湿疹の種類と症状は?治らない原因や治療・予防法は?
湿疹の種類と症状や原因・治療法について
湿疹の種類は非常に豊富で症状から原因を特定するのはなかなか大変なものとなっております。
しかし原因を特定しないと治療方法がわかりませんので、でき得る限り原因をみつけたいこところです。
このようなことから予防するのが大変と言われております。
本記事では湿疹の種類と症状および治らない原因や治療・予防法はどのようなものなのかを中心にお伝えします。
湿疹とは
湿疹とは皮膚表面で起きている炎症のことです。
つまり皮膚炎と同じことを意味しているので、皮膚炎=湿疹と考えていただいていいでしょう。
この湿疹がどうしてできるのかというと、体の中にある刺激に対する防御装置である免疫システムが過剰に働くことで炎症が発生することで起こります。
この免疫が過剰に働くことが「アレルギー反応」というもので主な湿疹の発症するメカニズムとなっています。
この反応によって発疹・痒み・痛みといったものが出てくるようになるのです。
これ以外にも皮膚の許容限界を超えた刺激物が肌に接することで、皮膚の細胞に障害が発生して湿疹が発生することもあります。
湿疹の種類と症状
湿疹は種類がかなり豊富にあります。
そのため全てではなく比較的よくあるものを下記に記載します。
①接触性皮膚炎:アレルギー反応を起こすものが接触した時にその部位に発生する皮膚炎、別名かぶれ、それ以外にも酸などの化学物質や昆虫の毒に触れると発生し、症状は湿疹以外に水ぶくれが生じて痒みも起きる
②脂漏性皮膚炎:皮脂の分泌が多すぎることが原因で、頭や鼻の周りそしてTゾーンによく湿疹が出る
③アトピー性皮膚炎:花粉症や喘息といったアレルギーを持つ人に多く起きるもので、強い痒みを伴う湿疹で慢性的に繰り返す
④手湿疹:主婦業を行っている主婦によく出る湿疹で、家事の後に手にブツブツが現れるようになる
⑤汗疹性湿疹:別名あせも、汗が大量に流れた時や蒸発しにくい環境で汗管内(かんかんない)に汗がとどまってしまうことで、汗管内の汗が周りの組織に漏れて水疱を作る皮膚炎で紅斑や痒みがある
⑥皮脂欠乏性湿疹:皮膚のバリア機能が無くなり角質の剥がれが生じる、肌がガサつき白い粉をふいてひび割れが発生しかゆみと痛みが生じる
⑦神経皮膚炎:肌の色が灰白色になって強い痒みが生じる
⑧貨幣状湿疹:ブツブツとした湿疹が出て小さな水ぶくれができることがあり、患部の皮膚組織が剥がれてリンパ液が出て湿潤状態になる
色々記載しましたが、まだ湿疹のカテゴリーに入っているものは存在しています。
すべて記載すると膨大な量になるので、比較的有名なものを記載させていただきました。
治らない原因は?
湿疹が治らない理由は原因が特定されていないため治療の方法も確かなものではなく正しい治療ができていない場合か、食生活や生活習慣と結びついているアトピー性皮膚炎のように完治するのが非常に難しい皮膚炎になっていることが考えられます。
それ以外には肝臓病・糖尿病・腎臓病・悪性の腫瘍などの内臓の疾患が原因で湿疹が出ている場合です。
この状態では皮膚の状態を抑えようとしても、別の疾患が原因となるので、そちらを先に治さない限り湿疹は完全には治らないでしょう。
肌に出てくる症状は皮膚科で診るのが基本となりますが、内臓の疾患から症状が出ている場合は皮膚科では判断がうまくできず「とりあえず○○の薬を出す」といった対応をされて終わってしまうこともあるので、症状が長く続いた場合は経験が豊富な名医に診てもらうようにしてください。
実際に普通の皮膚科では「湿疹です」の一言で皮膚の薬を処方されたものの症状が全く治らない人が、スペシャリストに相談したら「これは胃が弱っている証拠、湿疹の治療ではなく胃薬のほうが大切、胃薬を処方するから10日は服用するように」と言われて、その通りにしたら治ったというケースもあるので、医師の知識や経験によるところが非常に大きいことが解ります。
検査方法について
湿疹はまず視診で判断しますがその原因を血液検査などで調べます。
ただし、この血液検査によって原因が簡単にわかるわけではなく、現代医療では血液検査によってはっきりと原因がわかることはまだ稀のようです。
そのため血液検査以外の検査を行うことになります。
代表的なものがパッチテストで、いわゆる湿疹の原因を特定するために行うものとなっています。
まず、顔にできた場合は化粧品や洗顔、首なら衣類やネックレスといったようにある程度のあたりをつけ、原因になりそうなものを選びパッチテストを実行するようです。
やり方はテストする物質を水や軟膏に溶いて24or48時間ほど背中等に貼り付けを行い、時間が経過したら剥がして反応があるかを確認します。
このパッチテストによって原因が特定されることも多いのですが、内臓疾患や免疫力低下によるアトピー性皮膚炎の症状の再発の場合はパッチテストでも判明しないので注意が必要です。
治療法について
湿疹の症状が軽い場合は、放っておいても自然治癒する可能性が高いです。
今では大衆薬の効能も上昇しているので、病院に行かないで薬局の薬を利用して自己対応するケースも良くあります。
そのため、症状が軽いなら薬局に行って薬剤師と相談し、薬を選んで対処するのも有効でしょう。
しかし、確実なのは皮膚科に行って相談することなのでまずは皮膚科に行きましょう。
この時最もいいのが、そこそこ大きい病院でアレルギー科も備わっている病院に行くことなので、初めて皮膚科に行かれる方は大きめな病院に行くといいでしょう。
湿疹は慢性化するとなかなか治らなくなるので、症状が1~2日で治らないなら皮膚科に行きましょう。
予防法について
湿疹を完全に予防する方法は確立されていません。
しかし、悪化させる要因はある程度解ってきているので、そこから遠ざかることが大切になります。
まずは、皮膚のバリア機能が弱くならないように常日ごろから皮膚の抵抗力を強めておきましょう。
そのためには偏った食事・睡眠不足・不規則な生活は絶対に良くありませんので気を付けてください。
これらは湿疹以外にも皮膚が荒れるといった肌トラブルの原因にもなるので、肌を気にする人は気を付けるといいと思います。
また、皮膚は腎臓・肝臓・胃・腸などの内臓のトラブルによって何らかの症状を誘発することが多いので、皮膚のためというよりは体全体を健康に保つことを意識してください。
それ以外にも、溜まりすぎたストレスや疲労も免疫力や抵抗力を弱める原因となってしまうので湿疹が起きやすくなってしまいます。
ストレスは現代病なので完全に無くすことはできませんが、自分なりのストレス解消法を把握して休日はリフレッシュできるようにしましょう。
湿疹と発疹・蕁麻疹との違い
蕁麻疹と湿疹と発疹は非常に症状が似ているため区別がつかない人も多いでしょう。
一つ一つ説明していきましょう。
まず発疹というのは皮膚に発生する皮膚炎などの症状全般のことなので、湿疹も蕁麻疹も全部発疹です。
なので、はっきりとした差があるのは湿疹と蕁麻疹となります。
まず、湿疹と蕁麻疹は似ているようで症状が異なります。
湿疹は発症したらしばらく継続し、発症した後は赤いブツブツした発疹が水疱になってかゆみが発生し始めます。
蕁麻疹は発疹が急に出て急に消えるものです。
湿疹と似たような赤いブツブツが出て激しいかゆみがに襲われることも多いのですが、気がついたら症状が勝手に治まってしまうというものです。
湿疹に関しましては次のページも参考にしてください。
頭皮湿疹のストレスなど原因は?かさぶたなど治療法や市販薬は?
湿疹の種類や症状につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
ROHTO 湿疹の主な症状・種類
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では湿疹の種類と症状にはどのようなものがあるのか、治らない原因や治療・予防法はどのようなものなのかを中心にお伝えしました。
湿疹の種類は本当に豊富で、症状だけでは特定するのはなかなか難しいものがあります。
もし湿疹が発生したのなら、心当たりがある原因を追究するところから始めて、全く心当たりがないのなら内臓疾患やバリア機能の低下を疑って生活習慣の見直しを行うようにしてください。
そして、症状がなかなか治らないなら病院に行き症状の特定と原因の特定をしましょう。
LEAVE A REPLY