痔の手術方法や費用と再発率!入院期間や日帰りのケースも?
痔の手術後の痛みや出血について!いつから仕事復帰できる?
痔は出来れば周りの人に隠したいと思う人も多いでしょう。
従いまして、日帰りあるいは短い入院期間ですむ手術方法を選択したいと思ってしまうのではないかと思います。
更に可能なら費用も抑えたいですし再発率が低めの手術をしたいというのが患者にとっての希望と言えるでしょう。
本記事では痔の手術について期間や費用、そして方法といった点を中心にお伝えしたいと思います。
痔の手術の方法
手術の種類や方法についてお伝え致します。
ここで記載するのはいぼ痔に対する手術です。
有名なのは結さつ切除術でしょう。
これは肛門の淵にできてしまった外痔核や内痔核を切除して奥側から縫い付けるという方法で、過去から幾度となく行われてきた痔の手術方法となっており、確立された方法となっております。
起こりうる合併症などの情報もすでに出そろっていると言われているようです。
欠点は状態にもよりますが7~14日程度の入院が必要になってしまうことと、術後の痛みがあることでしょう。
その他にジオン注射療法といものがあり、こちらは日帰りが可能ということが最大のメリットです。
従いまして、こちらの手術を選ぶ人が増えているようです。
この方法は内痔核ができている場所に直接薬を注射するというものです。
他にもICG併用レーザー治療というやり方がありますが、この治療法の対象となる痔はジオン注射療法でも治せるということで、ほとんど行われていないものとなっているようです。
費用の目安は?保険の対象?
痔の治療は健康保険の適応対象となっているので、その部分は気にする必要はありません。
費用の目安は手術内容によって変わりますが、ジオン注射の場合は3~4万円といわれており、結さつ切除術の場合もだいたい3~4万円といわれております。
切れ痔の場合は側方内括約筋切開手術や皮膚弁移植術といったものを行いますが、こちらは2~3万円程度のようです。
もちろん、これは目安ですので参考程度にしていただくといいでしょう。
また、入院が必要になった場合は、これにプラスして入院費用も必要になるので、注意してください。
再発率や予防法は?
この痔の厄介なところは、たとえ手術で治したとしても再発する可能性があるということです。
実際にいぼ痔を手術した後の再発率は10%程度と言われており、そこそこ高めになっております。
日帰り手術も可能で、いま最も多くの痔の治療に用いられているジオン注射の場合は非常に簡単な手術ではありますが、再発率が高めで15%はあると言われているのです。
というのも、これは切除ではないので、再発してしまう可能性を消し切れないのでしょう。
切除タイプの手術である結さつ切除術の場合は再発率が2%程度とかなり低くなっております。
手術での入院期間は?いつから仕事復帰できる?
入院期間は手術内容によって変わります。
結さつ切除術の場合は7日から14日の入院が必要になりますので、仕事復帰は退院したくらいとなるでしょう。
術後の痛みがしばらく残ることもあるので、痛み止めを飲みながらの仕事復帰となるケースもあります。
これがジオン注射療法だった場合、日帰りできるケースもあるわけですが、日帰り手術であったとしても自宅療養はある程度必要というのが基本的な考え方で、長い人では10日はおとなしくしている必要があるようです。
というのも、痔の手術は短期間で済むものではありますが、激しく動くと大量出血につながる可能性もありますので、ある程度動かないようにしていることが大切なのです。
医師によっては簡易的な入院を勧めることもあります。
もちろん、痔の数や深度次第でこの復帰までの期間も変わってきますので、10日程度の自宅療養期間が必要になると目安程度に捉えていただければいいでしょう。
デスクワーク程度の仕事でしたらできるとも言われておりますので、仕事の内容次第で療養するかどうかも変わってくるのではないかと思います。
日帰りできるケースとは?
どのような手術を行ったのか、麻酔を使ったのかで入院するかどうかは変わってきます。
痔はいぼが外にできる外痔のいぼ痔、中にできる内痔のいぼ痔、肛門が裂けて傷ができる切れ痔、直腸と肛門の間に細菌が入ることで化膿して膿が出て穴があく痔瘻といた種類があるのです。
どの種類の治療なのかによって難易度が変わり日帰りできるのかどうかも変わってきます。
最も簡単に手術ができるのが外側にいぼができるタイプのいぼ痔で、こちらは切除によって簡単に対応が可能であり日帰りできる確率が高いです。
内痔の場合は結さつ切除術やジオン注射療法、ICG併用レーザー治療などの手術を用いることになりますが、既に記載の通りジオン注射療法の場合は日帰りができるケースが多々あります。
このようにいろんな手術方法がありますので、その手術によって日帰りできるのかどうかも変わってくるのです。
痔で手術をするのはどんな場合?
痔で手術が必要となるのは大まかに説明してしまうと、症状が悪化してしまって手術以外では治る見込みが少なく、日常生活に支障が出るというケースでしょう。
問題は、この手術をしないと治らないラインはいったいどこなのかというお話です。
具体的にイボ痔を例に出して説明すると、イボ痔にも症状の段階があります。
それは4段階で別れていて、1度だとイボ痔が外に飛び出すことはない、2度では脱肛するが自然に戻る、3度では脱肛してしまった痔核を指で押し込まないと元に戻らない、4度では脱肛したままで押し込んでも中に入らなくなるというものになります。
イボ痔の場合はここで言う3度に該当するような状態だと手術が必要だと言われているのです。
これが1度や2度であれば医学的に手術は不要と考えられており、別の方法で治すことが模索されるようです。
手術での麻酔の方法は?副作用はない?
痔の手術は痔の治療における最終手段です。
しかし、手術が必要になった場合は、「腰椎麻酔」を行うことになります。
これは痔の特有の麻酔ではなく肛門の手術で一般的な麻酔となっており、他の症状でも用いられています。
この麻酔は腰の背骨にするもので、下半身に対して効果があります。
そして、この針は腕に刺すものよりも圧倒的に細いものとなっており、痛みはほとんどありません。
副作用として考えられることはまれに頭痛が起こったり、尿が出にくくなってしまったりということでしょう。
ただし、これが日帰りのような手術になった場合は腰椎麻酔では効果が強すぎるので、作用時間が短めとなる仙骨麻酔か局所麻酔を行うことになります。
また、人によっては麻酔薬に対してアレルギーがあるという方がいて、アレルギー症状を訴える人もいるようです。
そのため、麻酔を使ってアレルギーが出たことがあるという方は必ず使用する前に医師に告げるようにして下さい。
手術後の痛みはいつまで続く?
これは人によってかなりバラバラなので、何とも言いにくい部分です。
実際に痔の手術を行った人は広範囲にわたっていたようで7ヶ月程度は痛かったようです。
非常に長くなっております。
早い人では次の日に痛みはほとんどおさまったという人もいるのでかなり幅が広いのです。
また、日常生活上は特に痛みは感じなくても、排便をする時にものすごい痛みを感じるというケースもありました。
その人たちはその痛みがなくなるまで痛み止めを飲み続けたようです。
手術後に出血することもある?
痔の術後で辛いのが、痛みが長い期間続く可能性があることの他に、出血する恐れがあるということもあります。
手術後の自宅療養期間はこの出血を避けるための期間でもあるので、できる限り休んだほうがいい期間となります。
術後の出血は多い人では10日前後まで続くようで、ガーゼについたりする程度の出血ならば2週間が経過した後にも起こるようです。
多めに出血する時期は7~10日が経過した後と言われておりますが、止血処置にまで発展するのは全体の1%以下なのでそこまで心配することはないと言われております。
痔につきましては次のページも参考にして下さい。
痔の手術につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
痔-web 痔核の手術について
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では痔の手術についての情報をまとめました。
現代人はデスクワークが増えたのでお尻にかなりの負担がかかっているケースがあり、痔になってしまう人は増えていると言われております。
そうならないようにするためにも適度に体を動かしたり、便秘や下痢にならないように生活習慣に気を付けたり、排便時に強くいきまないようにするなどの予防策を取りたいところです。
手術が必要な痔が発生してしまった場合は、日帰りできるタイプを選ぶのか、再発率が低めのものを選ぶのかをよく考えて手術方法を選択することになるかと思います。
LEAVE A REPLY