胆石での食事制限は?コーヒーやチーズ・卵はいい食べ物?
アルコールやカレーなど胆石での食事について
病気になった時に必要になる可能性があるのが食事制限ですが、胆石が発生したことが判明した場合にもこの食事制限を行うことになります。
皆さんがよく気にされるコーヒーやチーズ、卵といったものは食べてもいい物なのでしょうか?
本記事では胆石になった時の食事制限についてお伝えしたいと思います。
胆石で食事制限すべき食べ物は?
胆石において注意すべき食材や食品につきましては曖昧になっているものも多いです。
特に乳製品や肉類の扱いについては議論の的になっていますが、まずバターやマーガリンといった脂肪の多い食品は可能なら避けたほうが無難と思われます。
他には、辛いもの・刺激の多いもの・天ぷら・ドーナッツ・クルミ・タコ・イカ・たらこ・いくら・ウナギなども脂肪が多かったりコレステロールが多かったりする食品なので避けた方がいいでしょう。
特に胆石症における発作症状は食後の30分~3時間以内に起こることが多く、油分が多いものや脂肪分が多い食事をすることで発生する傾向があるので、これらの避けたほうが良いという食べ物は自重るのが良いと思われます。
コーヒーやアルコールは良い?
胆石になった方の食事でおそらく最初に注意される点が、コーヒーやアルコールは避けるということだと思います。
ほとんどの医療機関系の紹介サイトにおいて胆石の場合はコーヒーやアルコールは摂取してはいけないと大々的に記載してあるのです。
しかし、コーヒーに関しては意見が割れており、たくさん飲んでしまうと脂肪を溜め込むようになるので胆石ができやすくなるので良くないけれども、適量ならば脂肪燃焼効果があるのでむしろなり難くなるので飲んだほうが良いという意見もあるのです。
それ以外にもカフェインが刺激物ということで胆石症の発作が起こりやすくなるので良くないというのが通説でしたが、アメリカでは胆石を抑制する効果がコーヒーにはあるという研究報告もあり、むしろ推奨している人もいるとすら言われているようです。
アルコールに関しては確実に良くないと言えそうですが、このようにコーヒーの意見は割れているので、発症した人は専門医に確認した方がいいでしょう。
卵や肉は良い?
卵や肉というものに関しても諸説あり、「脂質を多く含むものは絶対に食べてはいけないから卵も肉も良くない」という方や「食べないと胆のうがちゃんと働かなくなるので胆汁が凝縮して固まりやすくなるから良くない」というものもあります。
胆汁が多くなってしまうと結石ができやすいので胆石が発生するようになるというのは通説で、そのため肉類や卵は避けた方が良いという意見もあるのですが、意見が見事に割れているのではっきり言って何とも言えません。
色々と情報を集めましたが、良くないという意見の方が多いので避けたほうが無難なのかなとは思いますが、やはりこちらも専門医に確認した方が良いでしょう。
チーズや牛乳は良い?
胆石における乳製品の扱いもまた微妙な立ち位置になっているようです。
人によっては「控えたほうが良い」と解説する方もいれば、「特に問題は無いのだから食べ過ぎなければ普通に摂取しても問題ない」という方もいるので意見が割れています。
この意見の中にはカルシウムを摂取しすぎることで胆石ができるという説を信じている方がいるのかもしれませんが、最近の研究ではカルシウムの摂取不足になることで骨が溶けだして胆石ができるようになると言われているので、むしろ避けない方が良いと思われます。
ただし、飽和脂肪酸が多く含まれている牛乳を大量に飲むと、コレステロールを上げる原因になってしまって悪化する可能性も確かにあるので、できる限り低脂肪のものを摂取するといいかもしれません。
ヨーグルトといったものは脂質も少ないものも多いので推奨されております。
結論からすると、飽和脂肪酸が少ない乳製品なら問題なく摂取して良いということになるでしょう。
ただ曖昧さが残る現状なので、やはり専門医に確認した方が良いでしょう。
カレーは良い?
カレーライスもそうなのですが、焼肉やてんぷらといったものも脂肪分が大量に含まれているので避けた方がいいでしょう。
いわゆるごちそうメニューと呼ばれるものは脂肪分が多いのでほとんどの医師に自重するよう促されるはずです。
特にカレーはスパイスが効いていることも多く刺激物のため避けたものが良いものの筆頭となるでしょう。
このカレーが食べられなくなることは家族的にもいたいようです。
夫に胆石ができてしまってカレーといったものが食べられなくなった時に、一人分だけ作るということはしない為、レトルトカレー以外は家から無くなると愚痴っている方もいました。
パンは良い?
パンはパンでも種類がかなりあるので、全てのパンが同じであるとは言えません。
とりあえず言えることは消化の良いものを食べたほうが良いということです。
また、甘すぎるものは肥満の原因になるので砂糖やハチミツたっぷりのパンは自重するようにしましょう。
ただし、市販に売られているサンドイッチや具の入ったパンの場合はその中身によって胆石が悪化する可能性がありますので注意した方がいいと思います。
自作でのフランスパンや食パンにおかずを添えて食べるのは問題ないと言えるでしょう。
塩分は良い?
塩分に関しては胆石のみなら自重することは促されないでしょう。
実際に、塩分の摂り過ぎからコレステロールの値が上昇するという理論だった情報は無いようです。
それでも、塩分過多は他の病気を誘発する可能性はあるので過剰摂取は避けたほうが良いでしょう。
特に、胆石ができると色々と食事制限がきつくなるので、濃い味が好きな人にとってはかなりつらい状況が続くかと思います。
そのため、塩分を多く摂りたがる方もいるようなので、塩分の摂り過ぎには気を付けましょう。
ただし、塩分が原因で尿中のカルシウム濃度が上昇し、カルシウム結石の原因になるという説もあるので、コレステロール系の結石の悪化を防げてもカルシウム系の結石ができてしまうかもしれません。
やはり、摂り過ぎは避けた方が良いでしょう。
適量なら問題ないと思います。
胆石にいい食べ物は?
このように、いろんな制限がかかってしまうのが胆石です。
この胆石で食べてよいものは他にも魚介類や食物繊維豊富な食べ物となります。
まず魚介類はタウリンが多く含まれているものがあるので、コレステロールでできた胆石が大きくなるのを防いでくれると言われております。
また食物繊維もコレステロールを下げる作用がありますので野菜類が推奨されるところがあり、ビタミンCやビタミンEといったものは胆汁酸の排出を促す作用があるので、ピーマン・ゆず・レモン・ケール・モロヘイヤ・しそ等を食べるといいでしょう。
結石はどのようにしてできる?
胆石と食べ物に関して記載してきましたが、そもそもこれはどのようにしてできているのでしょうか。
私たち人間の体内でできてしまう結石の多くはシュウ酸カルシウム結石と言われております。
これは体内で余ったシュウ酸が腸で吸収され、尿の中や腎臓に届き、そこからカルシウムと結合して結石になってしまうことが原因とされています。
このシュウ酸は肉類などを多く食べると、体内で増えてしまいますし、ほうれん草のようにシュウ酸を含んでいる食品を大量摂取することでも体内で蓄積するようになるようです。
マグネシウムはシュウ酸と結合することで尿に溶けやすい状態にしてくれますし、カルシウムを摂取していれば腸内で結合するので体外に出されるようになるのですが、これらの栄養素が不足する偏った食生活をすると結石ができるようになってしまうと言われております。
胆石につきましては次のページも参考にしてください。
胆石と食事につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
高齢者向け配食サービス まごころ弁当 胆石症の原因と治療法を詳しく解説!
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では胆石における食事について触れてきました。
胆石ができてしまうと色々なな食事制限が付きます。
現代人においては比較的発症する確率が高い病気なので、普段からの食生活には本当に気を付けるようにしましょう。
甘いものや油っぽいものといういわゆる「おいしい」と感じる(個人差はありますが)ものばかり食べるのは危険がつきまとうと思われますので、やはりバランスの良い食事を心がけましょう。
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