花粉症で病院に行く時期や受診科!薬や注射で治療?費用は?
花粉症で病院に行くタイミングと受診科!治す方法は薬や注射?
花粉症と思われる症状が出た場合、病院に行こうか迷うかもしれません。
本記事では病院に行く意義やタイミング、何科を受診すればいいのかの他、薬や注射などによる治療法やかかる費用について記載したいと思います。
少しでも辛い花粉症の症状が和らぎシーズンを乗り切っていただけたらと願っております。
花粉症で病院に行く意義
まず症状として、鼻水、鼻づまり、くしゃみが出た場合、今の時代、花粉症を疑う必要があります。
ついつい風邪と思いがちですが、現代は4人に1人が人が花粉症になる時代と言われているので、花粉症である可能性が十分あります。
もし目のかゆみや涙目、結膜の充血といった目の症状を伴っていたら花粉症の可能性が高いです。
そして風邪と思って病院に行くとしたら問題ないですが、自分の判断で風邪と思って市販薬を服用するのは考えものです。
花粉症の場合と、風邪の場合では服用する薬が変わってきますので、花粉症だった場合、全く効果がないということになります。
薬には少なからず副作用がある可能性が高いですので、わざわざ費用をかけて、副作用のみ起こりうるような対処をしてしまうことになります。
これはすごくマイナスなことだと思います。
また花粉症と思って自分の判断で市販薬を服用した場合でも、重症度や花粉症のタイプによっても使う薬が変わってきます。
こういった理由から自分で判断するのではなく、病院で風邪なのか花粉症なのか?花粉症ならばどんなタイプの花粉症なのかを診断してもらうのが良いと思われます。
風邪に関しましては次のページをご参照ください
風邪の食事メニューは?のど風邪や子供や赤ちゃん用は?
おたふく風邪は潜伏期間にうつるの?大人・妊婦は危険?
胃腸風邪の原因はストレスや食べ物が原因?症状と治療法は?
風邪【喉・鼻水・咳・頭痛・熱】の治し方と効果的な食べ物
妊婦の風邪の影響は?熱・咳・鼻水・喉の痛みの治し方
病院に行くタイミングは?
花粉症で病院に行く時期の理想は花粉が飛散する前、つまり花粉症の症状が出る前になります。
初めて花粉症らしき症状(鼻水・鼻づまり・くしゃみ・目のかゆみなどが長引く)が出た場合は事前に病院に行くのは無理ですが、毎年同じ時期に花粉症の症状が出る場合は花粉の飛散時期の予測を踏まえ、症状の出そうな2週間前までに受診するのが理想です。
理由は症状の出ると思われる2週間前くらいから初期治療を行なっておくと良いからです。
その他の花粉症につきましては次のページもご参照ください。
花粉症の治療方法 最新・最前線は?目の療法は?子供は?
花粉症!ヨーグルトの種類や食べ方は?食べ過ぎ注意?
花粉症で病院に行く時期や受診科は?薬や注射・費用は?
5月の花粉症アレルギーは喉の痛みや頭痛?原因はイネ科?
花粉症による肌荒れの症状は?化粧水など化粧品の選び方は?
何科を受診するのがいい?
受診する対象の科としては耳鼻科、耳鼻咽喉科、アレルギー科、眼科になります。
目の症状が強い場合は眼科を、目の症状以外の場合は眼科以外を受診するのが良いでしょう。
内科でも構いませんが、より専門性の高い科での方が良いかと思います。
また病院を受診して治療を開始してしばらくしても改善がみられない場合は病院を変えてみるのも1つです。
アレルギー症状の1つにアトピー性皮膚炎があります。
アトピー性皮膚炎に関しましては次のページをご参照ください。
アトピー性皮膚炎 成人型の症状と原因・治療について
アトピーの症状【赤ちゃん・子供・大人別】と治し方
アトピーはストレスでかゆみが悪化する?ストレス発散法は?
アトピーの原因は遺伝?ストレスや腸・食べ物が影響する?
花粉症における病院でのアレルギー検査
病院での受診時には、まず本当に花粉症なのかを診断します。
そして花粉症の場合はその原因となる花粉は何なのかを調べます。
検査方法の例として次のようなものがあります。
アレルギー性の診断
患者さんの血液中の総IgE値を調べアレルギー性の診断をします。
IgEは肥満細胞や好塩基球に結合していますが、血液中にもフリーのIgEが存在し、その量を抗原(試薬)抗体(血清など)反応で測定します。
皮膚反応検査
画像出典:http://www.homemate-research-clinic.com/
皮膚の反応で、原因となっている花粉(アレルゲン)を調べます。
皮膚反応検査では患者さんの肥満細胞に結合しているIgE抗体を使用します。
抗原はアレルゲンエキスという試薬で、スギ花粉をはじめヨモギ、イネなど種々のアレルゲンエキスがあります。
まず注射針で皮膚表面をひっかき、肥満細胞を露出させます。
次にひっかいた皮膚表面をアレルゲンエキスで刺激します。
皮膚表面にできた赤い膨らみの大きさを判定します。
判定15~30分後に行い、複数のアレルゲンについて検査する場合は、皮膚表面に検査するアレルゲンの数と同じ数の傷をつけ、それぞれの場所を各アレルゲンエキスで刺激して反応をみます。
特異的IgE抗体検査
画像出典:http://www.yoshida-cl.com/7-al/are-ken.html
IgE抗体とはアレルゲンが体に入ってから比較的短時間で症状を引き起こす抗体のことです。
結果が出るまでには、だいたい1週間ほどかかることが一般的です。
血液検査をして、様々な花粉(アレルゲン)に対する固有のIgE抗体があるか(特異的IgE抗体価)を調べることにより、原因となっているアレルゲンを調べます。
IgE抗体価はその値によって0~6のスコアで表され、スコアが高いほど陽性度が強くなります。
だいたい1週間ほどかかることが一般的です。
参考情報)eHealth Clinic アレルギー検査(特異的IgE抗体検査)とは
ヒスタミン遊離試験
画像出典:http://www.bee-lab.jp/product/propolis_3.html
この検査は抗体として血液中の好塩基球(白血球の一種で、好塩基球が特定の抗原に出会うとヒスタミンなどが放出され、 アレルギー反応を引き起こすとされています)を使い、好塩基球からのヒスタミンの遊離を確認する検査です。
好塩基球は正常な人で白血球の0.5%存在しています。
血液中の好塩基球とアレルゲン試薬を反応させ、どのアレルゲン試薬によってヒスタミンが遊離されるかによって原因となっているアレルゲンを調べます。
アレルギー症状の1つに喘息があります。
喘息に関する内容につきましては次のページをご参照ください。
気管支喘息と喘息性気管支炎の違いは?治療法と発作時の対応
喘息の原因はストレス?大人になってからの発症は治る?
治療としての注射について
病院での花粉症を改善させる治療法として注射という選択肢があります。
注射の主な種類としてはアレルギー物質注射(減感作療法)、ヒスタグロビン注射(非特異的減感作療法)、ステロイド注射があります。
アレルギー物質注射というのは長期間かけてアレルゲンを少量ずつ投与していき、体に慣れさせて症状を出なくするという根本的改善を目的としたものです。
最近では定期的な注射の負担を無くすために、他に舌下免疫療法という舌の下にアレルゲンを置いて体内に注入する減感作療法も行なわれています。
注射治療における詳細は次のページをご参照下さい。
処方される薬は?
花粉症で病院から処方される薬としては次のようなものがあります。
抗ヒスタミン薬
画像出典:http://conexions.org/archives/10150
アレルギー症状は花粉の刺激によってヒスタミンという物質がたくさん放出されることから起こると考えられており、そのヒスタミンを抑えようという薬です。
飲み薬、点鼻薬、点眼薬として使われます。
薬の種類はたくさんあり、大きな分類として第一世代、第二世代(Ⅰ類)、第二世代(Ⅱ類)と分けられます。
第一世代の抗ヒスタミン薬には抗アセチルコリン作用があることから、強い眠気、口が渇く、胸焼け、便秘といった副作用が出る場合があります。
第一世代に比べ第二世代の抗ヒスタミン薬は眠気や口の渇き、胸やけといった副作用が少ないです。
またⅡ類はⅠ類よりも眠気が少ない傾向にあります。
メディエーター遊離抑制薬
画像出典:http://kusuri-jouhou.com/medi/allergy/tranilast.html
アレルギーをひき起こすヒスタミンは体の中にある肥満細胞から遊離して放出されるわけですが、その遊離を抑える薬です。
飲み薬、点鼻薬、点眼薬として使われます。
抗ロイコトリエン薬
画像出典:http://www.ynakano-cl.jp/sp/respiratory-allergy/
鼻の粘膜の腫れの原因となっているロイコトリエンという物質の発生を抑え、鼻づまりを解消させようという薬です。
抗ヒスタミン薬などと組み合わせて使われことが多いですが、効果の発現にかかる期間は約2週間とされています。
飲み薬として使われます。
血管収縮薬
画像出典:http://ganseihiro.info/entry2.html
花粉症の症状の1つである鼻づまりが起こる原因はロイコトリエンによる鼻の粘膜の血管拡張作用がありますが、鼻の粘膜の血管を収縮させれば鼻づまりを改善させることができるという考えに基づき血管を収縮させることで、鼻づまりを解消させようという薬です。
点鼻薬として使われます。
ステロイド薬
画像出典:http://torachichi.blog.jp/archives/43553963.html
ステロイド薬というのは、人間の内臓である副腎皮質より分泌されているホルモンを人工的に作り出した薬剤で、ヒスタミンによって引き起こる鼻の粘膜の炎症や目の結膜の炎症などを鎮めます。
効果の出方はすごく強力ですが、副作用が強く感染症、胃潰瘍、糖尿病、骨粗鬆症、抑鬱、その他様々な副作用が生じる恐れがありますので、使用する際はしっかり医師と相談し、あまり長期に渡っての使用は控えた方が良いものとなっています。
飲み薬、点鼻薬、点眼薬として使われます。
糖尿病に関しましては次のページをご参照ください。
糖尿病の症状や原因は?合併症の危険性や治療法は?
糖尿病の症状や予防法は?足でチェックする方法は?
妊娠糖尿病の症状とは?小児【子供】糖尿病とは?
糖尿病の検査方法や検査機器・キットは?その費用は?
糖尿病での合併症 発症時期と発症率は?予防方法は?
抗アレルギー薬
画像出典:http://www.kafun-season.com/kipuresu.html
アレルギーの原因物質であるヒスタミンの放出を抑えることで、症状を軽くしたり、発症を遅らせたりする効果があります。
従いまして花粉の飛び始める2週間くらい前から飲み始め、シーズン中はずっと飲み続けるようにします。
副作用の少ない薬が多いようです。
軽めの症状の方であれば抗アレルギー薬のみでシーズンを終えることも期待できます。
ちなみに最近では抗ヒスタミン効果も含んだタイプが多くなっています。
このタイプの場合は抗ヒスタミン薬と同等の副作用が考えられます。
飲み薬、点鼻薬、点眼薬として使われます。
花粉症の対策も含めた内容については次のページをご参照下さい。
かかる費用について
病院での費用については受診する病院や受ける治療内容によっても違いがあると思われますので、目安になりますが、花粉症の疑いがあり病院に行きアレルギー検査を行った場合の料金は保険適用で5,000円~10,000円くらいが目安です。
そしてその後、花粉症の治療を継続すると、1シーズン(2ヶ月くらい)で10,000円ほどの費用が目安となるようです。
花粉症を治療する病院の検索について
いざ病院に行こうと思っても、お近くに思い当たる病院がないかもしれません。
病院を検索できるサイトがありますので、よろしけれなご活用頂ければと思います。
①病院なび
②病院検索 DDまっぷ
その他、花粉症の症状など全般のことにつきましては次のページをご参照下さい。
最後に
花粉症が疑われる場合に、まず病院に行く理由は、花粉症なのか風邪なのかや花粉症のタイプによって対処の仕方が変わってくるので、自己判断せずに正しい診断を受けた方が好ましいといった点からです。
病院に行くタイミングですが、初めて花粉症を疑うような症状が出た場合は、その時点で行くしかないですが、毎年花粉症に悩まされる方は、症状の出そうな2週間前までに受診するのが好ましいです。
受診する科は耳鼻科、耳鼻咽喉科、アレルギー科、眼科の何れかになります。
病院では花粉症かどうか検査することができます。
花粉症と診断された場合は、注射や薬などによる治療が施されます。
花粉症の治療にかかる費用の目安は保険適用で検査で5,000円~10,000円、その後継続する治療で1シースン(2ヶ月くらい)で10,000円くらいになります。
LEAVE A REPLY