めまいや吐き気と三半規管の関わり!高血圧を伴う場合の原因は?
三半規管などめまい・吐き気の原因について
体の不調の症状として非常にわかりやすいサインである、めまいや吐き気。
ただ何が原因で起こっているのかは分からないでしょう。
三半規管の問題ということを耳にしたことのある方もいらっしゃるかもしれませんね。
本記事ではそれら症状の原因や三半規管との関わりを深く調べていき、お伝えしたいと思います。
めまいや吐き気と三半規管の関係は?
めまいや吐き気という症状は様々な病気において、起こり得るものです。
ちょっとした咳や鼻水が出ても気にされない方でも、このめまいや吐き気だと、気になってしまうことでしょう。
これら症状の原因の1つに三半規管によるものが考えられます。
三半規管による場合においても、原因はいくつかあります。
まずは良性発作性頭位めまい症について説明します。
これは三半規管の中を満たしているリンパ液にカルシウムの塊が混じってしまって起こるめまい症で、立っているだけなのに目が回る回転性めまいと軽い吐き気が襲ってきます。
さらに深刻なものになるとメニエール病というものがあります。
これは三半規管のリンパ液が必要以上に増えてしまい激しい回転性のめまいや吐き気、耳鳴りや難聴が襲ってきます。
このように三半規管で異常が起こると脳に正しい情報が伝わらなくなり、めまいや吐き気といった症状を引き起こすのです。
三半規管につきましては次のフリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」をご参照下さい。
→ 三半規管
高血圧でめまいや吐き気を伴う原因は?
めまいや吐き気の原因が高血圧の可能性もあります。
一見まったく結びつかないように感じる両者ですが、高血圧の症状でよくあらわれやすいのがこのめまいや吐き気なのです。
まず吐き気の原因は脳の血液循環を保つ機能に異常が出ているため、脳内の圧力が高まってしまい吐き気に関係する嘔吐中枢神経が刺激されることにより起こります。
最初はこのように吐き気だけですが、悪化すると脳に水が溜まる脳浮腫や脳疾患などを引き起こすため注意が必要です。
また、めまいの原因ですが、これは高血圧が三半規管に悪い作用をもたらした結果です。
高血圧の状態になると三半規管への血流が不足することがあります。
そうすると平衡感覚が失われてしまいめまいへと繋がるのです。
高血圧から心不全に繋がる場合もあります。
心不全に関しましては次のページを参考にしてください。
生理前に起こる場合の原因は?
女性の方に必ず起こる生理とそれに伴う体の不調によく悩まされていることでしょう。
特にめまいや吐き気という症状が生理前に起こることで生理前の時期はしんどい思いをされている方も多いのではないでしょうか?
具体的な原因を記載しますが、まず吐き気というのは「気持ち悪い」という症状から出るものです。
この吐き気やムカつきは「プロスタグランジン」という物質が生理の直前に分泌されるために起こることが考えられます。
この「プロスタグランジン」は胃を収縮させる働きも持っており、吐き気やムカつきの原因となっているのです。
次にめまいについてですが、自律神経の乱れ・ホルモンバランスの乱れ・血流が悪いなどが原因とされております。
またこれらの症状が生理前ではなく生理中で起こる方もおり、症状は人それぞれであるといわれております。
動悸が起こりめまいや吐き気を伴う原因は?
極度の緊張など明確な理由がわかる動悸ではなく、突如として動悸が激しくなり、めまいや吐き気が伴って非常に苦しい状態になることがあります。
考えられることはいくつかありますが、代表的なものは自律神経失調症でしょう。
この病気は世間でもよく取りざたされており耳にした方も多いかと思います。
自律神経失調症の原因はストレスや不規則な生活習慣が原因であるとされており、症状の出方も性格やストレスの感じ方によって人それぞれとなっております。
その他にも睡眠不足による低血圧が原因で身体に血液がまわらない状態になってしまったために動悸・めまい・吐き気が起こることもあります。
自律神経につきましては次のページをご参照ください。
貧血を伴う場合の原因は?
多くの女性が悩まされている貧血ですが、この貧血にめまいや吐き気がワンセットとなって起こることがよくあります。
非常に不愉快ですよね……
この貧血という症状はシンプルに言うと血液が薄くなってしまう状態のことです。
薄くなってしまうと酸素を身体に送り出す機能も低下してしまい様々な症状があらわれます。
この様々な症状の中にめまいや吐き気が含まれるのです。
その他にも息切れや眠気といった症状があります。
貧血によるめまいは三半規管の異常によるめまいとは異なり目の前が真っ暗になる「めまい立ちくらみ」の症状が多いと言われております。
これらの症状がひどい場合への対策はとにかく安静にして楽な態勢で落ち着くのを待つことが推奨とされておりますが、それでもよくならない場合に医者に相談することをおすすめします。
貧血につきましては次のページを参考にしてください。
ストレスとの関係は?
現代社会の最大の敵であるストレス。
このストレスが原因でめまいや吐き気といった症状が出る場合もあります。
ストレスによるめまいは自律神経の乱れが原因です。
ストレス性のめまいは雲の上を歩いているようなフワフワするめまいや、天井が回転してしまうようなぐるぐるするめまいがあります。
また、ストレスによる吐き気には名前がついており「心因性嘔気」や「神経性嘔気」と呼ばれております。
何故こんなことが起こるのかというと、ストレスによって胃の中の圧力が増してしまい胃の中の内容物が逆流することや胃酸が多くなってしまうことが原因となっております。
このめまいや吐き気の最大の特徴はどんなに苦しんでいたとしても病院では異常が見つからないことがほとんどであるということです。
つまりめまいがしんどくて耳鼻科に行っても内耳や中耳には異常がないため「異常なし」と診断されてしまうということです。
ストレスからうつ症状に繋がることがあります。
うつに関しましては次のページを参考にしてください。
熱中症で起こる場合もある?
夏場の高温状態でよくある症状の一つが熱中症でしょう。
熱中症には吐き気・めまい・頭痛・ふらつきといった症状が確認されております。
熱中症は体温調節がうまくできなくなる事によって起こる不調の症状を総称したものです。
よくある原因が高温多湿環境下で長時間いて水分が不足することによって引き起こされるものです。
ちなみに熱中症にもレベルが存在しており、めまいや軽度の症状で吐き気は中度の症状とされております。
重度の物となるとけいれんや意識障害も引き起こされます。
病院に行くラインは中度とされており中度の症状が出た場合には早めに病院に行くようにしましょう。
熱中症に関しましては次のページをご参照ください。
花粉症で頭痛や吐き気・めまいが出る場合もある?
花粉症が原因で頭痛・吐き気・めまいといった症状が出ることもあります。
一種のアレルギーである花粉症は人によっては全く症状が出ない無害のものだけれど、ひどい人は本当にひどい症状をもたらすものです。
ここで花粉症による頭痛・吐き気・めまいの症状について言及していきます。
全く関係ないと思われるこれらの症状ですが、実は結びつけることができるのです。
まず頭痛や吐き気の原因は鼻づまりによる酸素不足です。
鼻づまりによって脳に酸素が行き届かなくなったことが原因で吐き気や頭痛を引き起こします。
次にめまいの原因ですがこれは内耳が鼻と繋がっていることで鼻づまりの影響が内耳まで及ぼしてしまうことです。
鼻づまりの症状が発生すると内耳を刺激してしまいめまいを引き起こしてしまいます。
吐き気につきましては次のページも参考にしてください。
対処法について
めまいが起きた時の対処法は安静にすることです。
動くのが危険な状態ですので、できるだけ安静にしてください。
ネクタイやベルトなどの身体を締め付けるものは緩めましょう。
人によっては光や音によって悪化する人もいますので、できる限り日陰に行って静かな場所に移動しましょう。
車やバス、電車などの移動中だった場合は降りて休みましょう。
歩いている時にめまいが発生した場合も、できる限り安全な場所に移動して休むようにして下さい。
歩けないことも多いので、その場合は周囲の人に助けてもらいましょう。
吐き気が起きた時の対処法は吐き気止め薬を飲むとか、炭酸水を飲むとか、フリスクなどのミントタブレットを食べるのも有効です。
これが両方とも同時に発生している場合はメニエール病の可能性が高いので、血行不良を改善させる必要があります。
リンパ液の流れが問題となっていることが多いので、できる限り安静にしつつ水分補給をしっかりと行ってください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
めまいや吐き気は様々なことが原因で起こりうる症状ではあり、どのような病気であるのかを特定するのは困難であることがよくあります。
必ずこれらの症状には他の症状もあったりしますので、それらを吟味して病気を特定したりするようです。
ストレス性のものが原因であった場合、病院によっては「異常なし」と診断されてしまうため、原因がよく分からなかったりします。
その場合はストレスがかかっていないかチェックしてみましょう。
LEAVE A REPLY