花粉症への注射の種類と効果と費用!副作用は?
花粉症対策としての注射の種類と有効性や副作用!かかるコストは?
花粉症は本当に辛いものです。
何とか治したいと思われていることでしょう。
対策としては色々ありますが、その対策の1つに注射を打つというものがあります。
本記事では花粉症対策としての注射の種類と効果や費用、そして気になる副作用について記載したいと思います。
花粉症への注射の種類
花粉症の注射の種類には主なものとして、アレルギー物質注射、ヒスタグロビン注射、ステロイド注射、の3つがあります。
3つの詳細は次の項以降に記載しますが、その他として強力ネオミノファーゲンC注射やプラセンタ注射というものが選択される場合もあります。
強力ネオミノファーゲンC注射というのは主に肝臓の炎症を鎮めたり、肝臓の働きを改善したりする目的で打つ注射で、細胞膜の再生を促進したり、肝機能のGOT、GPTを改善させる効果があるのですが、抗アレルギー作用もあることから使われる場合があります。
この注射の副作用は少なく、長期間連続して投与しても特に問題はないとされています。
ただ人によって、カリウム値の低下、血圧上昇、血中ナトリウムの上昇、浮腫、発疹などを引き起こす場合があるそうです。
プラセンタ注射は主にシミやシワ対策、美白・美肌・アンチエイジングなどを目的で打つ注射ですが、抗炎症作用や免疫力を高める作用もあることから花粉症などのアレルギー症状にも使われる場合があります。
この注射の副作用は起こることがほとんどないとされていますが、人によって「悪寒、吐き気、発熱、発疹、倦怠感」などが起こる場合があるようです。
ただプラセンタの原料にはヒトの胎盤が使われていますが、生体由来のため感染症のリスク(変異型クロイツフェルトヤコブ病や未知のウイルスなど)がある製剤として「特定生物由来製品」という指定を受けています。
そしてプラセンタ注射を打った人は献血ができないことになっています。
「シミ」や「肌荒れ」につきましては次のページを参考にしてください。
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アレルギー物質注射(減感作療法)と効果
画像出典:https://medicalnote.jp/careme/contents/151111-000028-QYXTJB
これはどのような注射かというとスギ花粉やヒノキ花粉などアレルギーをひき起こす物質(アレルゲン)をほんの少し注射します。
大量のアレルゲンだと免疫が過剰反応しアレルギー症状が起こるわけですが、少量だと敵とは思わずとりあえず放置されます。
そこでまた少しアレルゲンを投入しますが、はやり少量だと免疫は敵かどうかよく分からないので、あまり攻撃をしかけません。
そして少しずつ投入するアレルゲンの量を増やしていくと、そのアレルゲンに免疫が反応しない体質になり、日常生活の中で実際のアレルゲンを体内に取り込んでも免疫が反応しなくなり、アレルギー症状が起こらなくなるというものです。
薬による治療とは違い、アレルギー反応の根本的な治療法なので、上手くいけば薬を飲まなくても症状が出ないようになります(成功率は80%くらいと言われています)。
効果の出方としては即効性がなく何回も注射する必要があります。
注射を打つ目安としては週に1回を2~3年くらい継続するという長期的な療法になります。
アレルギー症状の1つにアトピー性皮膚炎があります。
アトピー性皮膚炎につきましては次のページを参考にしてください。
アトピー改善に有効な食事・レシピは?食事制限は必要?
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ヒスタグロビン注射(非特異的減感作療法)と効果
花粉症の症状はアレルゲンが元になってヒスタミンというアレルギー物質が出て引き起こります。
この注射ではヒトから採取した免疫グロブリンに塩酸ヒスタミンを加えた製剤「ヒスタグロビン」という成分を何度か体に投与することで、ヒスタミン抗体を作ります。
そしてアレルギー反応でヒスタミンが放出されてもヒスタミンへの耐性ができているので、アレルギー症状が起こらなくなるというものです。
注射の頻度は病院によって違うようですが、週に1~2回の頻度で6回ほどの注射を行うのが目安です。
この注射によって3~4か月間全てのアレルギー反応を大幅に抑えることが期待できます。
アレルギー症状の1つに喘息があります。
喘息につきましては次のページを参考にしてください。
気管支喘息と喘息性気管支炎の違いは?治療法と発作時の対応
喘息の原因はストレス?大人になってからの発症は治る?
ステロイド花粉症注射と効果
副腎皮質ステロイドには免疫抑制作用があることから、花粉症対策の注射として使われています。
かなり強い薬で、1回の注射で1~3ヶ月効果が持続するケースが多く1シーズン花粉に悩まされなくて良い人もいます。
ただその分、副作用が強く、かなりリスクがあるという面があります。
副作用については次の項の「花粉症への注射の副作用について」をご参照下さい。
花粉症は免疫異常が原因と言われていますが、免疫異常によって起こる症状に膠原病があります。
膠原病につきましては次のページを参考にしてください。
膠原病の血液検査と結果までの日数
リウマチの初期症状は指に出やすい?原因や検査と治療法は?
花粉症への注射の副作用について
主な3つの注射にはそれぞれ次のような副作用が考えられます。
アレルギー物質注射(減感作療法)
大きな副作用があまりないのが特徴です。
ただ少量とはいえアレルゲンを体内に入れるので、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、喘息発作などのアレルギーが起こる可能性もあります。
鼻づまりに関しましては次のページを参考にしてください。
ヒスタグロビン注射(非特異的減感作療法)
副作用は化学合成を行なわないものなので、ほとんど起こらないとされていますが、鼻水・鼻づまりの一時的な悪化、めまい、眠気、頭痛、発熱、注射部の痛みなどが起こる可能性もあるようです。
またこの注射は生体由来のため厚生労働省より「特定生物由来製品」という指定(感染症に対するリスクを特に注意すべき製品)を受けています。
めまい、頭痛に関しましては次のページを参考にしてください。
めまいの症状の原因は何か? その対処法は?
めまいと吐き気の原因【三半規管の関わり】高血圧だと危険?
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ステロイド花粉症注射
先に記載しましたが、ステロイド花粉症注射は即効性があり、個人差はありますが、1回の注射で1~3ヶ月花粉に悩まされなくてすむケースが多いです。
ただ副作用が強く、日本耳鼻科学会や日本アレルギー学会などではすすめていないようです。
症状としてはホルモン異常や、免疫力低下、副腎機能不全、糖尿病、精神障害、倦怠感、肝機能障害など危険な疾患が色々ある上、完治が目的ではない対処療法になります。
ステロイド花粉注射につきましては、次のサイトも参考にしてみて下さい。
ゆうき耳鼻咽喉科 花粉症は注射1本で治る?花粉症に対するステロイド注射治療(ケナコルトA)について
注射の費用
アレルギー物質注射(減感作療法)
医療保険の適用ができることもあり1回あたり500円くらいとなっています。
ヒスタグロビン注射(非特異的減感作療法)
こちらも医療保険の適用ができることもあり1回あたり500円くらいとなっています。
ステロイド花粉症注射
自費になりますが、費用としては1000円くらいです。
花粉症に関しまして、次のページも参考にしてください。
花粉症で咳が止まらない 夜眠れない対策
花粉症薬おすすめの市販薬 妊婦や子供用は?
花粉症対策 食事やお茶、アロマ、グッズなど
花粉症の時期・ピークは?9月・12月は?花粉のカレンダー
花粉症での頭痛と喉の痛み・発熱・寒気・吐き気などの対策
花粉症への注射を大阪周辺で行なっている医院
①医療法人 文明会 おくだ耳鼻咽喉科
URL:http://okuda-jibika.p-kit.com/page131937.html
②KOSHO CLINIC
URL:http://www.koshoclinic.com/
③のざわ耳鼻咽喉科
URL:http://nozawa-clinic.jp/special/index.html
尚、注射に限らず減感作療法を行なっている病院の一覧はこちらです。
URL:https://byoinnavi.jp/osaka/m02
減感作療法においては最近では注射ではなく舌下免疫療法といって舌の下にアレルゲンを投与し体に吸収させる方法が広がっているようです。
注射の痛みなく治療を受けられる方法です。
その他の花粉症に関しましては次のページをご参照下さい。
花粉症の治療方法 最新・最前線は?目の療法は?子供は?
花粉症!ヨーグルトの種類や食べ方は?食べ過ぎ注意?
花粉症で病院に行く時期や受診科は?薬や注射・費用は?
5月の花粉症アレルギーは喉の痛みや頭痛?原因はイネ科?
花粉症の時期は?病院での薬・注射などの治療法や対策は?
花粉症による肌荒れの症状は?化粧水など化粧品の選び方は?
最後に
花粉症への注射の種類には主なものとして、アレルギー物質注射、ヒスタグロビン注射、ステロイド注射、の3つあります。
アレルギー物質注射は根治を目指すもので、副作用もほとんどありませんが、即効性はなく週に1回を2~3年と長期に渡って注射を行なう必要があります(注射とは違う舌下免疫療法という方法もあります)。
費用は500円くらいです。
ヒスタグロビン注射はアレルギーをひき起こすヒスタミンへの抗体を作ることでアレルギー症状を抑えようというものです。
目安としては週に1~2回の頻度で6回ほどの注射を打ちます。
そしてこの注射で3~4か月間全てのアレルギー反応を大幅に抑えることが期待できます。
費用は500円くらいです。
ステロイド花粉症注射は即効性があり1回の注射で1~3ヶ月症状が抑えられるケースが多いですが、かなり副作用が強く、おすすめできないものとなっています。
費用は1000円くらいです。
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