副鼻腔炎の症状【熱・歯痛・頭痛・咳】と治療!子供の注意点は?
熱や歯痛などの副鼻腔炎の症状と治し方について
副鼻腔炎というのはウイルスや細菌が副鼻腔内に広まり起こります。
副鼻腔炎になる多くの人は急性ですが、慢性化する人もいます。
本記事では急性副鼻腔炎で起こりやすい頭痛の他、鼻づまり、発熱、歯痛、咳などの症状や治療についてと、子供の場合の注意点を中心に記載したいと思います。
副鼻腔炎の症状について
画像出典:http://www.goshomi.jp/
風邪というのはウイルスや細菌が鼻空(鼻の穴の空洞)にある粘膜に付着して、増殖し炎症が起きてひき起こされるのですが、副鼻腔炎は、鼻腔に隣接した副鼻腔という骨の中に作られた空洞(8つの空洞)に細菌やウイルスが感染することなどによって膿が溜まり起こります。
症状としては鼻づまりや鼻水、頭痛、歯の痛み、咳、発熱など、さまざまな症状が出ます。
副鼻腔炎には急性と慢性があり、多くの人がかかるのは急性副鼻腔炎です。
風邪やインフルエンザなどウイルスに感染した後に起こるケースが多く、通常であれば1~2週間で治ります。
この急性で起こった副鼻腔炎が長引いたり、何度も繰り返されたりすると、慢性副鼻腔炎となる場合もあります。
3ヶ月以上症状が続くと慢性と言えます。
慢性の場合は治りにくいケースもあります。
以下に個々の症状の詳細について記載していきます。
風邪のことにつきましては次のページをご参照下さい。
風邪の食事メニューは?のど風邪や子供や赤ちゃん用は?
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鼻づまりについて
副鼻腔炎の最も主となる症状です。
副鼻腔炎で鼻がつまる要因は2つあります。
1つは副鼻腔炎になっている時は、鼻の左右の入り口から2センチくらいのところに3本ずつ上下に鼻甲介(びこうかい)という体内に取り込む空気の温度調節を行っている部分があるのですが、この部分が腫れて気道が狭くなることで鼻が詰まりやすくなります。
もう1つ副鼻腔炎では、粘り気のある臭いのきつい黄色もしくは青っぽい鼻水が出るのですが、気道が狭くなった上にこのようなネバネバした鼻水が出てくるので鼻が詰まります。
鼻づまりの解消法については次のページをご参照下さい。
熱について
副鼻腔炎は細菌やウイルスの感染により起こるわけですが、人間の体は体温が上がると免疫力が高まります。
免疫力が高まると、細菌やウイルスを退治する力が強まります。
従いまして副鼻腔炎になると、改善させる為に免疫力を高めようとして発熱する場合があります。
花粉症がきっかけで副鼻腔炎になる場合があります。
花粉症につきましては次のページをご参照下さい。
花粉症薬おすすめの市販薬 妊婦や子供用は?
花粉症対策 食事やお茶、アロマ、グッズなど
花粉症の時期・ピークは?9月・12月は?花粉のカレンダー
花粉症での頭痛と喉の痛み・発熱・寒気・吐き気などの対策
花粉症の注射の種類と効果と費用は?副作用は?
歯の痛みについて
副鼻腔炎になると何もしていなくても歯に痛みを感じたり、噛んだ時に痛みを感じたり、歯が浮いたように感じたりする場合があります。
歯の周辺には食べ物を噛んだ時に軟らかいとか硬いとかを判断する歯根膜(しこんまく)という器官があるのですが、副鼻腔炎により、この歯根膜にも炎症が広まり、食べ物を噛んだ時に歯に痛みを感じたりするようになったりします。
虫歯と間違えやすいので気をつける必要があります。
歯の浮いた感じも、噛み合わせが悪くなった?と勘違いすることもあるので注意が必要です。
これらの症状は副鼻腔炎の改善とともに無くなります。
頭痛について
先に記載しましたが、副鼻腔炎では副鼻腔に膿が溜まります。
膿が溜まると熱を持ち出して、頭が重い感じや頭痛の他、目の奥やおでこ、頬の辺り、こめかみ付近などにズキズキとした痛みを感じたりします。
頭痛に効果のあるツボにつきましては次のページをご参照下さい。
咳について
副鼻腔炎の症状には咳があります。
なぜ咳が出るのかというと、膿を含んだ鼻水の後鼻漏によるものです。
膿というのは免疫と細菌やウイルスが戦って出てきた死骸のようなものです。
この膿の含まれた鼻水は鼻から出るものもありますが、喉の方に流れていく鼻水もあります。
これを後鼻漏と言います。
膿には炎症をひき起こす作用があり、後鼻漏により喉で炎症が起きます。
すると咳が出てしまうということです。
ちなみに後鼻漏自体は健康な時でも、毎日1リットル以上の鼻水が喉の方に流れているという生理現象なので、問題のあるものではありません。
咳に関しては次のページもご参考にして下さい。
ためしてガッテン せきの止め方は?ハチミツ?
花粉症で咳が止まらない 夜眠れない対策
副鼻腔炎の子供の症状
赤ちゃんを始めとした小さな子供はよく鼻水を出している上、いつもより症状が酷くても親に上手く伝えられないので、副鼻腔炎に気づかなかったりしやすいです。
従いまして、親の方で、よく子供の状態を見てあげる必要があります。
症状は大人とほとんど同じですが、黄色や青っぽい粘り気のある鼻水が続く、鼻が詰まって口呼吸になっている、寝ている間に咳をしている、頭痛がある、微熱がある、イライラなど機嫌が悪くなるなどです。
このような症状が続いていたり、いつもより元気が無いように見えたりした場合は副鼻腔炎の可能性がありますので、その場合は病院で診てもらうようにしましょう。
子供のウイルス性の風邪におたふく風邪があります。
おたふく風邪に関しては次のページをご参照下さい。
急性副鼻腔炎の痛みについて
急性副鼻腔炎の場合は目や、頬、歯、おでこなど炎症の起こっている場所によって違いますが、痛みを伴いやすいです。
逆に慢性副鼻腔炎の場合は頭が重い感じが出やすいです。
右後頭部の鈍痛については次のページをご参照下さい。
副鼻腔炎の治療について
急性で副鼻腔炎が起こった場合は慢性化しないよう、早々に改善させ、改善後は繰り返さないよう注意する必要があります。
特に改善後は下記の「自律神経を整える生活習慣」や「食生活を正す」ことが大切になります。
まず最初に副鼻腔炎を改善するには次のような対処法があります。
①自分でできる対処法
自分でできる対処法としては次のようなものがあります。
Ⅰ.鼻うがい
鼻うがいというのは、食塩水や洗浄剤などを使って、鼻の中を洗い流す事です。
ウイルスや細菌を洗い流せる他、鼻をかんでも出てこないような鼻水も洗い流せたりします。
定期的に行うことで、鼻腔内を清潔に保ち、膿の排出を促します。
副鼻腔炎の状態によって鼻うがいを行わない方が良い場合もあるので、お医者さんに確認しましょう。
鼻うがいのやり方につきましては次のページの「ためしてガッテンで放送の鼻づまりのスッキリ解消法について」の⑥をご参照下さい。
Ⅱ.自律神経の働きを整える生活習慣
自律神経の働きと免疫力は密接に関わっています。
自律神経の働きが乱れると免疫力は低くなり、整うと免疫力は高まります。
その為の生活習慣としては「早寝早起きといった規則正しい生活を行う」、「睡眠時間をしっかり確保する」、「心を平穏に保つなどストレスを排除する」、「適度なリズム運動(ウィオーキングなど)を行う」などがあります。
自律神経に関することにつきましては次のページをご参照下さい。
自律神経を整える方法 ツボ・アロマ・運動・食事・呼吸法
自律神経失調症の症状と原因と改善方法【治し方】
自律神経失調症を改善する食事は?
自律神経失調症とは?症状は?痛みや吐き気・ほてりなど
Ⅲ.食生活を正す
栄養バランスよく1日2~3食で腹7~8分目で摂取します。
副鼻腔炎の症状が酷くお腹が空かない時は無理にたくさん食べようとはぜず、消化が良く高たんぱくな食べ物を摂りましょう。
②薬物療法
急性や慢性の他、症状に応じた薬物による療法です。
去痰剤(痰や膿の分解や排出を促す薬)
消炎酵素剤(炎症を抑える薬)
気道粘液溶解薬(痰や鼻水を出しやすくする薬)
マクロライド療法(慢性副鼻腔炎で用いられる抗菌薬)
抗菌薬(急性の副鼻腔炎で用いられたりします)
など様々な薬物があります。
③鼻洗浄
画像出典:https://www.kodawari-lab.com/item/164.html
副鼻腔に溜まった膿を排出し、副鼻腔を洗浄する方法です。
④ネブライザー療法
画像出典:http://www.s-ent.org/nebulizer.htm
抗菌薬や消炎剤を含んだ吸入薬を霧状にして、鼻腔から副鼻腔に送り込み治療する方法です。
⑤手術
薬物療法などで改善がみられない場合や、鼻茸(はなたけと言って、鼻の粘膜が長期間刺激を受けたりすることで、副鼻空の粘膜にできる突起物)がある場合、手術が行われたりします。
子供がかかりやすいウイルス性の症状に「りんご病」や「手足口病」があります。
これらの症状につきましては次のページをご参照ください。
手足口病の感染力はいつまで?経路や大人の対策は?
りんご病の症状とかゆみについて 大人の場合は?妊婦は?
副鼻腔炎はうつる?
副鼻腔炎になると副鼻腔にある粘膜が炎症します。
急性副鼻腔炎は鼻水の流れが悪くなることで鼻水にウイルスや細菌が入りこみ風邪の症状を引き起こし、さらに繁殖してしまって起こります。
従いまして副鼻腔炎そのものはうつらないけれども副鼻腔炎の原因となったウイルスや細菌が入りこみうつってしまい風邪をひく可能性はあるでしょう。
副鼻腔炎は風邪などのウイルスや細菌感染から発症するものなので、このウイルスや細菌そのものはうつしてしまう可能性があるのです。
特に、急性副鼻腔炎を引き起こす原因となった細菌やウイルスは空気感染するタイプが多いので、副鼻腔炎患者がそばにいた場合は風邪を引いてしまう可能性が高くなります。
その風邪が原因になって副鼻腔炎になってしまうリスクはありますので、注意しましょう。
副鼻腔炎につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
社会福祉法人 恩賜財団 済生会 副鼻腔炎
最後に
副鼻腔炎は免疫力が弱まり、細菌やウイルスが副鼻空に感染することで起こります。
症状としては鼻づまり、発熱、歯痛、頭痛、咳などがあります。
多くの人の場合、急性で起こり1~2週間で改善しますが、長引いたり、何回も症状を繰り返したりすことで、慢性化していく場合があるので、しっかり治療により改善させ、改善後は再発しないよう生活習慣を正すことが大切です。
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