで重くない方は日常生活にそこまで支障はありませんので、通院という選択肢も医師によっては与えてくれるでしょう。
仕事が忙しい人は通院しながらの治療も良いと思いますが、完治する確率を高めるためにも、最初のうちだけは入院した方がいいのではないかと思います。
ただし、ストレス性の突発性難聴の場合は入院によってストレスがかかって悪化するケースもありますので、ケースバイケースとなっていると考えたほうがいいかもしれません。
医師と十分な相談をされることが肝要かと思います。
入院する場合の期間は?
突発性難聴の治療のために入院する必要がある場合は、だいたい1~2週間となります。
聴力の回復が見込める期間は2週間となっているようですが、発見が早ければ早いほど治療期間が短くなるので、2週間よりも早く退院する人もいます。
しかし、聴力の低下が発生していると発症から2週間程度で聴力が固定されてしまうようになるので、できる限りその期間は安静にするためにも、2週間ほど様子を見るためにも入院を続けて治療を受けるケースも多いようです。
そのため、治療期間の目安は2週間と考えるといいでしょう。
治療法は?点滴?
突発性難聴の治療の基本は薬を飲むか点滴になります。
点滴のメリットは効果が早く出やすいこと、そして薬を飲むよりも強く効果が出るということです。
そのため、可能なら点滴を受けることがベストとなるのですが、毎日病院に通うのが辛いという社会人は非常に多いので、症状が軽い方は薬が中心となるでしょう。
早期で症状が軽いのなら、最初のうちだけ点滴を受けてあとは薬の治療に切り替えて過ごすことになるようです。
症状が重いのなら薬では効果があまり期待できないので、入院しての点滴生活となるでしょう。
ただし、薬を使った場合でも症状がなかなか改善しないとか、むしろ悪化したという人は点滴での治療が中心となってしまうようです。
この病気は原因がまだ解明されていないため、複数の薬を同時に投薬されるようになるのですが、そういった事情もあり薬の効果が出る人と出ない人が別れてしまうことも結構あるようです。
治療にかかる費用について【保険は適用可能?】
突発性難聴は健康保険が適用されるので本人負担は3割で済ませることができます。
そのため、症状が軽い人ならば、通院ではなく薬での治療で済ませることができるので初診料を含めたとしても1万円程度で治療を行うことができるでしょう。
しかし、症状が重く2週間程度の入院生活が必要になると一気に費用が上がり、10万円以上かかるようになってしまったりします。
また、治療開始時期が遅れて治療が長期化すればするほど、かかる費用もかなり増えるというこになります。
早い人では1週間程度で治りますが、重症化すると数十年単位で治療をし続ける必要があったりするので、そのような人は何十万円以上の費用が掛かってしまいます。
この病気は厚生労働省が国の指定難病に含まれておらず「特定疾患治療研究事業」の難病には指定されていないので、公費負担はないとのことです。
但し自治体によっては、突発性難聴等に対して県指定の難病と認定し、独自に医療費の助成を行っているところもあるようです。
参考)https://www.navit-j.com/service/joseikin-now/blog/?p=43081
突発性難聴は早い治療が必要?
ほとんどの病気がそうなのですが、特にこの病気は早めに治療を行うかどうかで、その後の治療期間や後遺症の有無が大きく変わってきます。
具体的には発症してから48時間以内なら、高確率で完治すると言われておりますが、1週間以上放置することで、完治する確率がかなり低下して治療が終わっても聴力の低下が残ってしまうようになってしまう可能性が大きいようです。
仮に1ヶ月以上放置していた場合は、治療が困難になってしまって完治することはほとんど無い状態になってしまい、年単位の治療期間が必要になると言われています。
年単位の治療が必要になると、それだけ治療にかかる時間とお金が高くなってしまうので、想像以上の出費がかさむようになるのです。
入院中に外出は可能?
これは病院によって対応が異なると思われます。
いろいろな病院の治療法を見ていきましたし、実際に入院した方々のSNSなどを見てきましたが、対応がバラバラです。
例えば、最初のうちはステロイドの投与量が多かったので外出することはできなかったが、ある程度の入院期間を過ぎてからは外出許可をもらえれば外出できたという人もいましたし、中には外出許可をなかなかもらえず1日だけもらうことができたという人もいました。
そのため、どのような薬を使ったのか、症状の重さはどうなのかで外出できるかどうかは変わってくると考えられると良いでしょう。
ある程度症状が治まれば外出は可能となるようです。
突発性難聴の症状は?
突発性難聴の症状は片耳が突然聞こえなくなるというものです。
稀に両耳に発生することもあるようですが、基本的には片耳が聞こえなくなります。
また、この難聴の症状の前後には耳鳴りやめまいが発生し、ひどい人はそのめまいで吐き気や嘔吐を伴ってしまうようになったりします。
具体的な前兆としては、耳に閉塞感が発生して、聞こえにくくなり、耳鳴りが発生して平衡感覚がおかしくなるといった体の不調が発生するのです。
もちろん、これらすべてが発生するかどうかは個人差がありますが、耳に異常が発生しますので、気がつきやすい症状と言えるでしょう。
完治する?
先に記載していますが、突発性難聴が完治する確率はいつから治療を開始したのかで大きく変わります。
そのため、後遺症が無い状態で完治する人は7割あるという人もいれば、3割ぐらいと答える人もいるのです。
大体1週間以内で治療を開始した人は6割は完治するとおっしゃった医師もいるので、目安は1週間と考えた方がいいでしょう。
発症後48時間以内なら高確率で完治するという報告もありましたので、できる限り早めの治療が大切になります。
後遺症が残ってしまった人は、聴力低下・耳鳴り・ふらつき等の症状が発生するようになるとのことです。
後遺症として耳鳴りが残ると「キーン」という音が突発的に起こるようになるので、その人の聴力以上に音が聞き取りにくくなってしまいます。
静かな場所でも耳鳴りが響くようになると集中することも困難になるのでストレスが溜まってしまうこともあるでしょう。
完治するまでの期間もいつから治療を始めたのかで大きく変わり、1週間で終わる人もいれば半年以上かかる人もいます。
また年齢が若く他の糖尿病や高血圧といった病気を持っていない人の方が治りやすいと言われています。
突発性難聴につきましては次のページやサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では突発性難聴における治療について色々と情報まとめを行いました。
基本的なことですが、病気に気が付いたら早めの治療を開始することで良い結果をもたらしやすくなります。
しかし、現代人は忙し過ぎる人が多いので、我慢できる範囲と思って放置してしまう傾向が非常に強いです。
実際に、休んだ場合、仕事は増える一方なので、病院に行く時間があったら働くという考えが強いのでしょう。
耳が聞こえにくいと思っても風邪として放置するのではなく、まずは診察してもらうことを心がけてくださいね。
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