水虫の病院での治療法や期間は?市販薬・酢・お湯で治る?
病院・酢・市販薬など水虫の治療法
水虫は日本人の多くを悩ませる症状で、病院で長い期間、治療を受けている方もいるでしょうし、家で治療をするために市販薬を試したり、お酢やお湯を使った民間療法を試している人もいるでしょう。
本記事では水虫の治療方法や治るまでの期間などを中心にお伝えします。
水虫の病院での治療方法は?
水虫の治療方法はどの水虫なのかを判別させるために顕微鏡検査と血液検査を行います。
その後、薬による治療が中心となります。
基本的には塗り薬が処方されるようですが、必要に応じてラミシールとイトリゾールといった飲み薬が使われることもあるようです。
ラミシールの場合には一定期間は連日で服用しつつ血液検査を定期的に行い、イトリゾールの場合には服用は飲んで休んで飲んで休んでといったサイクルを繰り返し行います。
イトリゾールでは血液検査は最初のみで定期的に行う必要はないようです。
ただし、治療が終了したら終わりというわけではなく、再発していないかを確認するために経過観察は続けることになるでしょう。
もし、6ヶ月以上薬を使っても効果が出ない時は医師の判断で治療を切り替えるかどうか決めることになります。
水虫は「治った」と判断した2人に1人は再発するとすら言われている厄介なものなので、しっかり治療する必要があります。
爪の水虫の治療方法は?
爪水虫は市販薬がほとんど効きかないようです。
それは市販の水虫の治療薬は足水虫を治すために作られているので爪水虫用ではないからのようです。
そのため、治療をしたい場合は病院で処方される飲み薬を使ったほうがいいでしょう。
さらに、爪水虫は爪自体が生え変わるまでに時間がかかるために治療期間も長くなりがちなので継続して薬を服用するようにした方が良いでしょう(具体的な期間は医師に確認しましょう)。
割高になりますが爪水虫はレーザー治療を行うこともできるので早く治したい場合は医師に相談してみましょう。
治療期間は?
他の病気と一緒で発症している部位は症状の進行度合いで治療期間も変わってきます。
まず、足水虫の場合は適切な治療を施せば2ヶ月もあれば治ると言われています。
しかし爪水虫の場合は時間がかかってしまい6ヶ月はかかると言われているのです。
もともと爪は薬を塗り難い部位でもありますし爪の伸びるスピード事態がゆっくりで、爪の根本が指の先端まで伸びるまでに6ヶ月はかかり、きっちり生え変わりが行われないと治ったと判断できないことが多いようです。
従いまして半年以上かかると説明する医師が多いようです。
市販薬でも治る?
水虫の治療において先ほどの説明でも想像できた方もいると思いますが、爪水虫になった場合は内服薬での治療が基本になるので市販薬は効かないと考えた方がいいでしょう。
なので、水虫を市販薬でどうにかしたい場合は爪水虫になっていないかをまず確認してください。
爪水虫じゃないなら市販薬でも治る可能性はあります。
一昔前までは1日に数回の使用は当たり前でしたが、最新の薬では1日1回風呂上がりに使うだけでOKというものもあるようです。
どの種類が最も効果があるとは言えませんが、それぞれの特徴を大まかに説明すると液剤は患部に広めに使うことができますが浸透しづらいことと悪化している時はアルコールのことも考えて使えないことが多いでしょう。
クリーム済は皮膚に有効成分が長くとどまることができ浸透性が高いので医師からは高確率で塗り薬はクリーム済を処方されます。
症状が軽くても再発予防で塗るといいですね。
他にも軟膏タイプのものもありますが、べたつくことが多いので好まれていません。
しかしながら、刺激が少ないものが多いので症状が重く痛みなどがある時は有効と言えるでしょう。
他にもスプレー済やパウダー済もありますが、個人的にはやっぱりクリーム済がおすすめです。
市販薬を購入する際には薬剤師さんと相談して決めるといいでしょう。
酢が効果的という話も?
民間療法の一つとして水虫にはお酢が有効という説があります。
しかし、医学的な観点からすると正式に効果があると証明されていないので、医師からするとあまりおすすめしていない方が多い印象を受けます。
むしろ皮膚が弱い方はお酢が刺激になって悪化することもあるようです。
希釈法やビニール袋活用法などの種類がありますが、個人的にはお酢を使った治療を行う前に薬を使った治療を行った方が良いと考えております。
熱いお湯が効果的という話も?
民間療法の一つに熱療法というものがあり、白癬菌が熱に弱いことを利用したものです。
これは水虫の原因となる白癬菌は60度以上の温度に1秒以上さらすとほぼ死滅すると言われているので、有効であると言われているのです。
そのため、熱湯を使った民間療法が有効だと言われているのですね。
ただし、この説には続きがあって、40℃の低温でも時間を長くすれば殺菌が可能と言われているのです。
しかし、本当に効果があるという声はそこまで拾えなかったので、お湯のみに頼るのは避けたほうがいいと思われます。
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治療にかかる費用は?
病院での水虫の治療にかかる費用は初回診察はだいたい3000円程度におさまるでしょう。
しかし、爪水虫のような治療期間が長いものになった場合、結構費用がかかります。
実際の薬の費用は塩酸ブテナフィンのような塗り薬が処方された場合、20gでだいたい600円なので、月に1回通った場合、薬代で6ヶ月で3600円になります。
安い方のトルナフタートの場合は20gでだいたい220円と言われているので6ヶ月で薬代が1440円となるでしょう。
ただし爪水虫の場合は塗り薬が使えないので飲み薬が中心となりますが、飲み薬は結構高めでイトラコナゾールを使った場合は診察料と薬代を含めておそらく3万円以上かかるでしょうし、テルビナフィンでも同様に3万円ぐらいは治療までにかかるでしょう。
なので、飲み薬や塗り薬、そして診療代などをもろもろ含めて治るまで3~5万円は最悪かかると思ったほうがいいでしょう。
水虫の症状について
ここで水虫の症状について触れておきたいと思います。
水虫の症状はどの水虫になっているかによっていくらか変わってきます。
まず指の間に生じる「趾間(しかん)型」の水虫になった場合は足の指の間の皮膚が剥がれて赤く腫れあがり、かゆみを覚えるようになるでしょう。
次に足の裏や側面などの毛が生えていない皮膚で、さらに厚くなっている部分によく発症する「小水疱(しょうすいほう)型」の水虫になった場合は小さ目の水ぶくれが多数出るようになって赤く腫れあがってかゆみを伴うようになるでしょう。
次に水虫だとは気が付きにくい足の皮膚が分厚く硬くなっていく「角質増殖(かくしつぞうしょく)型」の水虫になると、水疱やかゆみが発生するわけではないので気が付かない人が多いです。
これはガサガサしてひび割れを起こすようになりますが、皮が剥けて床に落ちることでそこから別の人に感染することが非常に高く厄介な水虫の一つと言えます。
自然治癒することもある?
水虫は自然治癒はするものではありますが、水虫だと気がつくぐらいに悪化した段階だともはや自然治癒できる領域は超えているようです。
つまり、感染したとしても免疫力がある人は特に症状が出ない状態で気がつかずにひっそりと治っていると言うことです。
これは自然治癒とは言えますが、皆さんが求めている答えではないでしょう。
ぱっと見ただけでわかるような水虫になってしまった方は、自然治癒することはないと考えた方が良いでしょう。
むしろ放置することで悪化するようです。
涼しくなったら症状が治まるという方もいるでしょうが、それは自然治癒しているわけではなく原因となっている白癬菌は角質層の奥深くに存在しているので、また気温が高くなって湿度が高い時期になると発症してしまうでしょう。
これは治ったのではなくただ単に潜んでいるだけなのです。
治療をすることなく、1年越しに再発をしてしまう状況を繰り返してしまうと、慢性化していってしまい治療が困難になってしまいます。
発症が確認できた段階で早めに手を打つことが最も有効的な方法となっているようです。
水虫の治療は自宅でもできる?
水虫の治療は自宅でもできると言われていますが、爪水虫の場合は市販薬では治らないようなので自宅での治療は考えないほうがいいでしょう。
どうしても、病院に行きたくないという方もいるようですが、一番確実に治す方法は内服薬や塗り薬をもらってそれを使いつつ患部を毎日きちんと清潔にして乾燥させることなので、自宅だけでどうにかなると考えないほうがいいと思われます。
治療が遅れて悪化してしまい足水虫以外に爪水虫になってしまうと治療期間が延びてしまうので、早く治すためにも足水虫の段階で診てもらうといいでしょう。
水虫に関しましては次のページも参考にしてください。
水虫の治療につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
JA長野厚生連 佐久病院 薬剤部のお薬情報 水虫の治療と治療薬について
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では水虫の治療方法や治るまでの期間を中心にお伝えしました。
水虫はうつらないのならば自己責任として自宅療法を試みるのも良いかもしれませんが、高確率でうつるものなのでいち早く治したほうが良いかと思います。
従いまして、できる限り病院に行って薬を処方してもらった方が良いでしょう。
その方が自分のためにもなりますし結果的に同居人のためにもなるように思います。
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