副鼻腔炎の頭痛に伴って肩こりや歯痛は何故おきる?いつまで続く?
副鼻腔炎の頭痛はいつまで続くかと肩こりや歯の痛みの出る理由
副鼻腔炎の主な症状の1つに頭痛があります。
そして頭痛に伴って肩こりや歯の痛み、めまい、吐き気などの症状が伴う場合もあります。
このような症状は本当に辛いので「いつまで続くの?」と思ってしまうかと思います。
本記事では頭痛に伴う各症状の出る理由や頭痛の緩和法、治るまでの期間を中心に記載したいと思います。
副鼻腔炎における頭痛と肩こりの症状について
副鼻腔炎になると頭痛を伴うことが多く、また頭痛を感じる人の中には同時に肩こりを伴う人も多いです。
副鼻腔炎で頭痛が起こる理由としては、副鼻腔炎では人の免疫と細菌やウイルスが戦った時に出てくる死骸である膿が副鼻腔という鼻の奥周辺にある空洞(左右に4箇所ずつあります)に溜まるのですが、この膿が熱を持つことや副鼻腔の粘膜で炎症が起きることで、頭が重い感じや痛みの他、目の奥やおでこ、頬の辺り、額などにズキズキとした痛みを感じたりするということが挙げられます。
また副鼻腔炎の症状の特徴である鼻づまりにより、取り込む酸素量が少なくなり、頭が少し酸欠状態になり頭痛に繋がることもあります。
そして大量に溜まった膿が副鼻腔周辺の組織にも影響を与え、肩こりも起きると言われています。
その他、肩こりが起きる原因としては頭の痛みから、首や肩の筋肉がどうしても緊張状態になってしまうことや、そもそも副鼻腔炎になるということは自律神経の乱れがあり、血行が悪くなっていて、首や肩に酸素や栄養が十分に行かなくなって起こることも考えられます。
頭痛全般のことに関しましては次のページをご参照ください。
頭痛と歯痛などの症状について
副鼻腔炎になると頭痛を伴うことが多いわけですが、歯の痛みが出てきたり、目の奥、頬、額など炎症の起きる場所によって痛む場所が変わったりもします。
副鼻腔には4つの空洞があり、それぞれの炎症により痛む場所は概ね次のようになっています。
①篩骨洞(しこつどう)・・・・・目の奥周辺
②上顎洞(じょうがくどう)・・・頬や歯
③前頭洞(ぜんとうどう)・・・・額
④蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)・・・頭痛や頭の重い感じ
歯の痛みに関しては虫歯と間違えてしまいがちです。
虫歯の場合は虫歯となっている歯だけが痛むので、1本の歯および左右どちらかだけに痛みを感じる場合が多いですが、副鼻腔炎の場合は2~3本の歯および左右どちらの歯にも痛みを感じる場合が多いです。
あと、歯の炎症が原因となって副鼻腔炎を起こす場合があります。
歯性上顎洞炎といって、上の奥歯の根っこの先端が上顎洞付近にあって、これらの歯で歯周病が進行したりすると細菌が上顎洞に入り込んで副鼻腔炎に繋がる場合があります。
その他、頭が重く感じるような症状が出ることもあります。
副鼻腔炎は風邪が悪化して起こるケースが多いです。
風邪に関しては次のページをご参照ください。
めまいや吐き気を伴うことも
副鼻腔炎の頭痛に伴い合併症としてめまいや吐き気を伴う場合があります。
理由は耳の奥の方(副鼻腔付近)には三半規管や耳石器と言って平衡感覚を司っている場所があるのですが、副鼻腔炎の炎症や膿がこれらの器官に影響を与え、めまいが起こったりします。
そしてめまいに伴い吐き気が生じるということです。
めまいにつきましては次のページも参考にしてください。
副鼻腔炎で頭痛があり、鼻水が出ないことも
副鼻腔炎においては基本的には鼻水が伴いますが、炎症の起きる場所によって、頭痛(歯など顔の痛みも含む)はするけど鼻水は出ないというケースもあります。
このような場合は自分が副鼻腔炎になっていると気づかないことが多いです。
頭痛だけがある場合でも、特に目の奥や頬、歯といったところに痛みがある場合は副鼻腔炎の可能性があることを知っておくと良いでしょう。
花粉症から副鼻腔炎をひき起こす場合もあります。
花粉症に関しましては次のページをご参照ください。
頭痛はいつまで続くのか?
副鼻腔炎には急性のものと慢性のものがありますが、頭痛が起こるのは概ね急性副鼻腔炎になります。
頭痛の続く期間は人によって違うようで、1日だけ痛みを伴うケースもあるようですが、数日続くケースが多いようです。
急性副鼻腔炎そのものが治る期間は1~2週間くらいです。
冷えは万病の元です。
冷えに関する内容につきましては次のページをご参照ください。
頭痛を緩和させるには?
副鼻腔炎の頭痛を緩和させる方法としては次のようなものがあります。
何れも一時的な対処法になります。
蒸しタオルを鼻の中心に当てる
画像出典:http://geinou-ura.com/archives/8076#i-6
タオルを適度に濡らし(絞りすぎると早く冷めてしまいますし、絞り方がゆるいと水がしたたってしまいます)電子レンジで2~3分温め、鼻を中心に顔に蒸しタオルを当てます。
痛みの緩和になるかと思います。
鼻うがいを行う
画像出典:http://everyday-e-news.com/sports-exercise/hana-ugai/
鼻うがいをすると鼻の粘膜に付着した細菌やウィルスを流せる他、鼻水も洗い流せたりします。
鼻がすっきり通れば頭痛も緩和されることが期待できます。
鼻うがいのやり方につきましては次のページの「ためしてガッテンで放送の鼻づまりのスッキリ解消法について」の
項の「⑥鼻のケアには鼻うがいがいい」の部分をご参照下さい。
消炎鎮痛剤を使う
どうしても辛い時は一時的に痛みを緩和させる方法として消炎鎮痛剤の服用があります。
代表的な薬としてはロキソニンがあります。
消炎鎮痛剤の服用に際しては副作用も考えられますので、あくまでも応急的な処置とし、ちゃんと病院を受診しましょう。
ロキソニンを購入する際も、必ずドラッグストアの薬剤師さんに相談して選びましょう。
膿を吸引
画像出典:http://www.hanamizukyuin.com/taisaku/
耳鼻科で膿を吸引してもらうことで、痛みの緩和が期待できます。
ツボを押す
副鼻腔炎の頭痛に効果のあるツボとして合谷(ごうこく)があります。
合谷は手の親指と人差し指の付け根の骨の分岐したところ付近にあります。
このツボを3~5秒押し3~5秒離すということを1回3分ほど続けます。
力加減は気持ちがいいなと感じるくらいが良いでしょう。
尚、頭痛のする時にアルコールを飲む人はいないと思いますが、頭痛を悪化させますので、くれぐれも飲まないようにして下さいね。
副鼻腔炎は免疫力が弱くなる事で起こります。
免疫力を高めるには自律神経の働きを高めておく必要があります。
自律神経に関しましては次のページをご参照ください。
副鼻腔炎による頭痛の治し方
副鼻腔炎による頭痛の治し方としては、自分でできる生活習慣を正すことの他、病院を受診すると良いでしょう。
人それぞれの状態によって違ってくると思いますが、病院での一般的な治し方としては、溜まった膿を吸引にて取り除き、抗生物質を使って膿を発生させないようにするというものです。
ただ根本的には副鼻腔炎そのものを治すことで頭痛も治まります。
副鼻腔炎の治療に関しては次のページの「副鼻腔炎の治療」の項をご参照下さい。
副鼻腔炎での発熱は危険?なぜ発熱する場合がある?
病気には様々な症状がありますが、その中でも危険な状態になるサインとして考えるべきものも存在します。
副鼻腔炎の場合はそれが発熱になるのです。
まず、副鼻腔炎になった場合の発熱とは鼻腔から副鼻腔において炎症が広がってしまったので、その炎症をどうにかするべく体が発熱反応を示しているということになります。
つまり、発熱している時には副鼻腔炎が副鼻腔以外の部位にも炎症を広げているサインということなのです。
そして高い熱が出ている場合は目の周囲が腫れてしまって視覚異常につながり、最悪の場合失明することも考えられます。
このようにリスクが高いのが副鼻腔炎の発熱なのです。
副鼻腔炎につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
全日本民医連 h特集2/副鼻腔炎/重大な合併症を引き起こすことも
最後に
副鼻腔炎になると頭痛がよくおきますが、頭痛に伴って肩こりや歯の痛み、めまい、吐き気といった症状を伴う場合もあります。
これらの症状は溜まった膿による影響が大きいです。
頭痛が治る期間は1日から数日で治まるケースもあれば2週間くらいかかる場合もあります。
頭痛を少し緩和させる方法として、「蒸しタオルを鼻の中心に当てる」、「鼻うがいを行う」、「消炎鎮痛剤を使う」、「膿を吸引する」、「ツボを押す」などがあります。
しっかり治すには生活習慣を正すと同時に病院で適切な処置を受けるのが良いでしょう。
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