インフルエンザの潜伏期間【a型b型】での感染力や診断方法は?
a型b型のインフルエンザの潜在期間や検査について
インフルエンザにはa型b型があることは多くの人に知られるようになりましたが、この二つは感染力や潜伏期間に差はあるのでしょうか?
また、潜伏期間中に検査した場合、正しく診断できるものなのでしょうか。
本記事ではインフルエンザの潜伏期間【a型b型】での感染力や診断についてお伝えします。
インフルエンザa型の潜伏期間や感染力は?
インフルエンザa型の潜伏期間はだいたい1~2日程度ですが、場合によっては1週間ほど潜伏すると言われております。
この潜伏期間中もウイルスが体内にいる状態は続いているので、感染力があり人にうつしてしまう可能性があります。
潜伏期間中は自覚症状が無いので接触を避けるのは難しいでしょう。
また、感染力は発熱してから3日目がピークと言われているので、周りの人は細心の注意を払うようにしてください。
そして、潜伏期間や症状が軽くなった回復時の感染力は発症してから3日間よりは圧倒的に低くなっていますが、うつる可能性はあるので接触には気を付けましょう。
それ以外にも症状が出なくなってから2日間は体内にいくらかウイルスが残っているので、外出には気を付ける必要があります。
インフルエンザb型の潜伏期間や感染力は?
インフルエンザb型の潜伏期間はだいたい1~3日で、短い人は16時間、長い人では5日ほど潜伏されるとされております。
この潜伏期間も感染力があるので、自覚症状が無いまま他の人にうつしてしまう可能性があるのです。
また、感染力が最も強くなるのが発症してから3日間で、特に3日目付近が咳が出やすくなり感染拡大しやすい時期とされています。
そして、このb型は1週間~10日で回復するものとなっていますが、症状が完全に収まった状態でもまだ感染する可能性があるので、完全回復してから2日間は外出に気を付けましょう。
回復時や潜伏期間の感染力は最もウイルスが活発な時期よりも感染力は劣りますが、0ではないのでうつさない努力は必須になります。
基本的にa型と考え方は同じになるので、インフルエンザになったら発症してから3日間は特に危険で、また治ったとしてもしばらくは感染力がまだあると覚えておきましょう。
潜伏期間での検査・診断方法について
インフルエンザには前兆があるという説と無いという説がありますが、実際に何となくいつもと違うと感じて体調に気を配っていたら発症したという人がいるのでその人たちは潜伏期間中にインフルエンザに気が付いたということになります。
そのためこの期間中に対策が打てればベストになるのですが、潜伏期間中は病院で検査キットを使って検査をしても陽性反応が出ないことの方が圧倒的に多いので残念ながら意味がないと言えるでしょう。
検査するためのベストのタイミングは発熱などの症状が出てから12~24時間以上経過した時と言われていますが、抗インフルエンザ薬が有効なのは症状が出てから48時間以内となっているので、発症してから12~48時間以内に病院にて検査を受けるようにしてください。
潜伏期間中はほとんど陽性反応が出ないことを覚えておきましょう。
インフルエンザ発症時の症状は?
インフルエンザの初期症状はa型・b型・c型でいくらか変わってきますが、発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・関節痛・倦怠感・咳・下痢などで非常に多岐にわたっております。
これらの症状はa型が一番重く出る傾向にあって特に発熱は高温になりやすく、全身症状もひどくなることが多いでしょう。
B型の場合は発熱の症状が37℃くらいの微熱で済むこともあり、下痢などの消化器系の異常が出やすくなっているようです。
C型も高熱は出にくく咳や鼻水の症状が良く出るようになります。
また、どのインフルエンザも発症してから3~4日くらいがピークでこの期間に高熱や関節痛といった全身症状が出るようになり、それ以降は咳や喉の痛みといった呼吸器系の症状が出るようになるでしょう。
このようにa型の場合は高熱や全身症状というわかりやすいサインがあるのですが、他のb型やc型は高熱が出ないことが多く普通の風邪と見分けがつかないこともあるので、患者が気が付かないことがあり、普通に外出してしまって感染源となってしまうこともあります。
赤ちゃんのインフルエンザの潜伏期間や症状は?
大人よりも圧倒的に免疫力が低い赤ちゃんは風邪やインフルエンザにならないように、努める必要があります。
もしインフルエンザになってしまった場合は、基本的な症状は大人と一緒で高熱や関節痛といった全身症状が出てくることになるのですが注意点があります。
赤ちゃんの場合、全身症状を訴えることができないので、親が状態を見て判断する必要があるのです。
見るべき点は発熱・咳・くしゃみといったものの他に、痛みを訴えるために不機嫌になって泣き続けるようになるといった所です。
基本的に風邪とは違う症状が少しでも見られた場合はすぐに病院に行くようにしてください。
また潜伏期間も大人と同じで基本的には1~3日となっています。
家族感染の可能性と対策
インフルエンザは非常に感染力が高く、潜伏期間中にもそばにいる人たちにうつしてしまう可能性が大きいウイルスとなっております。
なので、気がついたら家族が感染して発症するというケースはよくあることになります。
具体的に確率がどの程度あるのか、情報を提供しているところがあり、そのサイトによれば家族感染する確率はおよそ8~10%程度とのことです。
意外と低いと感じた方も多いでしょうが、それでも10%はあると考えれば、家族から発症者が出た場合は要注意であると考えられます。
対策としては発症してからだいたい3日目に最も強力な感染力があることと、熱が下がっても2日程度は感染力が残っているということを前提に、飛沫感染対策にマスクをして、感染者の使っているタオルやコップを洗う場合にはそこから手に付着するようになるので、手洗いを室内にいてもマメに行ってうがいもすることでしょう。
また、インフルエンザウイルスは湿気に弱いので、室内の湿度を60%程度には保つようにしましょう。
対処法について
インフルエンザにはならないように努めることが最も大切ですが、もしなってしまった場合は速やかに病院に行って抗ウイルス薬を投与してもらいましょう。
この薬は発症してから48時間以内でないと効果が無いので、いかに早く気が付いて動けるかがカギとなっています。
しかし、発症してしまっている場合は急な発熱や関節痛によって動くこともままならないことも多いので、可能なら家族の手を借りて病院に行くようにしましょう。
この状態で車を運転するのは、はっきり言って危険なので止めてくださいね。
また、病院に行けた人も行けなかった人もひたすら安静にして休養をとり、食事ができるなら栄養を摂るようにしてください。
食事のポイントとしては胃腸に負担を掛けないように、できるだけ消化の良いものを食べましょう。
おすすめは、具材として野菜、卵、豚肉などをよく煮込んだ雑炊やスープです。
緑黄色野菜(ほうれん草、ニンジン、ブロッコリー等)や卵、豚肉には、免疫力を高めるために必要なビタミンB群、ビタミンC、たんぱく質が多く含まれています。
その他、発熱によって汗も大量に出るようになるので、ちょくちょく着替えを行って水分補給もまめに行いましょう。
それ以外にも、他の人に感染させる恐れが非常に強いので家の中でもマスクをするようにして、二次感染を防ぐようにしてください。
最後に、発症した場合はインフルエンザになったことをきちんと会社や学校に伝えてくださいね。
インフルエンザに関する内容につきましては次のページも参考にしてください。
インフルエンザ予防接種の効果はあるの?期間は?
インフルエンザ感染時の仕事や学校や幼稚園を休む期間は?
インフルエンザになってしまった場合、仕事・学校・幼稚園などは必ず休む必要があります。
学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」がインフルエンザにおける出席停止期間となっているので、この期間は休むのが基本となっています。
しかし、病状の回復が早く、医師から学校に行っても感染しないというふうに認められた場合は、医師に診断書を書いてもらうことで、出席することができます。
ですが、会社の場合は法律で定められているわけではないので、上長や医師の判断並びに会社の規則が休む期間の目安となります。
基本的に感染の恐れが無くなるまでは出社を控えさせるのがほとんどなので、会社の就業規則を確認してインフルエンザになった場合はどうなるのかを見てみるといいでしょう。
インフルエンザに関する内容につきましては次のページも参考にしてください。
インフルエンザb型の症状や完治日数は?熱が下がらない対処法は?
潜伏期間等インフルエンザにつきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
インフルエンザNavi 【いつからうつる?】インフルエンザの潜伏期間について
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事ではインフルエンザの潜伏期間【a型b型】での感染力や検査・診断方法についてお伝えしました。
インフルエンザは種類に関係なく潜伏期間が短い病気で、発症してから3日間が危険な時期となり3日目が一番感染力が高くなるということでした。
また、検査を行う場合は発症してから12時間以上経過していないと検査結果に引っ掛からないことが多いので、潜伏期間中では意味がないということでしたね。
そして、発症してしまったら必ず学校や会社は休む必要があり、学校の場合は決められた日数よりも早くなった場合は医師より診断書をいただく必要があるということでした。
最後に、インフルエンザは発症してしまうと強制的に休む必要がある危険な病気なので、発症しないように努めて、まずは日頃から免疫力を高めるよう努めましょう。
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