外反母趾の痛い症状の原因と対策
外反母趾の痛くて辛い症状の原因は?対策・治し方について
靴を履くと親指が痛い!おしゃれな靴を履くことができず、もどかしかったりしますよね。
本記事では外反母趾の痛い状症の原因と対策・治し方について記載しています。
外反母趾解消の一助になりましたら幸いです。
外反母趾の症状は?
足の母趾(親指)の関節が外側に屈曲し、靴を履くと靴に当たって痛みが出たり、赤く腫れたりします。
ひどくなると、親指が2番目の指の下に潜り込んだり、反対に指の上に乗ってしまったりすることもあります。
外反母趾に伴って肩こりや膝の痛み、腰痛、顎関節症、頭痛、めまいなど他の症状につながる可能性が大きくなります。
頭痛やめまいにつきましては次のページもご参考にして下さい。
原因は何か?
靴の問題
パンプスやヒールなど脱げやすい靴を履くことによるものが挙げられます。
靴が脱げないように足の指を持ち上げたり、指を縮めたりして歩くことによって地面を指でしっかり蹴ることができず、親指の付け根を地面に打ち付けてしまい骨が出っ張ってきてしまいます。
靴の問題でO脚に繋がる可能性もあります。
O脚に関する内容は次のページをご参照ください。
運動不足
日頃から足を使って運動をしていないがために、足の筋肉がしっかり発達せず、歩く時には指でしっかり地面を蹴らず、親指の付け根で歩いてしまうことで親指が曲がっていってしまいます。
最近は運動不足の子供が多いので、子供が外反母趾になるケースも増えているようです。
外反母趾の痛みで、足をかばって歩いたりすると腰を痛めてしまったりします。
腰の痛みに関しては次のページをご参照下さい。
外反母趾の種類
外反母趾には次のような種類があります。
靭帯性外反母趾(じんたいせいがいはんぼし)
足先の横アーチを支えている横中足靭帯という部分があるのですが、この靭帯が緩んでしまうことで、親指が小指側に大きく曲がる外反母趾です。
痛みを感じることがなくても靭帯性外反母趾になっている場合があります。
踵から親指の付け根を定規であてた時の直線に対し親指が小指側に向いている角度を測ります。
その角度は5~8度が正常です。
15度以上は外反母趾で、20度までは軽症、 20度から40度までは中度、 40度以上は重症の外反母趾となります。
仮骨性外反母趾(かこつせいがいはんぼし)
親指の付け根の骨が異常に大きくなって発達して出っ張る外反母趾です。
親指そのものはあまり曲がってはいないです。
混合性外反母趾
靭帯性外反母趾と仮骨性外反母趾の両方が発症した外反母趾です。
最初にどちらかの症状が出た後、何の改善策も試みないまま放置した場合に併発してしまいます。
肩こりや首の痛み、腰痛、膝の痛みの他、頭痛、不整脈、めまい、パニック障害といった他の症状を伴う場合があります。
中年以上の女性に多いです。
パニック障害や不整脈につきましては次のページをご参照下さい。
ハンマートウ性外反母趾
足の指が極端に上に浮いていていたり、指がハンマーのように縮こまっていたりすることで起こる外反母趾です。
生まれつき、指が長い人や逆に縮こまっている人がなりやすいです。
病変性外反母趾
病変性・・・ヘバーデン結節やリウマチ、事故や骨折といった要因によって引き起こる外反母趾です。
この病変性外反母趾は最も改善が難しい外反母趾です。
基本的には手術での対応になりますが、その手術も容易ではないため、医師と十分相談の上、対処法を検討することになります。
リウマチなど膠原病に関する内容は次のページをご参照下さい。
外反母趾の対処方法
病変性外反母趾のケースを除く対処法になります。
ホーマン体操を行う。
幅の広いゴムバンドを使用します。
足を伸ばして座り、両方の親指にゴムバンドを引っ掛けます。
踵をくっつけた状態で、両足を外側に開いていきます。
開いた状態を5~10秒キープしまた両足をもとの位置に戻します。
1セット30回くらいを目安として行います。
1日3セットくらい行うと良いです。
この時の注意点は親指に力を入れないという点です。
両足を開いていきながら親指は引っ張られるままに任せるという感覚で行うと良いでしょう。
歩き方を正す
外反母趾でお悩みの方は歩き方に問題がありがちです。
従いまして、歩き方を正しましょう。
歩き方ですが、踵から地面にしっかり着地し足裏の内側に重心を載せるように前方に体重移動し、指で地面を蹴るという感じです。
足に合った靴を履く
足に合わない靴は上記でも述べているように外反母趾の原因になるので動きやすく、自分の足にフィットした靴を履きましょう。
履いていて窮屈な感じがしないか?履いていてどこかに痛みを感じたりはしないか?余裕があり過ぎはしないか?などをチェックしてみましょう。
運動する
足の運動を行います。
・椅子に座り、足の下にタオルを置きます。そしてそのタオルを指でつまみます。
・指のグッパー運動を行います。
整骨院で診てもらう
治療方法はテーピングをしたり、サポーターを使ったり、装具を使ったり、マッサージを行うなどです。
すぐに効果が出るというものでは無いですので、継続していく必要があるかと思います。
病院ではないですので手術は行いません。
病院で診てもらう
受診先は基本的には整形外科です。
病院ではレントゲンを撮って、骨の状態の確認を行います。
また、触診を行い、外反母趾がどの程度なのかを診断をしてもらうことが出来ます。
状態によって、手術を行わないで治る場合と治らない場合があります。
外反母趾はすぐに治るというものではありませんので、少し気長にジワジワと治してくという姿勢が必要です。
病院でもテーピングの方法を教えて頂ける他、改善に効果的なストレッチなど自分でできる方法も教えて頂けるかと思います。
外反母趾以外に足の症状として鷲足炎や足底筋膜炎などがあります。
鷲足炎や足底筋膜炎の内容につきましては以下のページをご参照下さい。
子供の外反母趾が増えている?
子供はいろんな病気にかかってしまいやすいので、親は気が気では無いでしょうが、最近では外反母趾が子供に増えつつあります。
この外反母趾以外に指上げ足(立ったり歩いたりする際に、足指が浮いていてしっかりと踏ん張っていない状態にあることを指す)も急増していると言われております。
その理由は靴だという指摘も多かったのですが、それよりも歩き方にあるという見解が今では多くなっております。
通常の人であればかかとから着地をしてそのまま足の指へと地面についていき、足が地面から離れる時は足の指に体重をかけるという流れになります。
しかし、現代の子供たちは足裏全体で地面に接地して足の指を使わない「ペタペタ歩き」が急増しており、これが最大の原因と言われているのです。
足の指の筋肉が使われなくなることで、浮かび上がってしまう指上げ足になってしまうこともあれば、親指の筋肉が異常に縮こまってしまう外反母趾にもなりやすくなってしまいます。
対策として、親が歩き方の指導をしてあげる必要があるでしょう。
子供の色々な症状につきまして次のようなページも参考にしてください。
外反母趾につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
最後に
外反母趾の原因は歩きにくい靴を履いていたり運動不足によるものが主です。
外反母趾にも種類があり、病変性外反母趾に関しては医療機関で診てもらう必要があるでしょう。
それ以外では体操や運動の実施、靴や歩き方の見直しなどによって改善が期待できますが、思うような改善が見られない場合は整骨院や病院などで診てもらった方が良いでしょう。
ただ診てもらうにしても、外反母趾になったと思われる原因である生活習慣は自分自身で直す必要があります。
また改善にはそれなりに時間を要するケースが多いので、気長に治していこうという気持ちが必要となるかと思います。
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