目のヘルペスは失明の危険がある?頭痛など症状や治し方は?
目のヘルペスの症状や治し方について
ヘルペスは角膜や目の周りに発症することもあり、症状が悪化すると最悪失明もあるのではないか?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
またヘルペスは頭痛を引き起こすこともあるとも言われている嫌なものですが、治し方を皆さんはご存知でしょうか?
本記事では目のヘルペスは失明の危険があるのか、頭痛など症状や治し方についてお伝えしたいと思います。
目のヘルペスは失明の危険がある?
目のヘルペスは目の周りにできているものなら失明の危険性まではありませんが、角膜ヘルペスになった場合は失明する可能性があります。
適切な治療を行わなかったり、放置されてしまうと失明の可能性が高まりますが、抗ウイルス薬が開発されたおかげで効果の高い治療が行われるようになり、失明する確率は著しく低下しました。
使う薬はアシクロビルという眼軟膏で上皮型の角膜ヘルペスであった場合はこれだけでほぼ完治するようです。
しかし重症化してしまったり免疫力があまりにも低下している場合はこの抗ウイルス薬だけでは足りなくなってしまうので、点滴や抗ウイルス薬の飲み薬を併用することがあります。
もともとヘルペスは再発しやすい病気であるため、何度か再発してしまうとついつい自己判断で残っていた眼軟膏を使用してしまう人がいますが、適当に眼軟膏を使用すると最悪ヘルペスウイルスが薬に対しての耐性を得てしまう可能性があるので適当に使うのは良くありません。
症状について
ヘルペスは一般的には口の周りで水ぶくれが出る症状として知られていますが、目の角膜や目の周りでヘルペスが出ることがあります。
角膜ヘルペスに感染した場合は目ヤニや目の充血や異物感、または視力低下といった症状が出てきます。
それ以外にも角膜の外側を覆っている上皮にヘルペスウイルスが感染した場合は木の枝のように潰瘍が広がっていき、その下の層の実質に感染した場合は白く丸く濁っていきます。
目の周りやまぶたにできた場合の症状はかゆいと感じたりチクチク・ムズムズするような痛みが生じるようになるでしょう。
それ以外にも水ぶくれのような腫れが生じることがあります。
目のヘルペスと頭痛の関係は?
ヘルペスが発症してしまうと頭痛が生じるようになることがあります。
考えられるのは片頭痛・群発型頭痛・後頭神経痛・ヘルペス脳炎といったところでしょう。
これらは全てヘルペスが原因で発生する頭痛の要因で、片頭痛はヘルペスウイルスが頭部の神経を刺激してしまい血管を拡張して片頭痛を起こすことになります。
群発型頭痛はヘルペスウイルスが頭部神経を刺激して目の後ろあたりの動脈を拡げてしまって頭痛を引き起こします。
後頭神経痛はヘルペスが発症したことによって後頭部の神経に炎症が発生するようになり強い痛みが発生するようになります。
ヘルペス脳炎は単純ヘルペスウイルスが三叉神経節などに侵入し、そこから脳まで登ってしまった場合に発症するもので、頭痛を伴いますが最悪命に関わる可能性もある危険な脳炎です。
病院は何科に行く?
目のヘルペスは角膜ヘルペスなら目の病気であるため眼科になりますが目の周りの皮膚であるなら皮膚科になります。
角膜ヘルペスの診断には眼科にしかない検査器具が必要になってしまうので、必ず専門の科を受診するようにしてください。
眼科の場合は専門性が非常に高い科になっているので、他の科にいって診断してもらわないようにしましょう。
目の周りの皮膚に症状が出ている場合は皮膚科に行くのが一番ですが、それ以外にも内科や婦人科でも診てもらうことができます。
しかし、確実性が高いのは皮膚科なので皮膚科を受診するようにしてください。
軟膏が効く?
角膜ヘルペスに感染した場合や、目の周りにヘルペスができた場合でも軟膏を処方されるようになるでしょう。
処方されている軟膏は先に挙げた抗ウイルス薬のアクシロビルになるので、それ以上ヘルペスウイルスが増殖するのを食い止めてくれます。
目の周りにヘルペスができた場合でも角膜へ進行しないようにするのが大切なので、必ず軟膏を言われた使用期日まで使うようにしてください。
角膜ヘルペスだった場合はそれ以外にも紫外線予防のために眼帯を取り付けたりするので、どこまでの対処法をとったらいいのかは医師に確認するようにしてくださいね。
治し方について
まず基本ですが病院に行くことです。
目の周りに出ているヘルペスなら抗ウイルス薬の軟膏や飲む薬を処方されることになるでしょう。
角膜ヘルペスだった場合は抗ウイルス薬の眼軟膏や飲み薬を処方されます。
大切なことはこのウイルスは死滅させることができないため、再発しやすいということです。
そのために大切なことは再発予防となります。
免疫力や体力が低下してしまうとヘルペスウイルスが暴れだしてしまうので、とにかく食生活や日常生活を改善して規則正しい生活を送り、適度な運動を行うようにし、必ず3食とるようにし、栄養バランスを考えた食事をとるようにしましょう。
非常に当たり前の事なのですが、免疫力を落とさないためにはこのような単純な方法しか存在しないのです。
目のヘルペスは人からうつる?原因は?
目のヘルペスや口の周りのヘルペスは基本的にヘルペスウイルスが原因となっていて、このウイルスは非常に感染力が高いことで知られています。
そのためこれらのウイルスは高確率でうつることがあるでしょう。
しかし発症するかどうかは人それぞれの免疫力によって左右されるため、感染してしまった人でも発症するまでは全く気が付くことはないでしょう。
感染経路は直接的な接触の他にもタオルやグラスなどを媒体として感染することも考えられます。
とにかくヘルペスウイルスが手に付着した状態で眼をこすったりすれば当然ウイルスが目に付着してしまい感染することになるので、そうならないためには手洗いやうがいはまめに行う必要があるのです。
再発しやすい?
角膜にウイルスが感染することで発症する角膜ヘルペスは視力を失う可能性もあるので、ヘルペスの中でもかなり気を付けなければならない病気です。
この眼のヘルペスは「口唇ヘルペス」の原因である単純ヘルペスウイルス1型によって引き起こされる症状で、一度感染すると再発する可能性は高いと言われています。
発症確率については諸説ありますが4人に1人が2年以内に再び発症するようです。
単純ヘルペスウイルスは感染力が非常に強く、一度感染してしまうとウイルスが神経細胞が集まっている神経節に潜り込んでしまうので、弱っている状態になるとすぐに発症してしまうようになるようです。
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予防法について
予防法はいたってシンプルで、免疫力を低下させないことです。
そのためにはストレスを溜めないことや疲れたら休むようにすることが大切になります。
正直、会社勤めの方にとっては非常に難しいとは思いますが、休める時には休まないと再発する危険性が高まってしまうので可能な限り休むようにして下さい。
それ以外にも紫外線を受け過ぎるとヘルペスが再発する可能性が高まると言われているので、登山やキャンプなどを行う際には紫外線予防をしっかり行ってください。
ヘルペスにつきましては次のページも参考にして下さい。
ヘルペスの原因【口角や唇など顔・手指・陰部】はストレス?
ヘルペスの症状【唇・鼻・喉・口内・目・お腹】と治療法
口唇ヘルペスはうつる?早く治すには病院で治療?市販薬は?/a>
ヘルペス脳炎の治療後の後遺症は性格変化?原因や診断法は?/a>
目のヘルペスにつきましては次のサイトも参考にしてみて下さい。
京都府立医科大学眼科 単純ヘルペスウイルスによる目の病気
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では目のヘルペスは失明の危険があるのかおよび頭痛など症状や治し方について説明しました。
角膜ヘルペスは失明する危険性のある非常に厄介な病気であることがわかりましたね。
そして確実に感染を予防する方法はないため、発症しないためにも免疫力を落とさないようにすることが大切であることも分かりました。
日本人の多くが感染しているヘルペスウイルスですが、免疫力さえ落とさなければ発症することも無いので健康管理やストレス発散が大事であると言ことでした。
本記事がヘルペスにおける参考として皆さんのお役に立てるものとなれば幸いに思います。
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