便秘が続くと腹痛が起こり下痢で冷や汗をかく症状は危険?
便秘・腹痛・下痢・冷や汗を繰り返す症状について
便秘で悩む人の中には数日間大便が出ないと腹痛が起こり、下痢を起こすタイプの人がいます。
腹痛は急に起き、冷や汗が出てきたりします。
このような便秘→腹痛→冷や汗→下痢を繰り返すという症状は体からの危険を表すサインなのでしょうか?
本記事で、できる限り詳しく記載したいと思います。
なぜ便秘するのか?
まず便秘とはどんな状態を言うのか?ということですが、明確な定義はないのですが、概ね3日以上便が出ない状態、あるいは毎日便は出るけれども、便が硬くなかなか出ず、出ても量が少なくすっきり感がなかったりした場合、便秘と言えるかと思います。
便秘になる主な原因としては2つあります。
1つは大腸そのものの状態が悪くなっていて、蠕動運動(便を肛門方向に進める運動)がしっかり行なわれないということです。
もう1つは自律神経という神経の働きが悪くなっているということです。
自律神経は内臓をコントロールしており、大腸をもコントロールしています。
ですので、自律神経の働きが乱れると大腸を上手くコントロールできず、その結果便秘になってしまったりします。
便秘につきまして、次のサイトも参考にしてみて下さい。
大幸薬品 おなかのトラブルと対処法 便秘
便秘と腹痛と下痢を繰り返す原因
便秘と腹痛と下痢を繰り返す原因としては次のようなものがあります。
大腸に疾患がある
最も危険なケースです。
便秘や下痢は便通異常と言いますが、便通異常が起こるケースに関しては2つに分類されます。
1つは器質性、もう1つは機能性です。
器質性というのは大腸に疾患がある場合です。
例えば大腸がんや潰瘍性大腸炎などです。
機能性というのは大腸に大きな疾患は無いけれども、大腸の働きの悪さなどによって便通異常が起こるケースです。
この2つのケースのうちの器質性の場合、つまり大腸に疾患がある場合に便秘・腹痛・下痢といった症状を繰り返すことがあります。
下痢で便が出てきそうになり、冷や汗をかいたりします。
このように、疾患という危険もありますので、大腸に疾患がないかどうかを病院に行って診てもらい、確認することが大切になります。
大腸癌など癌に関しましては次のページを参考にしてください。
主治医が見つかる診療所 がんの早期発見&完全予防
癌の予防法【食べ物・食生活・運動・お茶・コーヒー・笑い?】
癌の症状【子宮体・リンパ・S字結腸・胆管・下咽頭・目】
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過敏性腸症候群である
過敏性腸症候群の症状として便秘と下痢を繰り返すケースがあります。
過敏性腸症候群の場合はストレスが大きく影響しており、例えばトイレのない場所に行くと、そのことが不安になり、不安が腹痛、下痢といった症状を誘引します。
その他にも、人と会っている時に「今便を催したりしないだろうか?」などと思うことで、腹痛、下痢が起こったりします。
腹痛を感じた時には焦りや緊張が走り冷や汗が出たりします。
過敏性腸症候群については次のページをご参照下さい
過敏性腸症候群の診断と漢方や治療薬など治し方
過敏性腸症候群ガス型臭い匂いが気になるあなたに
便への感度が鈍っている
便が大腸に溜まっているにも関わらず、それをキャッチするセンサーの感度が鈍っていて便秘になり、かなり便が溜まった時に初めて便意をもよおします。
この時腹痛を伴う場合もあります。
便意をもよおすので排便すると、最初に長期滞在していた硬い便から出てきますが、後ろの方にはまだ水分をたくさん含んだ下痢便があり、この便も一緒に出てきます。
下痢に関しましては次のページを参考にしてください。
ずっと下痢が続くのと腹痛がある原因と治し方
下痢の原因は食べ物・冷え・ストレス?血便を伴うのは危険?
子供の下痢や腹痛が続く病気など原因は?食事など対策は?
乳児の下痢は母乳が原因?緑や黄色・血便の時は?離乳食は?
腹痛の下痢に吐き気・発熱・血便・頭痛などを伴う原因と対処
下痢が続くのは危険?病気など原因は?妊娠初期や生理前は?
便秘薬を使っている場合
便秘が酷く、自然な排便が行なわれない時に便秘薬を使う人も多いかと思います。
この時に便秘薬が必要以上に効き下痢便になったりします。
そして便秘薬を使うことで、腸の働きが更に悪くなり便秘になりやすくなり、また便秘薬に頼るという悪循環に陥ってしまうケースもあります。
大腸に疾患がある場合の治療
大腸に疾患がある場合は早急に対処する必要があります。
基本的には病院の医師の判断で手術、薬物治療など適した対処がなされます。
ただ病院での治療と並行して、生活習慣の改善は欠かせません。
疾患を起こしたのには原因があり、その原因はストレスや睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足といった生活習慣の中に潜んでいることがほとんどです。
根本原因を取り除かなければ病院での治療を行なっても改善が見られにくかったり、改善が見られたとしても、また再発したりする可能性が高くなります。
「不眠症」や「うつ」に関心がある方は次のページを参考にしてください。
不眠症の治し方は?食べ物や飲み物で治せる?
うつ症状の状態と治療法【改善法】
非定型うつと新型うつの違い
主治医が見つかる診療所 うつ病のチェック項目と克服と期間
過敏性腸症候群の場合の治し方
過敏性腸症候群は通常ストレスが大きな原因となっていますので、ストレスの排除が必要です。
ちなみに何故ストレスが下痢や便秘に繋がるかというと、腸は自律神経がコントロールしています。
自律神経は脳の視床下部という部位の配下にあるのですが、ストレスを受けると視床下部が反応してダメージを受け、自律神経のコントロールに支障をきたします。
すると腸の働きに悪影響が及び下痢や便秘といった便通異常が起こりやすくなります。
こういったことから過敏性腸症候群の治療にはストレス排除が欠かせません。
ストレスには色々な種類がありますが、過敏性腸症候群は「不安・恐怖」といった感情を持つことによって症状が起こる傾向にあります。
ですので、物事をできるだけ楽観的に考えるよう心掛ける必要があります。
また日頃から自律神経の働きを整える生活習慣を心掛けるのも効果的です。
適度な運動やアロマや音楽鑑賞など自分がリラックスできることを行なうのも良いですし、自律神経の働きを整える施術を整体院やカイロプラクティック院などで行っているところもありますので、そのような施設を利用するのも1つです。
自律神経の働きが整うと、心理的にも良い影響が及ぶことが多く、不安・恐怖といった感情の大きさが小さくなったり、感じる頻度が少なくなったりすることが期待できます。
その他の療法として薬物療法があります。
薬物療法を行なう場合でも、症状を引き起こしている根本原因(ストレスなど)を取り除かないと(薬物療法を行なって症状が出なくなることでストレスが緩和されるなどで、根本原因が取り除かれることもありますが)薬物を止めた時にまた症状が出て薬を手放すことができなくなってしまいます。
また薬は何かしらの副作用を伴うケースが多いと言われていますので、やはり並行して根本原因を取り除く努力は欠かさずに継続して行った方がいいでしょう。
下痢型の場合はトイレの無い(あるいは少ない)場所への不安が強かったりしますが、まずは下痢を起こさない状態を作り、トイレの無い場所でも問題ないという経験を積むことで、不安もやがて取り除かれていきます。
自律神経については次のページをご参照下さい。
自律神経を整える方法 ツボ・アロマ・運動・食事・呼吸法
自律神経失調症の症状と原因と改善方法【治し方】
自律神経失調症を改善する食事は?
自律神経失調症とは?症状は?痛みや吐き気・ほてりなど
便への感度が鈍っている場合の治し方
便をキャッチするセンサーは自律神経になります。
通常は直腸が便によって伸びて広がると、直腸にある伸展受容器というものがその情報を自律神経を介して脳に伝えます。
そこで便意をもよおします。
自律神経が乱れると、この情報を脳に伝える働きが鈍くなります。
従いまして、自律神経の働きを整えることで、便意が脳に伝わりやすくなることが期待できます。
吐き気の症状に関心のある方は次のページを参考にしてください。
二日酔いで吐き気が止まらない時の治し方は?ツボや薬は?
腹痛と吐き気の原因はストレス?更に便秘だと危険?
めまいと吐き気の原因【三半規管の関わり】高血圧だと危険?
生理前の吐き気・頭痛・腹痛などの原因は?いつから起こる?
妊娠の吐き気はいつから?生理前・生理後?腹痛は危険?
便秘薬を使っている場合の治し方
便秘薬に頼ってしまうことで大腸の働きが弱くなり、便秘薬が手放せなくなるという悪循環を断ち切らなければなりません。
便秘になるのにはやはり生活習慣のどこかに問題がある可能性が大きいです。
従いまして上記「大腸に疾患がある場合の治療」でも記載していますが、ストレスの排除、整った食生活、しっかりとした睡眠、適度な運動といった項目を点検し、良くないと感じるところを改善していきましょう。
便の排泄に効果のある食べ物を適量摂られたり、「過敏性腸症候群の場合の治療」の項で記載している自律神経の働きが整うよう心掛けたりすることも大切です。
そして生活習慣を整えつつ、時々薬を止めてみて自然な便が出ないか試みていくと良いかと思います。
その他の、便秘に関する内容につきましては次のページをご参照下さい。
便秘に即効性のある食事【食べ物】は?根本的な解消法は?
乳児の便秘 母乳なのに何故?母親の食事?
最後に
便秘になる主な原因には2つあり、1つは大腸そのものの働きが悪くなっているという点、もう1つは自律神経の働きが乱れているという点です。
そして便が出ないだけでなく、便秘が続くと腹痛が起こり、冷や汗が出て下痢をするといったことを繰り返す場合の原因として考えられることは①大腸に疾患がある②過敏性腸症候群である③便への感度が鈍っている④便秘薬を使っているというものがあります。
それぞれの改善方法は多少異なる点はありますが、何れの場合でもストレスの排除、バランスの良い正しい食生活、十分な睡眠、適度な運動、自律神経の働きを整えるといった点は共通して心掛ける必要があります。
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