骨粗鬆症の予防法【コラーゲン・食事・日光・運動・薬など】
コラーゲンや食事など骨粗鬆症の予防について
骨粗鬆症を予防する方法は食事でカルシウムを摂取することとは聞いたことがある人も多いのですが、コラーゲンを摂取することや運動をすること、そして日光を浴びることと聞いた人は少ないかもしれませんね。
本記事では骨粗鬆症の様々な予防法について本当に効果があるのかを確認して、皆様にお伝えしていきます。
骨粗鬆症の予防法について
以下に骨粗鬆症の予防に対する効果について、記載して参りたいと思います
コラーゲンについて
コラーゲンと聞くと肌に良いものといった美肌の方をイメージする人が多いのですが、実は骨の強度を高めるためにもコラーゲンは必要となっているのです。
どういうことかというと、コラーゲンは骨質を高めるためにも重要な要素となっているということです。
これだけでは少しイメージがし難いかもしれませんが、カルシウムだけを摂取していても骨は丈夫にはならず、コラーゲンと組み合わせることで骨質を上げる必要があるということを理解していただければOKです。
つまり、骨の強さは骨密度+骨質となっていて、骨密度を上げるために必要なのがカルシウムで骨質を上げるのに必要になるのがコラーゲンになっています。
食事について
コラーゲンとカルシウムが骨を強くするためには不可欠な要素になっていますが、カルシウムは体内への吸収率が低いため、可能なら吸収効率を上昇させたほうがいいでしょう。
そこで役に立つのがビタミンDで、カルシウムはビタミンDと一緒に摂取することで吸収率が上昇します。
食べ物はさんま・にしん・かれい・鮭・まぐろ・干し椎茸などから摂取することができますが、サプリメントでも取り扱っているのでどうしても魚を摂れないという人はサプリメントに頼りましょう。
ただサプリメントによる摂取だと、ついつい大量摂取してしまい、副作用が発生する危険性もあるので、適量を守るようにしてください。
また、ビタミンD以外にもビタミンB6・B12・葉酸(B9)が効果的なので合わせて摂取するようにしましょう。
B6やB12を摂取するにはレバーが良く摂取でき、葉酸は枝豆やノリなどに含まれています。
サプリメントについて
健康に必要な栄養素をすべて摂取するのは本当に難しいので、それを補助するものとして有用なのがサプリメントになります。
骨粗鬆症予防にはカルシウムやコラーゲン、並びに各種ビタミンが必要になりますが、食事で全てを摂取するのはなかなか厳しいでしょう。
確かに食事による摂取が理想ですが、サプリメントによる摂取も有効なものとなっているので、医師も予防のためなら間違いなくサプリメントでも効果があると説明しております。
但し、先に記載しましたが大量の摂取は副作用が出る場合があるので、必ず容量は守って摂るようにしましょう。
実際に通販や商品紹介サイトなどで骨粗鬆症の予防に効果があると説明している商品は大量にあるので、その中から有用な成分が含まれているのかをきちんとチェックして購入するか考えるようにしてください。
運動について
骨粗鬆症の予防に運動が効果的というよりも、運動をしないと生活習慣病になってしまうので生活習慣病にならない程度の運動を行うのは生きていくためにも必須となっております。
そして、運動は生活習慣病の予防以外にも骨の強度を上げる効果もある(骨に適度な負荷がかかることで、骨が強化されます)ので、生活習慣病予防を行えば自然と骨粗鬆症予防に繋がるのです。
ただし、大切なことは毎日コツコツとこなすことなので、無茶にならない程度に毎日行える運動をするようにしてください。
積極的にジョギングなどができないという人は、出勤の時に一駅分歩くようにするといった日常に絡めたものにすると効率がいいでしょう。
やらなくてはいけないという義務感で行動していると、ストレス発散になるはずの運動が逆にストレスになってしまう恐れがあるので、無理のない範囲で毎日行うようにしてください。
日光について
日光と聞くと紫外線と考えてしまい、ひたすら日光を避ける生活をしている人も多いのではないでしょうか。
しかし骨粗鬆症を予防するためには実は日光が大切な要素となっています。
実は骨を強くするために必要となってくるビタミンDは、日光に当たることで皮膚上で生成されるものなのです。
そのためビタミンDの摂取には日光を浴びることも大切になってきます。
具体的にどのくらい時間が必要かというと、夏なら木陰で30分、冬なら1時間と言われています。
日光にほぼ当たらない人は、食事からビタミンDを優先的に摂取しないと不足してしまうでしょう。
なお食事からのビタミンDの摂取ではなく、日光を浴びることによって作られるビタミンDでないと骨は強くならないと主張される先生もいるので、やはり日光に当たるよう心掛けられる方が無難と思われます。
ただ当たりすぎも良くないので注意して下さいね。
薬と副作用について
骨粗鬆症を予防するため、もしくは骨粗鬆症を治療するために用いられるビスフォスフォネート剤には、抜歯や外科処置後の治りを非常に悪くするという副作用が存在します。
そのためこの薬を飲んでいる人は、歯医者にて治療を受ける際にこの薬を飲んでいるという旨を伝える必要があるのです。
また、同じ成分の薬が乳ガンや肺ガン等の治療にも用いられるので、覚えておきましょう。
注射薬について
骨粗鬆症の予防や治療する方法に注射剤を使う方法があります。
代表的なのはカルシトニン製剤と副甲状腺ホルモン製剤でしょう。
カルシトニンは破骨細胞に働くことで骨吸収を抑制して骨粗鬆症性の痛みを和らげる効果があります。
また、副甲状腺ホルモン製剤は骨形成促進作用があり、こちらも予防と治療目的で使われることがあります。
両方とも毎日行われるものではなく、だいたい1週間に1・2回の頻度で治療が続けられるものと考えてください。
骨粗鬆症に関しましては次のページも参考にして下さい。
骨粗鬆症になる原因
骨粗鬆症になる原因は大きく分けて二つあって、加齢によって引き起こされる「原発性骨粗鬆症」と病気や薬の影響で引き起こされる「続発性骨粗鬆症」が存在します。
多くの場合は前者の「原発性骨粗鬆症」で、これは加齢以外にも運動不足・栄養不足・遺伝・生活習慣・ホルモンバランスの崩れ・無理なダイエットなどが影響しています。
そして更年期の女性の場合は閉経期を迎えてしまうため、女性ホルモンの分泌が低下してしまうので骨密度が一気に低下しやすくなってしまいます。
また、骨粗鬆症を予防するには加齢以外の運動不足・栄養不足・生活習慣といった部分を改善することが大切で、骨密度を下げない生活をすることが予防に繋がるのです。
骨粗鬆症になりやすい年齢層!若い人も危険?
この骨粗鬆症になりやすいのはやはり高齢者であり、50代の女性は9人に1人、60代の女性は3人に1人、70代の女性は2人に1人というデータもあります。
基本的に男性よりも女性の方が発症しやすい傾向にあるようです。
ただし、無理なダイエットなど栄養不足になる行為が続いていると若者であっても発症するケースがありますので、高齢者のみがなる病気と考えて油断するのは危険だと言えるでしょう。
若いうちから乳製品や小魚などカルシウムを含む食品を嫌って摂取しない人は特に気をつけてください。
骨粗鬆症の予防につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
公益財団法人 骨粗鬆症財団 どうすれば予防できるの?
最後に
以上、いかがだったでしょうか?
本記事では骨粗鬆症の様々な予防法について本当に効果があるのかを確認して、皆様にお伝えしました。
骨粗鬆症は食事によって骨の強さを上げる成分を摂取して、毎日運動を行って骨を強くすることが一番の予防になることが分かりました。
しかし、毎日きちんと栄養が整った食事ができるかと言われたら、そんなことは現実的には不可能なので、その場合にはサプリメントによる摂取を行えば良いということでしたね。
また、運動を行う場合は毎日続けることが大切であるため、いきなり負荷の高いものをやっていても続かないので、適度な運動を日常生活の中に組み込むようにするのが賢い方法だということでした。
本記事が骨粗鬆症における参考として、皆様のお役に立てるものになれば幸いに思います。
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