ためしてガッテンNHK【 肌のシミの原因や対策!がんのタネかも?】
ためしてガッテンで放送の肌のシミ冬こそ対策について
NHKのためしてガッテンで肌のシミが取り上げられました。
肌のシミはどうしても年齢とともに増えていってしまいますよね。
今回の放送(平成28年1月20日)では冬のシミ対策は大切とのこと。
その内容を一番最後の項に記載しております。
最初の項ではシミの原因や基本的なシミ対策を中心に記載しています。
シミの原因
画像出典:http://www.townnews.co.jp
まずシミとはどういうものかというと、メラニンという色素が肌に沈着してできる薄黒い斑点のことです。
メラニンは、紫外線など体の外部や、あるいは体の内部からの影響によって活性酸素が生じた時に、細胞の酸化を防ぐ為に作られ、肌を守ってくれています。
ですので基本的にはメラニンは大変有り難いものです。
通常メラニン色素は新陳代謝の働きで、28~56日間で剥がれ落ちて元の肌色に戻るのですが、ターンオーバーといって新陳代謝が上手くいかなかった時にシミになります。
具体的なシミができる要素としては次のようなものがあります。
紫外線によるシミ
画像出典:http://tomoaki-web.com/sample/sample1201/skin.html
肌は表皮と真皮の2階層で成り立っています。
その厚みは0.4mm~1.5mmくらいです。
名の通り表皮は皮膚の表面側になります。
真皮側にはメラノサイトと呼ばれる色素細胞があります。
紫外線を浴びると、その情報がメラノサイトに伝わり、メラノサイトからメラニンが作られメラノサイト内のメラノソームという小胞(小さな袋状のもの)に蓄積されます。
メラノソームが満たされると、表皮部分に出てきてメラニンが紫外線から皮膚を守ります。
この時日焼けの状態になるわけですが、皮膚はターンオ-バーと言って、28~56日くらい(体の部位によって違います)のサイクルで入れ替わっています。
いわゆる新陳代謝が行なわれているわけですね。
ですので、日焼けしても、メラニンが皮膚の表面から剥がれ落ち、また元の肌の色に戻るわけです。
ところが、長時間あるいは強い紫外線を浴びると、活発にメラニンが生成されるようになります。
そして通常の代謝では処理し切れなくなったりします。
それに加えて、紫外線を浴びすぎること自体や、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、加齢などの影響で、代謝が悪くなり、ターンオーバーが上手く働かなくなるとメラニンが滞留しシミになるわけです。
紫外線に関する内容につきましては次のページをご参照ください。
ニキビやアレルギーなどの炎症によるシミ
画像出典:http://xn--nckzcza2046g.co/entry1.html
メラニンは肌を守るために出てきます。
ニキビやアレルギーなどで肌に炎症が起きると、メラニンが皮膚に出てきます。
そして炎症が治まると、先に記載したように基本的にはターンオーバ-によって皮膚は元の状態に戻ります。
しかしながら、代謝が悪いとターンオーバーが上手くいかなくなり、メラニン色素が皮膚に残り、シミになってしまいます。
ちなみにニキビ後にできるシミの色が時によって違うように感じることもあるかもしれません。
黒ずんで見えたり、赤みがかっていたり、紫っぽく見えたり・・・これはメラニン色素とヘモグロビンによるものです。
ニキビの炎症がおさまって治りかけの状態ではニキビを治そうと血液が多く流れますので、ヘモグロビンがたくさん作用します。
この時は赤みがかっていたり、紫色っぽかったりします。
時間が経過すると、ヘモグロビンの作用が弱まり、メラニン色素の色が強くなり黒ずんで見えるようになります。
茶色っぽかったり、黒に近い感じのシミになります。
ストレスによるシミ
ストレスがかかると体内では活性酸素が大量に発生します。
適度な活性酸素はばい菌や細菌から細胞を守ってくれるのですが、大量の活性酸素は細胞を酸化させます。
すると細胞は死んでしまうか、正常に働かなくなってしまいます。
そこで、細胞の酸化を防ごうと代わりにチロシンという物質が酸化されその結果メラニンができます。
そしてターンオーバーが上手く働かなかった時にシミになります。
実際にある製薬会社さんの実験で精神的ストレスが強いとシミやシワが多くなることを究明したそうです。
研究においてストレスの強さを「低」「中」「高」のグループで分け、シミの度合いを調べたところ「高」のグループの人は「低」のグループの人より3倍シミが多かったそうです。
またストレスがかかると額にシミが出やすいといったことも分かったそうです。
ストレスが強くかかると免疫力が低下し、風邪をひきやすくなります。
風邪に関しましては次のページを参考にしてください。
睡眠不足によるシミ
睡眠中は成長ホルモンが多く分泌されます。
特に夜の22時から夜中2時は成長ホルモンのゴールデンタイムとも言われ、最も分泌が盛んな時間帯と言われています。
成長ホルモンは肌の細胞の代謝や成長を促してくれるホルモンです。
10代の子供達の肌が綺麗なのはこの成長ホルモンがたくさん出ているからです。
ただ残念ながら20代に入ってから年齢を重ねる毎にこの成長ホルモンの分泌は減っていってしまいます。
そのような中、夜更かしをして睡眠不足に陥ると、更に成長ホルモンの分泌は少なくなり、代謝が悪くなってシミとして残りやすくなります。
不眠に関する内容につきましては次のページをご参照ください。
タバコによるシミ
タバコを吸うと先に記載した活性酸素がたくさん体内に発生します。
そうなると、細胞の酸化を防ぐために、たくさんメラニンが生成されシミの原因になります。
食生活によるシミ
白砂糖の摂り過ぎは大きなシミの原因になると言われています。
白砂糖はブドウ糖と果糖からなるしょ糖を主成分としています。
このしょ糖は分解に時間がかかり吸収までに時間を要する関係で、胃や腸に長く滞在します。
これが大腸菌やブドウ球菌といった悪玉菌のエサとなり、悪玉菌が増殖します。
これを防ごうと免疫が働き活性酸素をたくさん発生させます。
活性酸素の大量発生は既に記載させて頂いたようにシミの原因になります。
その他、カフェインやアルコールの摂り過ぎも活性酸素の大量発生に繋がりますし、保存料やトランス脂肪酸の入った加工食品の摂り過ぎも注意が必要と言われています。
また肌の生成に不可欠なビタミンやたんぱく質の不足も肌のくすみなどの原因になります。
乾燥によるシミ
肌が乾燥しているとメラノサイトが過剰にメラニン色素を作ってしまうと言われています。
少しの刺激に対しても肌は過剰に反応するようになるので、多少の紫外線を受けてもたくさんのメラニン色素が作り出されてしまいます。
その結果、シミになりやすくなります。
シミのできやすい部分
シミのできやすい部分は日光のよくあたりやすい部分です。
その筆頭は顔ですね。
ですので次のような場所にシミができやすいです。
額
額は日焼けしやすいですね。
額全体や髪の生え際、眉の上など部分的にできることもあります。
頬
頬骨の高い部分は日光がたくさん当たりやすいのでシミになりやすいです。
肝斑(かんぱん)といって30代から40代の女性によくみられる左右対称で薄茶色のシミができやすいです。
目の周り
目尻のあたりや、目頭と鼻の間のくぼんだ部分、髪の生え際にできることが多いです。
口のまわり
口の際にはできませんが、口角から下の部分にできやすいです。
また、上唇付近にできるとヒゲのように見えることもあります。
顔にできる蕁麻疹のことにつきましては次のページをご参照ください。
シミと癌の関係
シミが癌化することは基本的にはありません。
シミは排出されなかったメラニン色素であり、健康的には問題のないものです。
ただシミだと思っていたものが実は皮膚ガンだったということはあります。
ほくろの場合も同様です。
その他カサカサした紅色のシミの場合は「日光角化症」や「ボーエン病」といった病気の可能性もあります。
これらはがん化することもあるので、早めに治療しておく必要があります。
従いまして、気になるシミやほくろと思われるものがある場合は、病院を受診しましょう。
「がん」に関する内容につきましては次のページをご参照ください。
美白化粧品でのシミ取り
できてしまったシミを取り除こうと色々な化粧品を試してもうまく取り除けないという方も多いかもしれません。
基本的には美白化粧品というのはできてしまったシミを消すものではなく、作られるのを抑えるためのもと考えた方が良いかもしれません。
ただ最近はシミを消すための成分が配合された化粧品も出てきており、シミが無くなるというよりも「シミが薄くなった」と喜ばれている方も増えてきているようです。
比較的好評の商品としては
①アンプルール ラグジュアリーホワイト
②ビーグレン ホワイトクリームEX
③Decencia(ディセンシア)サエル
④アスタリフトホワイト ホワイトクリーム
などがあります。
以前、美肌化粧水で白斑が出たということが問題がありましたが、必要以上に気にすることもなさそうですが、念のため周りで使っている人の情報などを集めてみるといいかもしれませんね。
白斑に関する情報は次のサイトをご参照下さい。
http://www.sankei.com/life/news/130807/lif1308070026-n1.html
蕁麻疹のことにつきましては次のページをご参照ください。
薬でのシミ対策
シミ取りを目的とした薬が市販されています。
厚生労働省から認定を受けた医薬品ですので基本的には効果が期待できるものではあります。
人気商品としては①ロスミンローヤル②シミトール③潤肌爽④ライフパックなどがあるようです。
口コミを見ていますと、個人差もあって効果が保障されているというものではないように思います。
そしてシミがなくなったというよりも目立たなくなったという印象を受けます。
また人によって食欲不振、胸やけ、発疹、嘔吐といった副作用も稀に出る場合があることも認識しておく必要があるかと思います。
水素水は体の酸化を防ぐ効果があると言われています。
水素水のことに関しましては次のページをご参照ください。
レーザーでのシミ対策
画像出典:http://antiaging-life.info/laser-1226.html
レーザーをシミに照射して、シミそのものを焼き切るという治療法があります。
肌に照射されたレーザーはメラニン色素に反応して熱エネルギーに変わります。
その熱でシミを消滅させるといった技術です。
この方法はシミ以外の部分に少なからず、ダメージが加わると考えた方が良いでしょう。
痛みやかゆみなどの肌の炎症を起こす可能性も無きにしもあらずです。
そしてレーザー治療は色の濃いシミには効果が出やすいですが、薄いシミに対しては効果が低いところがあるようです。
これはレーザーがメラニン色素の色に反応するからです。
更にレーザーでシミを取ったとしても、根本的にシミのできる原因を取り除いておかないと、また同じ場所にシミができる可能性が高まるので、その辺りも考慮しておく必要があります。
料金はシミの大きさによりますが5mmくらいで1万円から1万5千円くらいが目安です。
保険適用はできません。
根本的なシミ対策
肌のシミの根本的な対策は何といっても体の内側から綺麗にすることが第一です。
つまり代謝の良い体質を作るのが最も効果的な方法です。
あらゆる症状の基本でもありますが、食事、睡眠、運動、ストレス、自律神経といったところの見直しです。
食事は栄養バランス良くで食べ過ぎ注意、睡眠は早寝早起きで理想は22時くらいに寝るのがいいですが、せめて24時までには寝たいものです。
運動はハード過ぎない適度なものが良く、ウォーキングなどはすごくおすすめです。
イライラ、怒り、不安・恐怖、悲しみ、妬みといったストレスは出来る限り廃除するよう努めましょう。
自分の感情のコントロール能力を高めようという意識を持つことが大切です。
自律神経を整えておくのもストレス排除に有効ですが、整える方法などについては次のページをご参照下さい。
ためしてガッテンでの冬のシミ対策について
赤いシミについて
赤いシミよのうに見えるものは癌のタネの可能性がある。
通常のシミを免疫は攻撃しないが、癌細胞のタネは免疫細胞が攻撃をする。
その為赤くなって現れる。
よく日焼けする100人を調査したところ19人から癌のタネが見つかったとのことで、よく日焼けする人は注意が必要。
赤いシミの見分け方と治し方
癌のタネである赤いシミのように見えるものは日光角化症(にっこうかくかしょう)と言います。
見分け方は
1.触ると表面がザラザラしているかつ赤い。指先にちくっと感じることも。
2.2~3ヶ月経っても赤みがひかない。
3.冬でも赤みが増える。
です。
気になる場合は皮膚科を受診した方が無難とのことです。
日焼けで赤くなるだけで黒くなりにくい人や長期間日光に当たる生活をしてきた人は注意が必要。
癌のタネは人によって小さい頃からの積み重ねで、やがて出てくる。
早期発見、早期治療で綺麗になくなる。
治し方は日光角化症の特効薬がある。その名は「イミキモドクリーム」。
但し塗ると、一時たくさんのシミが表面に浮き出てきたり、シミがぐじゅぐじゅになったりする可能性がある。
イミキモドクリームは免疫力を高める。
すると癌のタネにたくさん攻撃をしかけるので、その結果赤いシミがたくさん発生することがある。
しかしながらやがて落ち着いて肌が綺麗になる。
ちなみにイミキモドクリームは日光角化症の薬であって茶色など他のシミを治療する薬ではないとのこと。
茶色いシミについて
肌への刺激で茶色いシミができる。
例えばスキンケアで顔をこするとメラニンが皮膚に留まってしまう。
それでシミがてきる。
無意識にこのようなシミを作ってしまうクセや習慣のある人が多い。
その例としては
Ⅰ.気になるところを入念に触る
Ⅱ.顔をマッサージする
Ⅲ.髪の毛が皮膚にあたる、あるいは髪の毛をよける為の手が皮膚にあたる
Ⅳ.スキンケアの際、利き腕で塗るところが入念になるなど・・・つまり皮膚に触れることで炎症が起こりシミになる。
シミを作る悪いクセや習慣を改善すれば炎症の度合いが改善してくる可能性が高まる。
ただ必ず改善されるというわけではなく、また改善がみられるまでに通常は数ヶ月かかる。
洗顔においては泡で汚れを落とす泡洗顔が理想。
冬の日焼け対策は大切
UV-Aは日焼けがおきにくい紫外線、UV-Bは赤や黒く日焼けする。
なので、一般的にはUV-B対策に意識がいきがちで、冬の紫外線対策に対しては希薄になりがち。
ただ冬はUV-Bは通常の2割程度に減るもののUV-Aは5割程度にしか減らない。
夏にUV-Bによってで日焼けするとDNAが破壊され癌のタネとなる。
ただ私たちの体は破壊されたDNAを修復してくれている。
なので少しくらいの日焼けでは皮膚がんにはならない。
ところがDNAが破壊され、ダメージを受けている時にUV-Aが差し込むと紫外線は肌の奥まで届き、そこで活性酸素が発生する。
すると皮膚を修復する力が弱まり、壊れた癌のタネが癌化していく可能性が高まる。
ちなみに日焼け対策商品に記載されている【SPF50+】というような表記はUV-B対策商品を表し、50の数値部はカットする強さを示しています。
【PA++++】というような表記はUV-B対策商品を表し、+の数が多いと防御が強いそうです。
ためしてガッテンで放送された内容につきましていくつか以下に紹介させていただきます。
最後に
シミとはメラニンという色素が肌に沈着してできる薄黒い斑点のことです。
これは肌を守るために起こった反応によるものです。
通常シミは28日~56日でターンオーバーにより剥がれ落ちるのですが、これが上手くいかなかった時にシミとなって残ります。
シミができる要素としては紫外線、ニキビやアレルギーなどの炎症、ストレス、睡眠不足、タバコ、食生活の乱れ、乾燥などがあります。
シミ対策としては美肌化粧品・薬・レーザーなどを使う方法がありますが、それぞれの方法毎にまた個人毎、シミの状態毎に改善度合いには違いがあるので、人それぞれよく考慮して対策を行なう必要があります。
ただ根本的なシミ対策は代謝の良い体を作ることです。
ためしてガッテンの対策としては癌のタネである日光角化症に対してはイミキモドクリームで治療できるとのことです。
スキンケアなどで皮膚に加わった刺激などでできた茶色いシミは刺激を与えるクセや習慣をやめることで改善が期待できます。
UV-Bは冬は2割程度に減るが、UV-Aは5割程度にしか減らず、この冬にUV-Aの影響で、シミが悪化し癌化につながる可能性もあるので注意が必要です。
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