赤ちゃんの熱中症のサインや症状は?対策グッズなど予防法
赤ちゃんの熱中症のサインと予防法などについて
小さな赤ちゃんを持つお母さんは暑い時期がくると熱中症が気になるかと思います。
万一に備え、赤ちゃんが熱中症になると、どのようなサインを出すのかを知っておいた上で、赤ちゃんの状態を把握するよう心掛けるといいでしょう。
本記事では赤ちゃんが出す熱中症のサインの他、熱中症の対策グッズや予防法などについて記載したいと思います。
赤ちゃんの熱中症のサインや症状
夏日が増える5月から本格化する熱中症。
体の小さい赤ちゃんは大人よりも熱中症になりやすいです。
それは、まだ体温調節機能が未発達である上、赤ちゃんは大人の3倍と言われるほど汗をかくからです。
その他にも、喉が渇いても、それを言葉で訴えられないですし、ベビーカーだと低い位置にいて地面からの放射熱によって、より高い気温下にさらされたりするという要素によっても熱中症になりやすくさせてしまいます。
従いまして、赤ちゃんが熱中症にかからないよう親がしっかり状態をチェックしてあげる必要があります。
赤ちゃんの出す熱中症のサインには次のようなものがありますので、気温の高い日はしっかりチェックしてあげましょう。
①ほっぺたが赤くなっていて、触ってみると熱い
②何となく元気がなく、ぐったりしている感じがする
③母乳またはミルクの飲む量がいつもより多い
④おしっこの出る回数がいつもより少ない
⑤おしっこの色が濃い
⑦機嫌が悪い
⑧泣いているのに涙が出ていない
⑨すごくたくさん汗をかいている
そして、次のような場合は危険信号です。
①発熱している
②6時間以上おしっこが出ていない
③呼びかけても反応がない
④嘔吐して水分が摂れない
⑤汗が少ないのに体が熱い
⑥手足がかなり冷たくなっている
赤ちゃんの無呼吸症候群や気管支炎につきましては次のページをご参照ください。
赤ちゃん【新生児や乳児】など子供の無呼吸症候群は危険?
気管支炎の症状と治療法は?赤ちゃんや子供の場合は?
赤ちゃんの熱中症における熱の症状について
赤ちゃんが熱中症になった場合、何度くらいの熱が出るのでしょうか?
まず赤ちゃんの平熱ですが、大人よりも体温が高く、37.5度までは平熱と考えて大丈夫です。
これを超えた場合、発熱と考えていいでしょう。
熱中症と考えられる場合に40℃以上の熱が出るようなことがあったら、これは熱中症のなかでも最も重い「熱射病」の可能性があります。
このような場合は早急に病院に連れて行きましょう。
赤ちゃんの「紫外線対策」や「下痢」につきましては次のページを参考にして下さい。
赤ちゃんへの紫外線の影響は?湿疹アレルギー対策グッズは?
乳児の下痢は母乳が原因?緑や黄色・血便の時は?離乳食は?
熱中症への対策グッズ
赤ちゃんの熱中症対策グッズとしては次のようなものがあります。
帽子
画像出典:http://item.rakuten.co.jp/sunglobe/734063/
やはり日差しをさえぎってくれる定番は帽子ですね。
ツバが長くUVカットのものが良いですね。
ひんやりベスト
画像出典:http://pippichan-land.jp/SHOP/g_vest.html
保冷剤を使って体をひんやりさせるベスト。
暑い日でも体が快適に過ごせます。
ひんやりケット
画像出典:http://item.rakuten.co.jp/emoor/nl-oc-ket/
さわるとひんやりとした感触の得られるひんやりケット。
快適な布団内環境でぐっすり眠ることができます。
ベビーカーで外出する時も使えますね。
ベビーカー扇風機
画像出典:http://ameblo.jp/19820922/entry-11589559369.html
小型で軽量の扇風機です。
クリップでどこでも留められるので、車内やベビーカーでの外出時などでも赤ちゃんがより快適に過ごせます。
デジタル温湿度計
画像出典:http://item.rakuten.co.jp/akio/o-244/
外出時にベビーカーなど赤ちゃんのそばにぶら下げておいて温度や湿度をチェックすることで、早めの熱中症対策が取れます。
木綿の下着
画像出典:http://www.rakuten.ne.jp/gold/harmonature/
木綿などの汗を吸収しやすい下着だと、体の熱が逃げていきやすいです。
またゆったりしたものの方が熱が逃げて行きやすいのでおすすめです。
子供が感染しやすい病気のことにつきまして、次のページも参考にして下さい。
手足口病の感染力はいつまで?経路や大人の対策は?
りんご病の症状とかゆみについて 大人の場合は?妊婦は?
おたふく風邪は潜伏期間にうつるの?大人・妊婦は危険?
胃腸風邪の原因はストレスや食べ物が原因?症状と治療法は?
室内での熱中症予防対策
何と言っても赤ちゃんを熱中症にさせないことが最も重要です。
室内における予防対策を挙げると
①エアコンで室内を26~28度くらいになるよう調節する
②室内の湿度を40~60%に保たせる
湿度が高いと熱中症になりやすいです。
エアコンのドライや除湿機を使うのが手っ取り早いですが、その他の方法として、窓を開けたり換気扇を回したりして部屋を喚起する、炭を置くといった方法があります。
③扇風機を回す
エアコンを使う場合でも、冷気が特定の部分に滞らないように扇風機を回すのが効果的です。
また赤ちゃんに風を送るのも有効です。
但し風に当て続けると体が冷えてしまうので、扇風機の首を振って、常時風があたらないようにしましょう。
④直射日光があたらないよう注意する
赤ちゃんはしゃべれないし、自分で移動することもできませんので、しっかりチェックしてあげることが大切です。
カーテンで日光を遮ってしまうと良いでしょう。
⑤水分補給
室内にいても、暑さに応じて定期的に水分を補給してあげましょう。
赤ちゃんの風邪に関わる内容につきましては次のページを参考にしてください。
風邪の食事メニューは?のど風邪や子供や赤ちゃん用は?
授乳中の風邪での病院は何科?市販薬や葛根湯は?
チャイルドシートにおける熱中症予防対策
車の中はエアコンを効かすので、赤ちゃんの熱中症は大丈夫と思いがちですが、意外にも赤ちゃんの背中を触ってみると汗びっしょりで、脱水症状を引き起こしている場合もあります。
冷気が赤ちゃんの場所にしっかり届いていなかったり、日ざしの関係で赤ちゃんのいる場所の気温が高かったりということもあります。
そこで、車の中のチャイルドシートでの熱中症対策としては次のようなものがあります。
サンシェードを設置する
いくらエアコンをかけていても日光が直接あたると暑いものです。
サンシェードをつけて直射日光が当たるのを防ぎましょう。
保冷シートを使う
画像出典:http://minkara.carview.co.jp/userid/
チャイルドシート用の保冷シートを使って、暑さを防ぎます。
但し冷え過ぎないよう注意する必要があります。
その対策として温度調節シートが付いているものもあるようです。
この保冷シートはベビーカーにも使えます。
子供がかかりやすいノロウイルスのことに関しましては次のページを参考にして下さい。
ノロウィルスの症状 幼児と子供と大人の予防法
ためしてガッテン ノロウィルス対策となる消毒液や食品
夜寝ている時の熱中症予防対策
赤ちゃんは体温調整機能が成人した人よりも未熟なので、大人よりも熱中症になりやすいです。
発症させてしまうと危険を伴うので、夜寝ている時もしっかり対策を取ることが大切になります。
室温はエアコンを使って温度設定を26~28℃としましょう。
また、裸で寝かせる方が体感温度は高めなので薄着でもいいので何か着ている状態にするのが良いでしょう。
エアコンだと電気代が気になって仕方がないという人は扇風機を使いましょう。
扇風機を使う場合はその風が直接体に当たらないように調節して下さい。
個人的には赤ちゃんが熱中症になるリスクを減らす為に、電気代を気にせずにエアコンで温度調節するのが良いと思います。
飲み物による予防対策
赤ちゃんは体が小さいので大人ほど水分を体内に蓄積しておくことができません。
従いましてこまめに水分補給する必要があります。
熱中症対策で言われることとして、水分補給だけでなく塩分補給もしなくてはならないということですが、母乳を飲んでいる場合はしっかり電解質((カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウムなど))が入っていますので大丈夫です。
母乳だけでは水分がちょっと足りないかなという場合は水や麦茶をあげるといいでしょう。
母乳をあげていない場合は、赤ちゃん用のスポーツドリンクや電解質ドリンクといったものを飲ませてあげると良いです。
赤ちゃんだけでない熱中症のことにつきましては、次のページも参考にして下さい。
犬の熱中症の症状や後遺症・死亡の危険は?処置や予防法は?
熱中症の頭痛の治し方は?吐き気や寒気を伴う場合は?
熱中症の予防法は?食べ物や飲み物など対策について
熱中症の治療のガイドラインや病院にかかる期間及び後遺症
熱中症の症状【寒気・発熱・頭痛・下痢・吐き気など】と処置
その他の赤ちゃんの熱中症対策として気をつけると良い点
画像出典:http://winterdrive.web.fc2.com/0908/index.html
①車で外出する際は赤ちゃんを乗せる数分前くらいから窓を全開にしておくなどして車内の温度を下げておく。
②一日の最も暑い時間の外出は極力避ける
③ベビーカーで外出する際は、マンホールの上には止めないようにする
マンホールなどの鉄素材の上の温度はかなり高くなっています。
インフルエンザにつきましては次のページを参考にしてください。
インフルエンザ予防接種の効果はあるの?期間は?
インフルエンザ脳症の症状と予防法は?
インフルエンザワクチン 2015年度は4種類の4価
熱中症が疑われる場合の応急処置について
赤ちゃんが熱中症にかかっているかもしれないという場合は、次のような応急処置が必要になります。
①涼しい場所に移動させる
風通しの良い日陰や冷房の効いた部屋などに移動させます。
②衣服を緩ませ風通しをよくする
衣服内に溜まった熱を放出させてあげます。
③体を冷やしてあげる
冷たいタオルや保冷剤、冷えぴたシートなどを首の後ろやおでこ、脇の下、足の付け根などに当てます。
④水分と塩分補給を行う
熱中症は暑さによって大量の水分や塩分が体から失われ引き起こります。
その失われた水分・塩分をしっかり補給させてあげます。
赤ちゃんの場合は1度にたくさん飲めませんので、スプーンなどで少しずつ、こまめに飲ませてあげましょう。
水分を摂りたがらない場合は水分を含むものをあげるといいです。
例えばスイカ、夏みかん、パイナップル、メロン、ももといった果物の他、ゼリーなどがおすすめです。
危険信号の症状が出ている場合は早急に病院に電話を入れて、状態を伝え、すぐに診てもらえることを確認して連れて行ってあげましょう。
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎に関する内容につきましては次のページを参考にしてください。
アトピーの症状【赤ちゃん・子供・大人別】と治し方
赤ちゃんのアトピーの原因は母乳?治療など対策で治る?
赤ちゃんの熱中症対策につきまして、次のページも参考にしてみて下さい。
マイナビウーマン 【医師監修】大人よりなりやすい乳幼児の熱中症! 知っておきたい症状と対策
最後に
赤ちゃんから発っせられる熱中症のサインとしてはぐったりして元気がなかったり、ものすごく汗をかいたりなど色々ありますので、暑い日は赤ちゃんの状態をこまめにチェックすることが大切です。
特に危険信号のような症状が出た場合は応急処置を取ると同時に病院で診てもらう必要があります。
赤ちゃんの熱中症の予防策については室内、外出時において様々ありますので、しっかりと対策を取って、暑い日を乗り越えて頂けたらと思います。
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