骨折の痛みはどのくらいの期間続くか!緩和には痛み止めの薬は有効?
骨折の痛みの症状や原因【メカニズム】と緩和する方法や再発について
骨折の痛みというのはその瞬間に最も強く感じるものではありますが、それ以降も長く続くことがありどのくらいの期間悩まされるのか気になることもあります。
緩和するためには痛み止めなどの薬に頼るしかないのでしょうか?
本記事では骨折の痛みの症状や原因そして痛む期間や対処法などついて触れてみたいと思います。
骨折の痛みははどのくらいの期間続く?
痛みがひどくなる期間は、骨折した時の最初のサイクル「炎症期」が該当しており、1週間から2週間程度が目安と言えるでしょう。
もちろん、その人の回復力や折れた場所、骨折のレベルによっても痛みの頻度や期間は変わってきますので、目安程度に捉えて下さい。
ただし、尾骨骨折のような外部からのテコ入れが難しい部位は、自然治癒が基本となり、痛みがかなり長く続く傾向があるようです。
後遺症で痛みが残るケースもるとも言われており、10年経っても痛いと感じる人もいるようです。
痛みを緩和する方法
痛みを減らす最大級の方法は冷やすことです。
骨折をしてしまった人への応急処置は、ほとんどが骨折してしまった場所を添え木などを使って固定し、冷やすというやり方になるのですが、それは患部に発生する炎症を抑制することにつながるので、痛みを和らげる効果を発揮してくれるのです。
また、血の巡りが良くなればなるほど痛みが悪化することも多いので、お風呂などの血行促進作用が強い行為は減らした方がいいでしょう。
痛み止めの薬は有効?
骨折した後にも痛みは続くので、その痛みがあまりにもひどい人は医師から痛み止めなどの薬が渡されたりもするでしょう。
また、炎症作用を抑えることも重要視されるので、痛み止め以外にも解熱作用や消炎作用のある薬を処方されることもあるでしょう。
例えば、ロキソニンなんかは痛み止めとして優秀ですが、解熱作用などもあるので骨折した時の薬としては使い勝手が良いようです。
痛みが強く感じる方は、痛み止めの座薬を使うこともあるでしょうし、直接注射をすることもあるでしょう。
この辺りは担当の医師と相談しながら、進めて行きましょう。
骨折の症状の特徴
骨折は傍から見てはっきりと折れているという状況のものもありますが、中には気が付かないけど折れていたなんて骨折もあります。
皮膚などの表面上には傷がない骨折を皮下骨折や単純骨折と言うのですが、これがなかなかに気が付かないこともあるとのことです。
ですが、基本的に骨折をしてしまうと周辺が腫れて痛みを伴い、軽く押しても痛い圧痛の状態になってしまいます。
骨折部位に力が加わることでも、痛みを感じるようになるでしょう。
ろっ骨などの部位でも力が加わると痛みが出るので上半身をひねるなどの動作で違和感と痛みを感じるようになります。
ちなみに、骨折による痛みは骨折の度合と結びついていると考えられており、小さな痛みが続くのならひび程度であり、強い痛みが続くのならその骨折はかなり重いということになるようです。
痛みによって重症度を判断するヴィジュアルアナログスケールというものもありますが、これはこの考え方からきているのでしょう。
骨折時の痛みのメカニズム
実際のところ骨の組織自体に痛みを感じる神経はありません。
しかし、骨折すると痛みが出ます。
その理由は骨の周りを覆っている骨膜や筋肉などの組織が傷ついて炎症が発生してしまうからです。
また、骨折すると血管や筋膜が傷つくのでこの部分からも出血してしまい、痛みが出るようにもなるでしょう。
また、患部に力を加えることで圧痛が出るようにもなります。
この炎症にもサイクルがあり、まず骨折が発生すると骨のかけらや内出血した血液などを取り除くために免疫細胞が大きく動くのですが、この時は腫れが生じて圧痛が出るようになります。
骨折して2日から3日がピークで「炎症期」と呼ばれています。
炎症期が終わると、新しい骨が形成される「修復期」に入り数週間から数カ月は続くことになります。
最後は元の正常な状態に骨を戻す「リモデリング期」に切り替わるのです。
これは何カ月間も続くとのことです。
骨折して痛くないこともある?
あるかないかで問われた場合は、あるという答えになるでしょう。
実際に骨折したことがある人なら分かるのですが、基本的には折れた瞬間というのは非常に痛いですし激痛が走ります。
今でも思い出せるほどです。
しかし、かなり軽い骨折だと気が付かないこともあるのです。
例えば、スポーツ競技中の興奮状態だとアドレナリンが出ていることから痛みを感じにくいので、軽い骨折だと骨折した瞬間には気が付かないことがあるとのことです。
ただし、落ち着いてから痛くなるので、やがては気が付けるでしょう。
また、疲労骨折のような蓄積してしまった骨折でも痛みが少ないことが多く、気が付かないこともあると言われております。
一旦痛みが無くなった後に再発することもある?
骨折の痛みがピークになるのは骨折をしてから2~3日で、痛みが続くのは1週間や2週間と言われておりますが、ピークを過ぎた後にも痛みが再発することもあるようです。
実際に骨折した時にダメージを受けるのは、骨だけではなくその周辺の神経や筋肉も該当しているので、神経や筋肉のダメージが残っていて痛みが再発するケースもあるとのことです。
これはトラウマや筋肉に残された違和感からきているかもしれないとのことですが、再発したのなら骨ではなく筋肉などを疑った方が良いと言われております。
また、骨折が治りかけている時にお酒を飲むと細胞の再生を阻害してしまうことがあり、その結果治りかけた部分で痛みが発生する可能性があるようです。
従いまして、完全に治るまではお酒は控えた方がいいですね。
早く治すポイントは?
骨折を早く治す方法は骨に必要な栄養素であるカルシウム、カルシウムの骨の沈着を補助するビタミンK2、カルシウムの吸収効率を上昇させるビタミンDを摂取することではありますが、これは基本的なことなので、もっと早く治したいという方は更に色々と工夫が必要です。
たとえば、超音波骨折治療という方法もあります。
骨と何ら関係ないと思われるかもしれませんが、超音波治療をすると骨の癒合が促進されるようになりますので、早く治る可能性が高まるのです。
そのため、リハビリも短期間で終えられる可能性が高まります。
やり方もシンプルで、超音波を当てる部位にベルトを巻いて、超音波の出る部分にジェルをつけて装着してスイッチオンの後は20分程度放置するだけです。
一般的な骨折の治療は自然回復となりますが、今ではこのように超音波を使うことが促進されるようになりましたので、今後もっと普及していくでしょう。
しかし、今の段階ではどの病院でも受けられるわけではありませんので、事前に調べておいた方がいいでしょう。
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突き指と骨折の見分け方
指は簡単に骨折してしまう部位なのですが、突き指などの軽いものもありますので見分け方を知っておくと便利でしょう。
基本は指の方向で確認してみてください。
変な方向に向いていたら骨折です。
骨折すると基本的には痛みが伴いますが、まれに痛みがないこともあり、方向がおかしいなら骨折の可能性が高いです。
自分で指が動かせないとか、関節ではない部分が赤くはれている場合も要注意でしょう。
突き指の場合に指を動かすと痛みを伴いますが、骨折になるとほとんど動かないので確認のためにちょっとだけ動かしてみましょう。
突き指をした場所を軽く指でトントンと叩いてみると、骨折をしているのなら骨が響く感じがするのでそれで気が付くこともあります。
ただ、実際に骨折か突き指かは病院で診てもらった方がいいですね。
骨折に関しましては次のページも参考にしてください。
骨折を早く治す方法として食事【コラーゲンなどの栄養素】が大切??
骨折につきまして、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では骨折についていろいろとお伝えしてまいりました。
若いうちには体育の授業もありますし、運動部に所属していたのなら怪我をする確率は高まります。
しかし、子供に医学を浸透させるのはなかなか大変ですので、骨折しているかどうかは周りの大人が判断する必要がでるでしょう。
そのため、骨折における正しい知識を蓄積することは大切かと思います。
特に、痛みを感じない骨折とか、痛みは多少はあるけど我慢ができる骨折というのもありますので、ケガをしたのなら確認をして、骨折かどうかをしっかりとチェックしましょう。
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