酒かすの栄養と甘酒、味噌汁、かす漬け、化粧水の作り方
酒かすを活用した食品や化粧水の作り方!アルコールの含有量は?
酒かすは百薬の長とまで言われ、健康に良いとされていますが、いったいどのような栄養分が含まれているのでしょうか?
そして体にどのようなメリットをもたらせてくれるのでしょうか?
その他、酒かすを使った食品である甘酒や味噌汁、かす漬けの他、化粧水の作り方を紹介してみたいと思います。
酒かすの栄養と効能
酒かすに含まれる主な栄養素を列挙してみますと、ナイアシン、食物繊維、炭水化物、たんぱく質、アルコール、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸です。
特に豊富なのはナイアシンと食物繊維でナイアシンは卵や牛乳の約20倍、食物繊維はリンゴの約4倍となっています。
カロリーは100gあたり227Kcalとなっています。
いくつかの栄養素の効能を記載します。
ナイアシン:抗酸化作用(細胞の健康維持)、神経や脳を正常に保たせる、性ホルモンの合成、アルコールの分解を促進、血行促進、皮膚や舌を正常に保たせる。
食物繊維:便通の改善、有害物質の対外排出、急な血糖値の上昇を防ぐ(糖尿病予防)、整腸作用、コレステロールを減らす。
ビタミンB1:疲労解消、消化促進、中枢神経・末梢神経など神経機能の維持(精神の安定)、糖質の分解(ダイエットに効果的)。
ビタミンB2:皮膚や粘膜を正常に保たせる(口内炎などの防止)、健康な皮膚や爪・髪の毛を作る、脂質の分解(ダイエットに効果的)、過酸化脂質(老化を促進させる物質)の分解。
ビタミンB6:皮膚や粘膜・髪の毛・歯などを正常に保たせる、神経細胞の興奮を抑える、たんぱく質や脂質の代謝促進、つわりや生理前症候群の抑制。
葉酸:赤血球を作る(貧血の防止)、粘膜の健康維持、胎児の先天性奇形の予防、代謝促進。
パントテン酸:糖質・たんぱく質・脂質(特に)の代謝(ダイエット効果)、免疫抗体やホルモンの合成(特に抗ストレスホルモン)、善玉コレステロールを増やす(動脈硬化の予防)、皮膚や粘膜を正常に保たせる、アレルギー防止(ビタミンCとの組み合わせによる)。
上記各栄養素から酒かすの主な効能をまとめると、糖尿病予防、ガン予防、ダイエット効果、美肌効果、粘膜強化、アレルギー防止、高血圧の防止、心筋梗塞の防止、脳梗塞の防止、精神の安定などが挙げられるかと思います。
心筋梗塞や脳梗塞のことに関しましては次のページをご参照ください。
酒かすを使った食品や化粧水
ここでは酒かすを使った甘酒、味噌汁、かす漬けといった食品や化粧水の作り方について触れてみたいと思います。
甘酒について
甘酒、美味しいですよね。
甘酒には2種類あります。
1つは酒かすを使った甘酒。
これはアルコール入りになります。
もう1つは米麹を使った甘酒。
こちらはノンアルコールです。
酒かすを使った甘酒の作り方はより簡単です。
①200CCの水を沸騰させる
②50gの酒粕を水に入れ
③弱火で溶かすようにしてかき回す
④砂糖を入れかき回して完成
※ダイエットを考えるならば砂糖は控えめにした方が良いです。
米麹を使った甘酒の作り方には色々あるようです。
炊飯器を使う方法、ヨーグルトメーカーを使う方法、湯たんぽを使う方法、魔法瓶を使う方法、低温で作る方法などがあります。
それぞれのご家庭の事情によって選択ができそうですね。
より簡単にできそうな魔法瓶を使った方法が動画で掲載されていました。
栄養豊富な酒粕に関することにつきましては次のページをご参照下さい。
味噌汁について
まあこれは作り方という程のものではないですね。
いつも作られている味噌汁にお好みで酒かすを入れればいいです。
ただ酒かすの味付けが加わりますので、いつもより味噌の量は控えめでいいかもしれません。
酒かすには糖尿病を予防する効果がありますが、糖尿病に関する内容につきましては次のページをご参照ください。
かす漬けについて
私はかす漬けといえば奈良漬けが好きです。
奈良公園辺りにあるお店で奈良漬けをたま~に買って食べるのを楽しんでいます。
ご飯と一緒に食べると一層美味しく感じます。
奈良漬けを自宅で作る方法を知りたいなーと思い調べてみたら上手に作られている方がいらっしゃいました。
動画では仕上がった奈良漬けの様子を紹介していますが、レシピの事についても動画の下の説明欄に記載されています。
レシピはこちらですね
参考URL:http://marron-dietrecipe.com/tsukemono/tsukemono_naratsuke.html
酒かすには万病の元である高血圧の予防にも効果があります。
高血圧に関する内容につきましては次のページをご参照ください。
化粧水について
酒かすを食べると美肌効果が期待できるわけですが、化粧水としてお肌に用いても美肌効果があるようです。
ローレルというメーカーの酒かす入り化粧水が人気のようですね。
ただこれも自分で簡単に作れるようです。
その作り方ですが、用意するものは「酒かす」と「清製水」と「茶こし」と「容器」。
量はお好みによりますが、目安としては酒かす20g、清製水180mgです。
①酒かすを適度な大きさに切り容器に入れて
②清製水を容器に入れて
③酒かすを潰して清製水と混ぜて
④一晩寝かして
⑤茶こしでこします
⑥自然に落ちてきた水が化粧水になります
※残った酒かすはパックとして使えるようです。
肌荒れにつきましては次のページをご参照ください。
アルコールの含有量は?飲酒運転になることも?
健康に優れているとして注目度が高まった酒かすですが、この酒かすはアルコールを含んでいます。
実際にお酒を飲んでいないけど酒かすを食べてアルコール反応が出てしまって酒気帯びで書類送検されたという事例があるのです。
酒かすのアルコールはだいたお6~8%ほど含まれているので、100g摂取したら6~8gはアルコールを摂取したことになります。
この数値は実はビールと同じくらいなので、酒かすを食べて車を運転するというのは、ビールを飲んで車を運転するのと同じことになってしまうのです。
酒かすの効能につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
macaroni 天然のすごいパワー!酒粕の効能について管理栄養士が解説
最後に
酒かすの栄養素はナイアシン、食物繊維、炭水化物、たんぱく質、アルコール、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸などがあります。
効能としては糖尿病予防、ガン予防、ダイエット効果、美肌効果、粘膜強化、アレルギー防止、高血圧の防止、心筋梗塞の防止、脳梗塞の防止、精神の安定などが挙げられます。
酒かすはそのまま食べてもいいですが、甘酒、味噌汁、かす漬けなど、自宅で調理して楽しむこともできます。
また美肌効果目的で化粧水として(これも自作可能)活用することができます。
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