赤ちゃん【新生児や乳児】など子供の無呼吸症候群の原因や治療法
赤ちゃん【新生児・乳児】や子供の無呼吸症候群について
新生児や乳幼児など子供を育てているお母さんにの中には子供が寝ている時に「呼吸が止まっているのでは?突然死したりしない?」などと心配になったりする方もいるかと思います。
太り気味の男性に多い無呼吸症候群ですが、ここでは新生児や乳児といった赤ちゃんや子供の無呼吸症候群の原因や治療法を中心にお伝えしたいと思います。
赤ちゃん【新生児や乳幼児】の無呼吸の原因
今まで順調に元気に育っていた赤ちゃんが突然眠っている間に息が止まり、亡くなってしまう。
そんな話を耳にしたことがあるかもしれません。
そうしたことから自分の赤ちゃんの呼吸が止まっているように感じられた時に不安になってしまうこともあるかもしれません。
実は赤ちゃんの呼吸が一時的に止まるということ自体はよくあることなのです。
ですので基本的に心配はいりません。
これは赤ちゃんの呼吸中枢がまだ未熟な為に起こるもので、3~10秒ほど呼吸が停止し、10~15秒の呼吸を交互に周期的に繰り返します。
新生児の場合は、生後2~3ヶ月で症状が治まるケースが多いようです。
ただ新生児や乳幼児でも無呼吸症候群と言える症状を抱えている場合もあります。
稀にではありますが、死に至る場合もあります(このページの下部に予防法を記載しています)。
気になるようでしたら医療機関に相談してみましょう。
風邪のことに関しましては次のページを参考にしてください。
乳児や小学生の無呼吸症候群の原因
小学生も無呼吸症候群を抱えているケースがあります。
原因としては口蓋扁桃(こうがいへんとう)やアデノイドが肥大することやアレルギー性鼻炎による鼻づまりによるものが多いです。
呼吸が止まる以外に次のような症状が出たりします。
睡眠中に異常ないびきをしている、落ち着きがない、無気力、注意力がない、疲れやすい、すぐにイライラする、昼間でもよく寝てしまう、よく口をあけている、寝起きが悪い、夜尿が多い、発育の遅れ。
※口蓋扁桃はウィキペディアの右上の写真をご参照下さい。
※アデノイドは鼻の奥の方にあり、口蓋垂(のどちんこ)の奥辺りにあります。
特にいびきは要注意です。
基本的に子供はいびきをかかないので、激しくいびきをしていたり、寝ている時に息苦しそうにしている場合は注意が必要です。
成長期である子供が無呼吸症候群を発症すると、酸素不足になり深い睡眠がとりづらくなります。
その結果、上記のような症状を引き起こしてしまいます。
従いまして早めに対応を取ることが肝要です。
手足口病やりんご病に関しましては次のページを参考にしてください。
無呼吸症候群の検査方法について
子供の無呼吸症候群が疑われた場合、病院で検査することができます。
口蓋扁桃やアデノイドが肥大していないかやアレルギー性鼻炎がないかを診た上で、終夜睡眠ポリグラフ検査によって脳波や眼球運動、呼吸、心電図、睡眠時の異常行動の観察などを行い、重症度の評価が行われます。
この検査を行う場合は、夕方に入院して翌朝に退院という形になります。
医療機関によっては簡易ポリソムグラフィーという機器を貸し出して家庭で検査を行うところもあります。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)に関しましては次のページを参考にしてください。
無呼吸症候群の治療方法について
口蓋扁桃やアデノイド肥大が確認された場合は口蓋扁桃の摘出やアデノイドの切除といった手術が検討されます。
手術時期は口蓋扁桃やアデノイドの肥大時期である3~6歳に行うことが多いようです。
入院期間は1週間が目安です。
手術前に医師よりしっかり説明を受けると良いでしょう。
その他、手術をせず薬の投薬やCPAP(シーパップ:持続的気道陽圧法)と言って、鼻にマスクを当て空気を送り呼吸がスムーズに行われるようにする手段をとる場合もあります。
結膜炎に関しましては次のページを参考にしてください。
アレルギー性結膜炎は治らない?原因はコンタクト?治療は目薬?
無呼吸症候群による突然死の予防法について
赤ちゃんが眠っている間に突然死してしまうことを乳幼児突然死症候群と言います。
この病気が発症する割合は6,000から7,000人に1人と言われています。
必要以上に不安になる必要はありませんが、厚生労働省が発症の危険性を減らす為の予防法として以下の項目を挙げています。
①うつ伏せ寝は避ける
仰向け寝よりも乳幼児突然死症候群の発症率は高くなると報告されています。
②たばこをやめる
両親が喫煙する場合、約4.7倍乳幼児突然死症候群の発症率が高くなると報告されています。
妊娠時の喫煙は胎児の体重が増えにくくなり、呼吸中枢の発達にも良くないそうです。
勿論妊婦さんや赤ちゃんの近くで喫煙するのも避けねばなりません。
③母乳で育てる
母乳で育てられている赤ちゃんは、人工乳で育てられている赤ちゃんより乳幼児突然死症候群の発症率が低いと報告されています。
母乳は赤ちゃんにとってパーフェクトな食べ物と言われています。
乳児の便秘に関しましては次のページを参考にしてください。
④部屋の温度を暖めすぎない
この項目は厚生労働省の注意点の項目にはありませんが、部屋を暖め過ぎたり、厚着をし過ぎると乳幼児突然死症候群の原因になると言われています。
赤ちゃんが暑くて、眠りが浅くなり体調に悪影響を及ぼしかねないということです。
冬になると赤ちゃんが寒くはないかと必要以上に部屋を暖めたり厚着させようという気持ちが働くかもしれませんが、大人が感じる適温で問題ありません。
何の前ぶれもなく乳幼児が突然死亡する「乳幼児突然死症候群」につきまして、次のサイトも参考にしてみて下さい。
厚生労働省 乳幼児突然死症候群(SIDS)について
その他、無呼吸症候群に関しましては次のページも参考にしてください。
最後に
赤ちゃんの無呼吸になることがある理由は呼吸中枢がまだ未発達な為に起こるケースが多いので、あまり心配はいりません。
ただ、稀に死に至るケースもありますので、うつ伏せ寝を避ける、両親のたばこはやめる、母乳で育てる、部屋の温度を暖めすぎないといった予防をとることが肝要です。
乳幼児の他、小学生でも無呼吸症候群を発症する場合があります。
原因は口蓋扁桃(こうがいへんとう)やアデノイドが肥大することやアレルギー性鼻炎による場合が多いです。
いびきが酷い場合は特に要注意です。
病院で検査することができ、検査結果によって手術や投薬、呼吸の気道確保などの処置が取られます。
気になる場合は念のために病院を受診するのが無難です。
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