痔の原因【ストレス・肝臓・食べ物・冷え・タバコ・便秘?】
栄養や下痢・遺伝・ストレス?女性・男性それぞれに多い痔の原因!
痔は現代日本人の多くを悩ませているお尻のトラブルです。
その原因にはストレス・肝臓トラブル・食べ物などが関わっていると言われており、女性でも男性でも同じレベルで発症する厄介なものとなっています。
本記事ではこの痔の原因について調べて、記載していきたいと思います。
痔の原因
ストレス?
痔には様々な原因がありますが、その中でも比較的大きな比重になっているのがストレスです。
あらゆる病気の素なっているストレスですが、ストレスが溜まり過ぎると人間は腸のぜん動運動に問題が生じます。
腸の力が弱くなることで便の流れが滞るようになり、胃の中にある水分を使って無理やり押し流そうという働きが強くなってしまって、水だけが先走って流れるようになり下痢になると言われております。
また、ストレスが加わり続けている人は副交感神経がうまく働かなくなり、腸の動きが抑制されてしまうので便秘になることもあるようです。
この便秘と下痢を繰り返してしまうような人もいて、そういった方はどうしても痔になる確率が高まりますので、気を付けるようにしなければなりません。
あらゆる病気を引き起こすストレスではありますが、ストレスを少なくして下痢や便秘を解消することができれば発症確率はかなり低下するようになります。
肝臓にある?
痔の最大の原因は肝臓にあるという意見もあります。
というのも食事によって吸収した栄養素は腸から吸収されて肝臓に蓄えるという性質があり、肝臓の機能が低下していると渋滞して門脈(胃、小腸、大腸、膵臓、脾臓、胆嚢などの消化管を流れた血液が集まって肝臓に注ぐ部分の血管)でうっ血が発生すると言われているのです。
しかし、このように肝臓の機能が低下してしまう主な原因には飲酒やストレス、タバコといったところがあります。
上記うっ血は痔に繋がると考えられております。
慢性的な肝臓病を患っている人は痔に苦しめられる可能性が高いので、注意する必要があります。
食べ物?
痔の原因に食べ物が取り上げられたりもします。
唐辛子などの刺激物を多く摂取すると、排便時の痛みが増す原因となると言われています。
また、塩分が多い料理を摂取し過ぎると体が水を求めるようになり水の過剰摂取が発生してしまい、水分が多すぎると下痢になりやすいので痔になる確率も上がるでしょう。
また、塩分摂取量が多いと高血圧や冷えが多く発性しやすくなり痔の悪化に繋がります。
脂肪分が多すぎる料理も日本人は下痢になりやすいため、避けたほうがいい食べ物といえそうです。
アルコールの摂取なども良くなく、摂取量が多すぎると肝臓が普通に働けなくなり、栄養吸収効率が低下して免疫力まで低下し、さらにはうっ血が発生する確率が上がるとされています。
冷え?
基本的に体温が低めで冷え症の人は全身の血管が収縮しています。
この血管の収縮によって肛門周辺にある静脈がうっ血したりして痔になってしまうこともあるようです。
体の冷えは痔を悪化させる原因でもありますので、痔になって早く良くなりたいという方は冷え症改善にも取り組んだ方がいいでしょう。
タバコ?
タバコも不健康になる可能性が高い嗜好品ではありますが、実は痔の原因になってしまう要因の一つなのです。
ニコチンは血管を収縮する作用があるのですが、もちろんお尻周辺の血行もかなり悪くなるので痔になってしまったり、痔が悪化してしまったりすることもあると言われております。
いわゆる冷え性の時と同じ考え方ということです。
タバコはその他にも色々な病気の原因にもなりますので、痔になったらそれを機会と考えてやめるように努めてみてはいかがでしょうか?
便秘や下痢?
既に記載させて頂いていますが便秘や下痢は痔の原因になります。
便秘だと便がなかなか出にくい状態になるので、どうしても「いきむ」ようになります。
この「いきむ」という動作は非常に肛門に負担がかかるので、痔になる確率がかなり高くなります。
実際に少しのいきみで200mmHg近くの圧力が肛門の中で高まっているというデータがあり、どうしても出したくていきんだ場合は、静脈に負担がかかるのも納得と言えるでしょう。
あと下痢の人も痔になる確率が上がります。
下痢になると傷ついた肛門粘膜に便がしみ込んで細菌が侵入する可能性が高まるので痔になってしまう可能性が上がります。
また、下痢になるとトイレにいる時間も長くなりがちで、いきむ時間や回数が増えてしまいます。
その行動そのものが痔になる確率を引き上げますので、下痢や便秘を解消する努力が必要となるのです。
遺伝?
肛門関連の病気はその人の生活習慣が最も関係していると考えられていて、遺伝することはないというのが基本的な考え方です。
むしろ、生まれて物心ついた時からプレッシャーに弱かったという人や下痢や便秘が多かったという体質のある人の方が痔になる確率は高いと考えられます。
ただ、家族間では生活習慣が似てしまう傾向にあるので、その生活習慣が痔に良くない行動が多いという家庭ならば家族そろって痔になってしまうことは考えられます。
座りっぱなしも影響?
痔は肛門にうっ血が発生することで悪化していくので、うっ血しにくい状態をキープできればそう簡単には発生しないのですが、長時間座りっぱなしの仕事は肛門がうっ血しやすくなります。
特に硬い椅子に座っている人は要注意です。
ドーナッツ型のクッションなどをうまく利用しましょう。
また、立ちっぱなしの生活をしている人も痔になりやすいところがあります。
座ってないから大丈夫ではと思うかもしれませんが、立ちっぱなしの仕事は下半身に血液が集中しやすいので、意外と肛門に血液が溜まりやすいのです。
特に、背筋を伸ばすようなお腹に圧力がかかる立ち方をキープする仕事はうっ血する確率が高めになっております。
座りっぱなしでも痔になりやすいですが、立ちっぱなしでも痔になりやすいので、必ず休憩を入れるか姿勢をさりげなく変えるといった対応をとるようにしましょう。
ちなみに、既に説明した通りストレスも原因にありますので、仕事のストレスが大きすぎるという人で立ち仕事や座り仕事オンリーという人は特に注意しましょう。
女性に多い痔の原因
女性は男性にない状況で痔になってしまうことがあります。
それは妊娠や出産です。
妊娠中の女性はどうしても胎児が大きくなって内臓が圧迫されます。
この圧迫によって血流が悪くなるので肛門周りの血の巡りも悪くなるのです。
そのため、うっ血する確率も上がり痔になりやすくなるのです。
また、女性の場合はホルモンバランスが変化しやすいので腸の動きが鈍くなる時期が定期的に訪れ、便秘に悩まされるようになったりします。
便秘になると、どうしてもいきみがちになり痔を引き起こしたりします。
そして出産時に関しても、強くいきむと肛門に負担が大きくかかってしまうので、痔を引き起こす可能性が高まるのです。
そのため、出産後に痔になってしまう人がしばしばいるようです。
男性に多い痔の原因
痔は男性でもそれなりの確率で発症します。
男性特有の原因は下痢でしょう。
男性は女性に比べて下痢になる割合が高く、特にビールが大好きという人は痔になりやすいと言えます。
男性は女性と比べてお酒を飲む機会が多くなりがちで、アルコールの摂取によって肝臓に負担がかかり、肝臓が正常に働けなくなると静脈に負担がかかるようになって、痔になりやすくなってしまいます。
飲み会が多い職場は要注意ということです。
また、男性の一人暮らしをしているという方は生活習慣が大きく乱れやすかったりもするので、下痢あるいは便秘を引き起こしてしまいがちです。
そうなると肛門に負担がかかり、痔になりやすくなるということです。
治療について
痔は症状が軽いもので痛みもない程度のものなら、自然治癒でも治るかもしれません。
ただし、原因からしっかりと遠ざかることができた人であれば治る可能性が高まるということであって、生活習慣の切り替えなどが全くできないという人は、自然治癒は難しいかと思います。
病院での治療では症状が軽い場合は、炎症を止める塗り薬や痛み止めなどを処方して生活習慣改善を主とした保存的治療が行われます。
あまりにも出血がひどく痛みもひどい場合は手術となるでしょう。
痔に関しましては次のページも参考にして下さい。
痔の原因につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では痔の原因についてお伝えいたしました。
痔は様々な原因から発症するものですが、どれか一つの原因で発症するものではありません。
それらがいくつか重なり合って発生するもののようです。
そのため、とのような方法で治すにしても生活習慣の改善は必要となるでしょう。
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