腸閉塞の予防法【食事・ヨーグルト・運動・漢方薬・水分】
飲み物や食事・運動・ツボ・など腸閉塞の予防について
強い痛みや吐き気の症状が伴う腸閉塞は腸管の癒着や腸のねじれ、腫瘍などが発生することで起こるものですが、予防法としてどのような対策があるのでしょうか?
ヨーグルトを食事の時に食べて水分補給をするとか、運動をこなす、漢方薬を効果的に使うなどというお話もありますが、どれも本当に効果があるのかが気になります。
本記事では腸閉塞の予防する方法について紹介したいと思います。
腸閉塞の予防法
運動は有効?
腸閉塞の予防方法の一つとしてよく言われるのが運動を実行するというものです。
というのも、安静にして運動量が非常に少ない状態になっている人たちは腸にも悪影響が及ぶと指摘する人が多いのです。
きつい筋トレを実行する必要はありませんが、毎日可能な限り有酸素運動を実行した方がいいでしょう。
しかし、この運動に関して深く考察を重ねている人は少なく「適度な運動」の一言で片づけられているのが実状です。
いろいろと探してみると「腹筋などのお腹周りの筋肉が衰えることで排便時にも効率的に力を入れられなくなってしまい、便が詰まる確率が増えて腸閉塞になる確率が増える」という記載が最も納得のいく説としてありましたので、ここではこの説を推したいと思います。
そのため、腹筋周りがぜい肉だらけにならないようにしっかりと腹筋運動にもなるジョギングといった有酸素運動を行うと良いでしょう。
ヨーグルトは効果的?
腸閉塞の最大の原因となるのが便通の悪さ、つまり便秘が続いているような方です。
ホルモンバランスが周期的に変わってしまう女性は特に便秘になりやすいので便秘になりにくい腸内環境を作り上げる必要があります。
その方法の一つが乳酸菌が含まれているヨーグルトを摂取するというものです。
これは考え方がとてもシンプルで善玉菌をヨーグルトなどを使って摂取することが便秘解消につながり、腸閉塞になる確率を低下させるというものです。
しっかりとした排便習慣がある人は腸閉塞になる確率が低くなります。
辛い便秘の改善には食生活の見直しも必須ではありますが、食生活の見直しはかなりの改善が必要であり、人によってはそう簡単に変えるものではないでしょう。
なので、初めはヨーグルトの摂取から始めるといいでしょう。
食事について
極論を言ってしまうと、腸閉塞は食べ物を摂取しなければ発生率は極端に低下します。
逆に暴飲暴食が続いて胃腸に負担がかかるような食事をひたすら続けている人は発症確率が飛躍的に向上します。
この腸閉塞を予防する食生活を送りたいという人は、早食いは避けねばなりませんのでできる限りゆっくりとよく噛んで食事をするようにして下さい。
腹痛を感じた場合は出来るだけ食事を軽いものにするとか食事の摂取量を減らすといった対応が必須になります。
一度腸閉塞になってしまったという方は再発を繰り返す恐れもありますので、意識して繊維質が多い食べ物や油分が多い食べ物は避けましょう。
穀類ならば、ラーメンや蕎麦やコーンフレークは消化が悪いのでお勧めできませんが、おかゆやうどんといった穀類は消化が良いのでお勧めとなります。
食物繊維の摂り方について
腸閉塞を予防するためには消化の悪いものは避けた方がいいという意見が通説となっております。
つまり、消化がしにくい食物繊維は避けたほうがいいということです。
ここでポイントとなるのは、この食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の二種類があるということです。
健康の為にはこれらの食物繊維を両方ともバランスよく摂取するのが理想となるのですが、腸閉塞になりがちで予防したいという方の場合は、お腹の中で膨らむ不溶性食物繊維が足を引っ張る可能性が高いので、水に溶ける水溶性食物繊維を主体にした方が良いでしょう。
ここら辺の何を食べていいのか、何を食べてはいけなのかという判断は医師から指摘してもらうのが一番となりますので、まずは担当医かかかりつけの医師に相談するようにしてください。
有効な飲み物と避けるべき飲み物
腸閉塞の予防に効果的な飲み物は色々とあります。
番茶・薄いお茶・薄いコーヒー・薄い紅茶は推奨されている飲み物ですが、冷たい飲み物すべて・炭酸飲料・アルコール・濃いお茶・濃いコーヒーは摂取してはいけない飲み物に分類されております。
同じ水分ではありますが、胃腸に強い刺激となってしまうような飲み物は避けた方が良いようです。
炭酸水あたりは疲労回復効果も高まるので効果的ではないのかという考えもありそうですが、腸閉塞の状態になっている時はいくら腸内を刺激したとしても効果は薄いとのことです。
漢方薬は有効?
腸閉塞を起こすケースが多い人は大建中湯(だいけんちゅうとう)のような漢方薬が勧められることがあるようです。
腸の調子を整える方法の一つとして大建中湯が有用であるという声もあるのです。
漢方薬というのはその患者一人一人に合わせて処方されるものでありますので、これも素人考えで摂取すれば良いというものではないようです。
しかし、この大建中湯は消化管運動の促進や血流増加作用があるということが臨床試験で立証されているようなので、確かな効果があるようです。
効果的なツボは?
(https://ourage.jp/column/mainichi_yojo/33466/)
腸閉塞に効果があるツボとして紹介されているものは画像にある外関と呼ばれるツボです。
このツボは自律神経を整えるツボとしても有名なので、そちらの効果から推奨しているという人も多いでしょう。
場所はだいたい手首から指三つ分ほど肘側によったところで息を吐きながら5秒ほど押すと効果があるとのことです。
他には足臨泣(あしりんきゅう)という眼精疲労や月経不順にも効果があるといわれているツボです。
こちらは足の甲側にあるツボで薬指と小指の間の根元の部分から2~3cmほど足首側にあるとのことです。
腸閉塞の予防に役立つ本は?
腸閉塞を防ぐ方法はこのように食事方法を改善するとか運動をこなすようにするといったシンプルなものではありますが、具体的な食事に関して役立てることができるのは上の画像の本でしょう。
これは腸を切ってしまうことで腸閉塞が発症する確率が高まっている方々にも食べられるような食事はいったい何なのかを手広く紹介しているので、具体的にどのような食生活にすればいいのかが理解できるようです。
いささか古い本ですが、かなり高評価なので腸閉塞が気になるという方には一度見ていただきたい一冊です。
手術後の食事を楽しむ方法や食材の選び方など術後のことを考えて作られている本ではありますが、これらの食事の考え方や食材の選び方は腸閉塞を防ぐのにも有効な考え方となりますので、この1冊は覚えておかれると良いでしょう。
腸閉塞の予防につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では腸閉塞を予防する方法についてご紹介いたしました。
腸閉塞は胃腸の摘出手術などの大きな手術によって発症確率が高まってしまうものではありますが、日常生活の過ごし方によっても発症確率が大きく変わってしまいますので、いかに意識して生活するのかが大切になります。
しかし、どのような食事が有効なのか、どのようなレシピが良いのかは具体的な指標がないと分かりにくいので、今回紹介したような本を見ていただくととっても勉強になるかと思います。
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